護憲+グループ・ごまめのブログ

護憲+・現憲法を守るグループの一人して、今後の社会の状況を戦時を経験した一人として社会を見つめていきたいと思います。

いきあたりばったり

2006年11月06日 14時12分29秒 | 朝日新聞切抜とテレビの切とりと庶民の疑問
 前総理は郵政改革に血道を上げていたが、今度の安倍総理は教育改革を目玉にしている。
 11月5日の時事放談で浅野元宮城県知事と日本総合研究所・寺島実郎氏の話を聞いていると、どうも教育委員会は独立した機関で知事とて口出しはできない様だ。
       
 政治が教育に口出しをするなと言うものらしい。
 自治体の最高責任者が口を出せない。と言う事は教育委員会は特権意識を持つのだろう。これで一連のいじめや履修事件の責任のぬすくり合い状態の訳が分かった気がする。

 子育ても終わった男が何をいっても仕方がないのだが1976年(昭和51年)、加熱する受験戦争を避けるためにゆとり教育を始めたと認識している。子供育てを終わったが、娘や子育て最中の若者から聞くと、今は現場の教師も子供たちもゆとりは無くなっている感じがした。
 また少子化と貧富の差の拡大により子供の時代から勝ち組負け組の色分けがあり、塾を含めた教育に格差ができていると感じているが私だけだろうか。

 考えると地方の教育委員会は知事には気を使っていないが、文部科学省に目を向けた教育行政しかしていない感じがする。

 日本はあらゆる行政は行き当たりばったりで、破れ処を繕いながらやっている。だから大穴が開いて底が抜けてしまうのだろう。

 私は教育も年金も一世紀先を見つめた政治が必要だと感じているのだが、日本ではこのような考えは少数のうちの少数なのだろう。

 消費税も其れを出すと自民党に不利だから参議院選までは出さないという。之こそ、いきあたりばったり政治の最たるものだ。


 話は飛んで少し低俗かも知らないが、先日のテレビ番組でお笑い達がモデルガンを持って楽しそうに戦争ごっこをしているのだ。
 珍しく里帰りしていた孫が笑いながら見ていたが、私たちが子供の頃の戦争ごっことそっくり、見せたくない番組で思わずチャンネルを変えて孫と大論争。幼子に戦争とは何かを説明がしにくく困ってしまう。
 子供の遊びにコンバットが入るのは昔の嫌な時代を彷佛させ、見えない速度で昭和初期に戻りつつあるのを感じた。
 

 いきあたりばったり、と言えば、麻生外相と中川政調会長が日本の核について発言している。
 日本はアメリカの核の傘に入っているが、日本も独自に核を持つことを考えているらしい。
       
 核の傘とは何だろう。現在のように核保有国が増えると番傘も穴があいた破れ傘ではないだろうか。傘の有効は国土の広い国家で二、三発の核で国が滅ばないほどの大きな国ではないと傘の存在を語れない。

 時事放談でも日本総合研究所・寺島実郎氏が話の中で、
 【国際原子力機関(IAEA)(2006年9月現在、加盟国は141ヶ国)】
 ウイーンのIAEAに行った時に世界の核査察の3割は6ヶ所村で使っているんですよと言われたと話されていた。

 日本に多くの原発が有るのは原子力平和利用の優等生だから多くの原子炉や六ヶ所村の原子燃料サイクル設備を世界が認めているのだと言う。
 そして核査察にIAEAの査察予算の30%も使っていることは、日本は何時でも核を持てるから注意をしているらしい。核に対して世界の優等生が隣国が核を持つから自分の国もと言えば今まで培ってきた日本の信用は全くなくなり、原子力発電に影響も出てくるという、要約すればそう仰っていたと思う。

 核についても、此れだけ核兵器を持った国ができると、正常心の元首に統率されていれば良いのだが狂った元首が現れると核の傘などはない。私の恐れていることと同じことを言われていた。

 以前このブログのどこかに書いたが、一つ補足すると北朝鮮の核実験は失敗か規模が小さいから大丈夫だと言われている方が居られましたが、私は小型の核兵器の開発が出来る方が、もし狂った指導者がいてるテロ国家に手軽に運べる核兵器が出来て彼等の手に渡るとどうなるのか考えるだけでも恐ろしくなった。
 だから世界から核は絶対に無くなすべきだ。

 戦争を知らない年代が増えてくると、政治家も一般庶民も考え方が変わってくるのは致し方がない。
 何方が言ったか思い出せないが、「歴史は繰り返す」とはよく言ったものだ。人間失敗を繰り返しても性懲りもなく失敗する。それが人間だけだというと私も進歩のない人間で終わりそうだ。