ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第6巻-1喪服の似合うとき

2006-09-28 01:19:19 | 第006巻~第010巻

■喪服の似合うとき(第26話) 発表1970年10月

評価    ★★★★★

依頼人   不明

ターゲット  アンドレ・ガストン リヨン警察署長

報酬    $50,000

今回弾丸発射数   4 / 通算弾丸発射数 151

今回殺害人数    5/ 通算殺害人数   122

今回まぐわい回数 1/ 通算まぐわい回数  18

<ストーリー>
突然右手にしびれを感じたゴルゴ。拳銃を握ることすら出来ないゴルゴに復讐を企てる者が迫りくる・・・

<この一言>
薬品を使っておれの心をのぞこうとするのは、力づくで女を犯すこととかわりがない

<もう一言>
ストリッパーは客が多いほどのるそうだ

<さらに一言>
ちょっと手がすべって・・・

<解説>
ゴルゴには右手が突然しびれ出す持病があるが、本作にてその症例が初めて確認できる。ゴルゴ自身も狼狽、近くの病院に駆け込み診察を受けている。相当なショックを受けていることが下記により確認できる。
①依頼人の前でグラスを落としてしまい、「ちょっと手がすべって・・・」と言い訳している
②タバコを落とし、狼狽した表情を浮かべた上、脂汗を流している
③初めて行く病院で脊髄液を注射で採られ、ビタミン剤の注射を打たれる。沈着なゴルゴならあり得ない行動。
④非常に珍しいことに、無理矢理女とまぐわっている
なお、④については、精神科女医がゴルゴに薬入りのコーヒーを飲ませようとしたため、ゴルゴが報復、以後ゴルゴの症状を口外しないように恐怖を植え付けたものと推測される。この時、「心をのぞうこうとするのは、力づくで女を犯すこととかわりがない」と述べていることから、内面・経歴・ルーツなどゴルゴ自身について探られることを極度に嫌っていることが分かる。

本作の登場人物は過去の作品と関連があり、ストーリーの深みが増している。また、過去作品との連続により、持病発生時期が特定できる。
第2巻-3『ブービートラップ』 でゴルゴはフランス保安局より狙撃の依頼を受けたが、口封じのために逆に保安局から命を狙われる。『ブービートラップ』内では、フランス保安局への復讐は描かれてないが、本作でその結末が明らかになっている。ゴルゴ殺害を指示した「クロード・ベルマン」フランス保安局長は食事中に毒ガスを窓から投げ込まれ、外に逃げ出した時に狙撃されて死亡。その際、食事をともにしていたのが本作に登場するド・バビエール伯爵。伯爵はゴルゴの投げ入れた缶入りイペリット・ガスの後遺症で失明し、復讐の機会を窺っていた。『ブービートラップ』は事件発生日が1968年6月11日と記されている。伯爵が失明したのは「3年前の冬」とされているので、ゴルゴがフランス保安局長と伯爵を襲ったのが1968年冬となり、本作は1971年の事件ということが判明。ゴルゴは1971年以来、右手のしびれに悩まされているのだ。

また、本作でゴルゴの体に無数の銃創や傷跡があることが明らかになっている。

ズキューン

ゴルゴ13 (6) 巻掲載
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