恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

反米デモの本当の理由

2005年05月20日 | 外交・国際
「デモの真因は米国の政策」と人権団体が指摘

「コーランをトイレに流した」という記事をきっかけに、世界各地でイスラム教徒の人々が反米デモを行いました。
そのデモの鎮圧により、死傷者が出ましたが、記事を掲載した出版社は、後にこれが誤報だったことを認め、謝罪しました。
米国政府は「謝罪で済む問題ではない」と、この出版社を厳しく非難しました。
私も、死傷者を出すほどの「誤報」を流した出版社は、責められて当然だと思います。
しかし、「反米デモ」のきっかけを作ったのは確かにこの誤報記事ですが、本当の根本的な原因は米国の対中東政策そのものです。
内戦の助長、要人の暗殺、テロ組織への武器援助、そして度重なる戦争、すべて米国が石油支配のために中東各地で行なってきたことです。
そして、その政策に翻弄され、多くの肉親を失った人々の怒り・悲しみは計り知れません。
米国が、こうした政策を続けていく限り、いつ、どんなきっかけで、今回のようなことが起こっても不思議ではないと思います。
そして、そうした悲劇を繰り返すことこそ「謝罪で済む問題ではない」と私は思います。