護憲+グループ・ごまめのブログ

護憲+・現憲法を守るグループの一人して、今後の社会の状況を戦時を経験した一人として社会を見つめていきたいと思います。

06年11月21日・火曜日・破産した夕張市と選挙の大切さ

2006年11月21日 15時27分36秒 | 朝日新聞切抜とテレビの切とりと庶民の疑問
06年11月21日

 庶民は多くの新聞を見るのは経済的に無理なので、一社の新聞しか見る事ができない。今日も、昨日の夕刊と朝刊から記事の見出しを取り上げてみたが,何時ものように明るい記事は少ない。
        
 その中で慶応大学と共立薬科大学の統合は目を引くが、これも時代の流れの中の一つの社会現象的だと感じる。

 
 テレビ番組もきまった番組しか見られないが、その中から感じたことを書く。

 番組では各社新聞の一面記事の紹介があるがその中から、
 朝日は慶応大学と共立薬科大学に宮崎知事の受託収賄を紹介していた。
 毎日は宮崎知事の受託収賄。
 産経は銀行が過去最高益をあげた記事を紹介している。
銀行は政府から援助を受け、三菱UFJ・みずほは今期3000円の増配とある。それで所得税は払っていなく、政治献金も復活と言っていると、ものもんたは憤慨していた。
 見出しの紹介の映像にもあるように、法人税を減税して消費税も視野に入れる。税制調査会の本間氏の脳みその成分を分析してみたい。負担をしいられた老人は、なんぼ考えても合点がいかない。

 今日は夕張市の特集をしていた。破産した都市の悲惨さのは窓をベニヤばりしていて人気のない町の目抜き通りが物語っている。ここが昔炭坑で栄えた町かと見紛う。

今年の6月に人口一人当たりの地方発行残高の上位の市の表が載っていた。
              
夕張市は全国20位で倒産したのであるから、倒産予備軍の都市は日本にはたくさんあるのだ。

 市の再建説明会では市民が大声を上げて怒鳴っている。泣きながら抗議をしている年配の女性がいるが若いものは見あたらない。テレビは視聴者にうける映像を流すと思うが、満席の会場がガラガラになったのを見ると、殆ど退席したのは間違いなさそうだ。以前の新聞で行政が一生懸命赤字を隠して市民に知らさなかったと書いてあるのを思い出したが、その付けが出てきたことには間違いない。

記録によると6月→10月迄に198人
      10月ひと月で  76人
若い人は市の負担に耐えかねて他の市に移っているようだ。
 老人比率が日本一の都市で老人ホームの廃止。入居している47人の転居先は未定という。夕張で育ち夕張に青春を捧げた老人が、行政の未熟さのため生まれた処で一生を終われない。
 日本も今のような政策を続けると日本が夕張と同じ状態になるのは何時なのだろう。そして破産した元凶の政治家や官僚は失政での刑事責任や賠償金を支払った話も聞かない。しかし借金を返済するのは借金を作った政治家や官僚ではなく、戦争の犠牲者と同じく名もない勲章も貰えない庶民だけ。
 夕張市民も選挙でつまらない人物に投票した付けが来ている。その証拠に市長や市会議員は給料は減額してもちゃんと頂戴している。裸になって夕張のために尽くそうという人は居ないようだ。

 私たちも今後の選挙には、本当に国民のことを考えている人物を選ぼうではないか。

 最後に振り込め詐欺の最新手口を紹介していた。福岡市の66歳の女性が一週間で1.795万円もだまし取られたという。息子に連絡して気が付いたというる。なぜに最初に息子に連絡しないか。戦後の核家族と利己主義が日本人を詐欺にかかりやすい体質にしてしまったのか。
 詐欺も行政機関を名のって電話やはがきを出しているという。行政はいっさい其の様なものは出さないから、気をつけてと言うことだった。
 因に今月1日から昨日までの被害総額1億5.707万円で殆どは女性で男性は4人とのこと。

 今日のごまめの日記を終わる。

戦時体験者の証言・2

2006年11月21日 08時46分28秒 | 戦前・戦中・戦後を語る
 このコーナーに書くのは、2年前に護憲+の戦時を語るコーナーに、戦前・戦中・戦後に体験したり聞いた事を書いたものですが、再編してお送りしています。
    第三章
 第一章に書いた級友のこと。私は普段自分の経験しか書かないことにしています。これは聞いた話ですから書くのはよそうと思いましたが、戦後六十年経ったのと、その場にいた多くの級友が同じことを言っていたので、躊躇しましたが、書くことにしました。これは戦後初めて発表することです。 

 敗戦後、ソ連が駐留して来たある国境の田舎町のできごと。その地区の日本人は警察署に集結していたそうです。
 
 そこに駐留して来たソ連軍の将校から、「女性を集めて、ソ連兵の慰安に差し出せ」と言われ、署長が通訳を通じてその将校と激論。「遊女でもない家庭の奥さんを出すわけにはいかない」と毅然として断った途端、眉間を打ち抜かれ即死されたそうで、そのために、女性の性に対しての犠牲は回避できたそうです。

 当時、普通なら強制的に連れ出されるのだが、なぜ無事だったのか判らないと級友達は話していましたが、一つの理由は、日本軍の抵抗か無いというか、軍隊はどこかへ行って居なかったため、ソ連兵には犠牲者が無かったこと。そしてソ連の将校に人の心が残っていたためかと思っています。

 しかし、父を目の前で射殺されて友人の精神的ショックはいかばかりか、友人は一時失語症になったそうで、察するに余りあります。

 男女同権平等は当たり前、しかし男女は同質ではない。男に子供を産めといってもできない相談。又、女一人でも妊娠はしない。戦争に於いても能動的な男性は、先に書いた元復員兵士が語った、「命をかけた時の一時の休みは女を抱くことしか考えて居なかった」という話は、平常心でない戦争行為の時の精神状態として、異常というより当たり前ではないでしようか。

 この問題だけでも、殺戮を省いた戦争でも庶民に与える状況は、悲惨なものだということを書いてみたつもりです。



                           以下次回