以下は、さらに昔、25年以上前の、まぬけ話です。
アルバイト仲間の先輩を、仕事帰りに、ご自宅まで送る、というような状況で起きた事件だったように記憶しています。
先輩宅には大きな犬がいました。私は昔から犬が好きですからねぇ。それを承知の先輩からは、関わるな、と言われていたわけですけれども、よせばいいのに、接触を試みたわけです。そうして案の定、噛まれました(笑)
とにかく痛かったし、痺れて腕が動かないような状態だったんです。車の運転?無理無理。ですから、急遽泊めて頂くことになりました。アパートではなく、ご実家ですからねぇ。こんな私でさえ、恐縮しましたよ・・・。
翌朝も、車の運転は無理でした。ですから、電車で帰って、病院に行って、ある程度痛みが治まってから、車を取りに戻りました。そうして、これまた案の定、青空駐車か何かのワッペンが貼ってあったわけです。
まぁ、仕方がありませんな。その厳罰については、一切の言い訳も出来ませんでしょ。すべて、自らの不徳の致すところなのですから。
「ということはつまり、最後にこの場所に置いたのは、あなたではなく、その先輩なのですね」と、おまわりさん。
「はい、そうです。もう、痛くて痛くて、とても運転出来るような状態ではなかったので・・・」と、まぬけ。
「そうですか。では、その先輩を連れてきて下さい。その先輩が、違反の対象になりますので」
「!!!!!!!」
馬鹿正直にも程があります。昔から私は、とてつもない「まぬけ」だったのです。
まぬけは必死に訴えました。先輩は被害者なのだと。急遽泊めて頂いて、朝食などを頂いて、さらに罰金を払って頂くなんて、そんなことは出来ないです、と。罰金は後で払えばそれで済むかもしれないけど、違反の履歴は残ってしまうわけですから、どうか先ほどの話は忘れて下さい、なかったことにして下さい、私を罰して下さい、と。
「診断書を持参することは出来ますか」と、おまわりさん。
「もちろん」と、まぬけ。
「そうですか。それでは・・・」
結局、誰も罰を受けず、違反金を納めることもなく、要するに、見逃して下さったのでした。
優しいおまわりさん、感謝 for you。
ちなみに、私の右腕には、いまだにその時の疵が残っています(笑)
「Synchronicity Ⅱ」The Police