護憲+グループ・ごまめのブログ

護憲+・現憲法を守るグループの一人して、今後の社会の状況を戦時を経験した一人として社会を見つめていきたいと思います。

NHK「東京大空襲」を見て

2006年11月30日 05時22分10秒 | 戦前・戦中・戦後を語る
 このコーナーに書くのは、2年前に護憲+の戦時を語るコーナーに、戦前・戦中・戦後に体験したり聞いた事を書いたものですが、再編してお送りしています。

NHK「東京大空襲」を見て

 四年前に発見された戦災受難者名簿は、昭和二十年代に東京都が作ったものだと言っていました。敗戦の年の三月九日にマリアナ基地を発信した延べ三百機以上のB29が、日付けの変わった零時七分に爆撃を開始し、焼夷弾三十二万七千発を投下。

 映像の記録は殆ど無く、当時の経験者が絵に描いて残した物が多かったのだが、当時の経験者の話と絵を重ねて考えると、東京大空襲は「阪神大震災の真最中に、一升便の火炎瓶が三十二万七千発ぱらぱらと降って来た」というのが、戦争経験の無い人々にこの状態が伝わる表現かなと感じました。

 町内会長が大切に保管している巻き物には、町内の八十パーセントの犠牲者七百余名の名前が書かれていて、その中には一家全員のお名前もありました。「人間って焼けて死んでいく時はすごい格好だ」と当時の体験者が語られたのは、胸にぐさっと来ました。

 番組の中でアメリカは、戦時中の日本に対する空襲も広島・長崎の原爆も戦争に勝つためのこと、言うなれば、戦争においてはどの様な手段用いても勝てば良い、というような発言をしていました。イラク戦争も然りです。

 一方で、日本軍が中国で行った爆撃、その被害を中国政府は日本政府の責任として追求しています。

戦争とは何だろうか。私は日本の重慶爆撃もアメリカの爆撃も責めているのではありません。戦争は綺麗ごとでは勝てないのです。始まれば手段は選べないのであり、それが戦争なのです。そして、東京大空襲のように、どこの戦争でも犠牲になるのは普通の人々です。
 
 だから私は戦争と云う人類最大の犯罪に日本が加わるのは何としても止めなければならないと思います。石破前防衛庁長官が「軍隊が無ければ国民は守れない」と言っていたが、空から降ってくるものをどうして守れるのかと問いたい。軍隊の無い国家を作るのが国民を守ることではないでしょうか。
軍隊の無い国家を作るのが国民を守ることではないでしょうか。