北の旅人

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全く納得できない!京都亀岡の無免許暴走事故判決

2013-02-21 17:00:25 | Weblog

こんな理不尽な判決があっていいのか!

昨年4月、京都府亀岡市の無免許運転による3人死亡、7人が重軽症を負った事故に対する京都地裁の判決だ。懲役5年以上8年以下の不定期刑(求刑懲役5年以上10年以下)。何とも理解できない馬鹿げた判決だ。遺族が求めていた危険運転致死傷罪とは程遠い内容だ。遺族たちがコメントした「法律とは一体何なんだ!」「一体、どういう事故なら最大の刑が科せられるのか。娘には何も伝えられない」と悔しさをぶっつけた。当たり前だ。

市川太志裁判長は、「無免許運転は常習的で、遊び疲れと睡眠不足で居眠り運転に陥った。一方的な過失で、その程度は極めて悪い」「夢に溢れた2人の小学生と若い女性の命を奪った結果は重大で、遺族の処罰感情も峻烈だ。刑事責任は重い」と言い、さらに、過去にも2件の無免許運転をしているにもかかわらず、「2件は直接原因の居眠り運転との因果関係は全くないと問題にしていない。

もし、その段階で無免許運転に対して厳しい態度で臨んでいたら、今回の悲惨な事故は防げていたかもしれないのだ。前回も書いたが、無免許は危険運転致死傷罪の第一番に適用されなければならないものだ。こんなお粗末な法律を通して来た国会・政治家たちは何をやってきたのか!

また、「求刑通りとすることは、事故の重大性を十分考慮してもなお、躊躇せざるを得ない」とした。全く理解に苦しむ判決だ。これだけ、重大な事故と認め、酌量の余地は全くないが、反省して遺族に謝罪しているとして、軽減したと言うのだ。裁判長の判決文も実に矛盾している。本来、危険運転致死傷罪を適用されるべき事故なのだ。それなのに、いい加減な法律ゆえに、厳罰を科すことも出来ず、なお且つ求刑よりも軽いとは、呆れるほかはない。明らかに加害者を優先した裁判だ。

それは、全く逆なのだ。被害者や被害者遺族は一生をズタズタにされて生きていくのだ。本来、こうした人たちが、少しでも前向きに生きて行けるようにあらゆる面から配慮されるべきなのだ。どのような裁判を見ても、まだまだ被害者側に立った「更生主義」なるものが優先しているとしか思えない。日本の法律、日本の裁判を常識的なものに変えていくために、事故に遭った当事者ばかりではなく、われわれ国民も大きな声を出し続けていかなければならない。



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