■ジーク・ハイル!!(第205話) 発表1982年11月
評価 ★★★
依頼人 ハンス・フリードリッヒ・ホフマン
ターゲット シュレーゲル裁判長
報酬 不明
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 1,245
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 1,347
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 78
<ストーリー>
西ドイツ・ミュンヘンでナチス裁判が行われる。西ドイツが元SSを裁くケースとして注目を集める中、ゴルゴが依頼を受けたのは・・・
<この一言>
俺を何国人と想像しようが、それはあんたの勝手だが、関係のないことだろう・・・
<もう一言>
男の仕事場というのは、人柄がよく出るものだ・・・
<解説>
西ドイツでは元ナチスが殺人容疑で起訴され、自国の戦争犯罪を裁く裁判として注目されていた。フランクフルトでレストランを営む「ハンス・フリードリッヒ・ホフマン」は、ゴルゴにナチ裁判の「シュレーゲル裁判長」殺害を依頼する。ホフマンは元ナチス党員でシュレーゲルと同窓であったが、シュレーゲルの転向と裏切りを許すことができず、ゴルゴに殺害依頼を行ったのであった。
ホフマンはゴルゴを日本人と断定、
「かつての同盟国民であるきみに仕事を依頼出来て幸せだと思っている・・・」
「日本の国民は賢明だよ!少なくとも自国の歴史を裁こうなどとはせん!」
と発言している。
ゴルゴはネオ・ナチとの闘争を繰り広げてきたが、ホフマンもこのことを知っていた。しかし、ホフマンはネオ・ナチとは無関係で、ナチス=ヒトラー総統という思想の持ち主であった。ホフマンはヒトラーから貰い受けた「ワルサー」でシュレーゲルを射殺して欲しいと依頼する。同時に、決してワルサーに指紋を付けないこと、狙撃地点にワルサーを置き去りにすることを要請する。
ゴルゴは150ヤード(137メートル)先のシュレーゲルを狙撃、犯行現場にワルサーを置いて立ち去る。警察がワルサーを調べると、ヒトラーの指紋が検出されるのであった・・・
ホフマンが語るゴルゴとネオ・ナチの闘争は、 『沸騰』(第52巻-1)、 『沸騰・第四帝国』(第52巻-2)、 『崩壊 第四帝国 狼の巣』(第53巻-1) を指す。『崩壊 第四帝国 狼の巣』では、ヒトラーの黄金の「ワルサー」が登場している。
ズキューン
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それを考えると当時の同盟国の日本を親しみを込めて話すのは例外的にOKなのかな・・・?と思います。
もっとも元ナチ党員の依頼者とかどう考えても日本的な作品でしか出せませんがwww
狙撃依頼の奇妙な条件。
その理由を聞いたときのゴルゴの反応を見てみたいものです。
「・・そういう理由ならわかった。応じよう。」
(・・これは面白いことを考えたな。よし、この話、のった。)
依頼者の誠実さに好感を持ったのも一因かも。
ある依頼では、ゴルゴと直面して依頼を思い直した相手を賞賛してます。
普通ならドタキャンされたら怒るとこですが、
こと殺しの依頼ですから「恨まずに越したことはない」でしょうね。
>この話は個人的に結構好きです。
読み返してみたら、面白い(笑)★4つでもいい感じですね。ゴルゴの射撃姿勢とか、ヒトラーから譲り受けたワルサーとか、よく練られています。
一瞬しか現れない、マッチの先くらいの標的を狙うゴルゴ。
そして、車自体をサプレッサーの替わりにするアイディア