まぬ家ごめ助

姓はまぬけ、名はごめすけ、合わせて、「まぬ家ごめ助」と申します。どうぞお見知りおきを。

バイタルサイン

2013-03-03 13:17:06 | 日記
昨日その方、Iさんは、私たちの夜勤が明けて間もなく亡くなりました。

私たちに見送られたくなかったのか、あるいは、私たちに迷惑をかけたくなかったのか、私にはさっぱりわかりません。

タイムカードを切った後に、ただただ、頭を下げて、手を合わせることしか出来ませんでした。


3年前の話です。

「ごめさん、Iさんの食事介助、苦手でしょ」

見るに見かねた同僚が、Iさんの食事介助のコツを、丁寧に教えてくれました。

それでもやっぱり、私はIさんの食事介助が苦手でした。

もしかしたら、技術ではなくて、気持ちが通じあうことで、食べて下さることがあるかもしれない、そんな風にも思いました。

そして後年、実際にそういうことがあるのだということも、私は知りました。

Iさんは、私に、そういう思い出を残してくれました。


これまた昨日の夜勤の時の話ですが、朝食時、食パンを喉に詰まらせた方がいました。

第一発見者は私でしたが、異常を察してすぐにタッピングに入ったのは同僚のKさんでした。

Kさんは、その方だけでなく、私をも救ってくれたのです。

その後の私はもう、胃が痛くて痛くて・・・。

久しぶりに胃痛に苦しみました。


これまた昨日の夜勤の時の話です。

その方は、突然(その前の巡回の時は何の異常もなかった)口から大量の泡を吹いて、苦しそうにしていました。

何らかの異変が起きていたことは間違いなく、おそらく心臓系の疾患だと思い、すぐに同僚を呼んで協議しましたが、結局、バイタル数値に異常がなかったので、様子観察としました。

その後、その方は、徐々に落ち着かれ、まるで何事もなかったかのように、夜は明けていきました。


その昔、私が今よりもさらに未熟だった頃の、忘れられない思い出があります。

その方は、私が夜勤の時に、心筋梗塞を起こしました。

会話が出来ない方だったこともあり、そのバイタルからでしか、判断が出来ませんでした。

むろんすぐに同僚を呼び、協議をしましたが、この時私たちは、結果的にその判断を誤ったのかもしれません。

その方は、何日か後に、病院で亡くなりました。

戻ってきて欲しかった、痛切にそう感じました。

そういう苦い思い出も、まま、あります。


以上書いたことは、全て私の妄想で、嘘八百です。

私には業務上の守秘義務があります。

どこまでが本当で、どこまでが作り話なのかは、皆さんの判断にお任せ致します。


私は「まぬ家ごめ助」です。

自分でつけた名前です。

以前の自分とは別人のつもりなのです。
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