■龍への供物(第491話) 発表2002年12月
評価 ★★★★
依頼人 公安(犬山 洋介)
ターゲット 中国産業スパイ組織のリーダー(劉)
報酬 不明
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 2,853
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 5,182
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 116
<ストーリー>
大田区の中小企業『遠州兄弟社』で働く中国人の『劉』。勤勉な表の顔とは裏腹にもう一つの顔を持っていた・・・
<この一言>
一つでいい・・・必要なのは、一回だけだ・・・
<解説>
大田区の中小企業『遠州兄弟社』で働く中国人『劉』は、真面目な性格と勤勉な姿勢から『犬山社長』からも信頼を得ていた。
しかし、公安に勤める犬山社長の弟『犬山 洋介』は劉の行動をマークしていた。劉は社長の娘も籠絡、遠州兄弟社の加工技術も盗み出すことに成功していた。洋介は兄である犬山社長に、劉が日本の技術を盗んでいることをほのめかす。同時にゴルゴを紹介し、犬山社長しか持ち得ない金属加工技術を用いて特殊弾丸を作成させる。
犬山社長から素性を聞かれた劉は、日本を去ることを告げ、中国政府の用意した装甲車のようなリムジンで移動する。しかし、洋介から依頼を受けていたゴルゴは、特殊弾丸でで装甲を打ち抜き、劉を葬り去る。劉は自らが盗み出そうとした特殊加工技術にとどめを刺されたのである・・・
忍び寄る中国の産業スパイをテーマにした作品。日本の中小企業の技術水準は非常に高いものがあるが、①世界的な低価格化の進行、②不況による受注減、③後継者不足により、壊滅的な状況にある。技術立国として生き残るのか、ソフト産業・サービス業に軸足を移していくのか、岐路に立つ日本。日本経済・産業の復活の日は来るのか、という不安に苛まれる。犬山社長のような気骨と人情に溢れる経営者がいれば、”日はまた昇る”はず・・・
ズキューン
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>中小企業の技術力は非常に高い
「技術さえあれば仕事がくる」という時代ではないのかも知れません。販売力やブランド力では大企業にかないませんが、“小回りがきく”という利点をいかして、下請け体質から脱却して、消費者に受け入れられる商品を産み出して欲しいものです。
本日の一句「間蝶は、狐と狸の、ばかし合い」
>技術さえあれば仕事がくる」という時代ではないのかも
そうですね。金融危機後の需要蒸発、世界経済の構造変化、これから始まる日本の人口減少、あ~将来真っ暗だ~・・・。ゴルゴが長生きして子孫をたくさん残してくれれば、日本復活の日がくるかも(笑)
このエピソードは1977年~1984年の本編、1988年~1994、1996~1998年の新編に続いて2001年から始まった「お正月は日本で過ごそう」ゴルゴin日本編NEO(笑)の第三弾です!
前年の暮れに『歪んだ車輪』でタイの仕事をした後、日本に来たのでしょうね。今回は大田区の下町地域、大森南から糀谷地地区の辺りをゴルゴは探索しているようですよ。きっと初詣は羽田に近い穴守稲荷に行った事でしょう(笑)
>『歪んだ車輪』でタイの仕事をした後、日本に来た
ゴルゴの移動経路を結ぶと見えてくることが在るかもしれませんね。ゴルゴって、地球を何周してるんでしょうか・・・
>大田区の下町地域、大森南から糀谷地地区の辺り
気になりますね、あの描写。ゴルゴの軌跡を追って歩いてみたいです。