■PKO(第513話) 発表2004年3月
評価 ★★★★
依頼人 ①ローズ大統領顧問 ②ローズ元大統領顧問
ターゲット ①日本銀行副総裁 松岡への警告
②欧州中央銀行顧問 ルメール
報酬 ①②不明
今回弾丸発射数 4/ 通算弾丸発射数 3,085
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 5,474
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 118
<ストーリー>
アメリカの単独主義に反旗を翻さんとする、日銀、欧州中央銀行。アメリカの覇権と国益を守りつつ、ホワイトハウス内の権力闘争にも気が抜けない為政者たち。迫真の国際政治経済裏ドキュメント・・・
<この一言>
あの一件はあれで済んだのじゃあなかったのか?
<解説>
『日銀副総裁 松岡』は、アメリカの単独主義に反対し、欧州中央銀行顧問『ルメール』と協力しながら、為替相場への介入、ヨーロッパ勢による米国債の売却を水面下で進めていく。しかし、この動きを察した大統領顧問『ローズ』は、ゴルゴに松岡への警告狙撃を依頼する。松岡家の植木鉢、松岡の乗る公用車のエンブレム、松岡の執務机の上の秤を遠距離狙撃により破壊された松岡は、ルメールに屈服する。
松岡を抑えたローズは上機嫌で『タイス補佐官』に事の顛末を報告するが、勢い余って「イラクに大量破壊兵器がなかった」と口を滑らせてしまう。タイスはこの発言をマスコミにリークし、ローズを失脚させる。ホワイトハウス・ナンバー2に上り詰めたタイスは、アメリカの単独主義に反対する欧州勢を押さえ込むべく、ルメール欧州中央銀行顧問との交渉に臨む。タイスのスタンドプレーを察したローズは、再びゴルゴに接触、タイスとルメールの交渉が不調に終わった場合、ルメールの始末を依頼する。
タイスとルメールの交渉はあっけなく決裂、タイスは欧州勢に屈服せざるを得なくなる。その刹那、ゴルゴの放った弾丸がルメールを射抜く。己の未熟さを悟るタイスに、タイスのスタンドプレーは全てお見通しであるとの痛烈な叱責の電話が大統領から入る・・・
日米欧の経済戦略、日米の対等な関係、ホワイトハウス内の強烈な権力闘争を題材にした作品。言うまでもなくタイスは『コンドリーザ・ライス元国務長官』。息詰まるような展開が魅力の本作であるが、ゴルゴの存在感は薄い。カーテン越しに松岡の執務机の秤を狙撃するのは、ウルトラC級の難易度であるが、その一方、松岡への警告狙撃の後、自らの姿を松岡にさらすというのはいかがなものか。ローズの依頼に狙撃後に姿をさらすという条件が入っていたのかもしれないが、そんな条件をゴルゴが呑むと思えず、少々合点がいかない・・・
ズキューン
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