■タンブル・ウイード(第137話) 発表1977年8月
評価 ★★
依頼人 不明
ターゲット ジョージ・マーフィー(本名クルト・マンハイム元ナチス殲滅部隊長)
報酬 不明
今回弾丸発射数 2/ 通算弾丸発射数 909
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 810
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 70
<ストーリー>
アリゾナ砂漠の廃れたバーにKGBスパイ、ゴルゴ、女殺し屋、FBIが集結する・・・
<この一言>
おれが犯人じゃあない・・・
<解説>
アリゾナ州の砂漠にある「ナギット・バー」。この廃れたバーにソ連のスパイであるワトソン教授、ゴルゴ、女殺し屋「クレメンタイン」が集結。クレメンタインはワトソン教授を射殺するが、その際、ワトソンの放った銃弾がバーテンを直撃する。直後にゴルゴを追ってきたFBIがバーに到着すると、クレメンタインはゴルゴが犯人と主張し、ゴルゴはワトソン教授殺害容疑で拘束される。
バーテンが一命を取り留めたことを知ったクレメンタインと義父のジョージ・マーフィーは、バーテンの口を塞ぐべく病院に向かう。しかし、病院で待ち受けていたのはバーテンではなくゴルゴであった。ゴルゴの真のターゲットは元ナチの過去を持つマーフィー(本名クルト・マンハイム元ナチス殲滅部隊長)であり、すべてはクルトをおびき寄せるためのゴルゴの作戦で、クルトはゴルゴの銃弾に倒れる。
「義手を持つ義父」「娘」「倒錯した性愛」と三文官能小説のような設定がイタい作品。クルトがクレメンタインに「おまえはわしの娘であり、妻であり、わしのすべてだ」と語り、義手を用いて愛撫を施すシーンはかなり寒い。ゴルゴはこの関係を知っていたのだろうか?最終シーンでクレメンタインの衣服を破り、悲鳴をあげさせることでクルトを誘い出している。 第30巻-2『氷結海峡』 と同様の手口だ。クルトは自分の死期を悟ったと見せかけナチス式の敬礼をするが、義手に仕込んだピストルでゴルゴを狙うのには驚かされる。ゴルゴの銃弾に倒れたクルトの義手を手に取り、クレメンタインがイっちゃた表情をしているラストシーンがなんとも言えない後味の悪さを残している。
ズキューン
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>『氷結海峡』と同じ手口だ
はい、脚本担当は外浦吾郎です!この次のエピソード『タラントゥーラ=舞踏蜘蛛』でもそうですが、彼はどうも女性の陵辱場面がお好きなようですね。勿論、彼の全ての脚本担当エピソードに出現しているわけではないですが、どうかすると女性を侮蔑するかのようなシーンを入れてしまうのでしょうね!
さすが脚本分析家、マリヨ神父さんの本領発揮ですね。船戸与一の小説は数冊しか読んだことがありませんが、”ハード”な描写を読んだ記憶がありません。劇画ならではのアクセントのつもりだったのでしょうか?アクセントにしては、アクが強すぎますが・・・