ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第140巻-1パンドラの柩

2009-07-06 00:37:31 | 第136巻~第140巻

ゴルゴ13 140 (SPコミックス)
■パンドラの柩(第462話) 発表2000年11月

評価   ★★★★

依頼人 ―

ターゲット ―

報酬 ―

今回弾丸発射数       1/ 通算弾丸発射数 2,525

今回殺害人数       2/ 通算殺害人数   4,847

今回まぐわい回数     1/  通算まぐわい回数   113

<ストーリー>
ゴルゴのDNAを利用して最強の”人間兵器”を作ろうとするマッド・サイエンティストが暗躍。沖縄サミットに集結した先進国首脳は、ゴルゴ抹殺に合意するが・・・

<この一言>
理由を話す前に、・・・頼みを聞いてくれるか、断るのか・・・まず、それに・・・答えてくれ・・・

<解説>
体細胞からクローン作製に成功した『F・ヘルドマン』は、ゴルゴの細胞を利用して最強の人間兵器を作ることに野望を燃やすマッド・サイエンティスト。軍事評論家でありながら裏世界に武器を売り込む『貴美島 淳』は、ヘルドマンとともにゴルゴのクローン作成を目論む。ゴルゴの宿泊するホテルの部屋からゴルゴの髪の毛を入手したヘルドマンは、ゴルゴのDNAを抽出し、これを別の男に注入。ゴルゴDNAを注入された男は飛躍的な身体能力の進化を遂げる。より完璧なゴルゴ・クローンを作るためには、ゴルゴの死体が必要であると考えたヘルドマンは、貴美島にゴルゴの死体確保を依頼する。

一方、自分の生体サンプルを奪われたことを知ったゴルゴは、遺伝子研究家『マリナ・パットナム』のもとを訪れる。ジャーナリストを装ってパットナムに近づいたゴルゴは、遺伝子工学について教えを請うとともに、ある協力を要請する。

ヘルドマンと貴美島はCIAのコンピューターに侵入、ゴルゴと先進諸国の関わりについて情報を入手する。これら情報を暴露されたくなければゴルゴの遺体を差し出せ、とCIAを脅迫する。CIA高官であるマリナの父は、ゴルゴ殺害を大統領に進言、大統領は沖縄サミットに集結していた各国首脳に対しゴルゴ殺害のコンセンサスを得る。ゴルゴは、ヘルドマンの罠に嵌ったかのように見せるため、わざと狙撃され仮死状態に陥る。しかし、ヘルドマンの助手に迎えられていたマリナは、ゴルゴを蘇生させる。ゴルゴは自らのクローンをなぎ倒し、ヘルドマン、貴美島とともに完全焼却する。ゴルゴ殺害計画を主導したマリナの父にも死罰を与える。マリナの父親は、政府首脳に累が及ばぬよう、全ての責任を引き受けたのである。

ゴルゴの”髪の毛”が奪われ、更にはゴルゴの”死体”が確保されるというショッキングな展開がいい。加えて、ゴルゴの協力者であるマリナの実父と育ての親が、ゴルゴに絡み合うことで命を落とすというドラマも切ない。マリナ自身の救済と自立、再度の喪失というディープな構成なのだ。笑えるのが、ホテルで採取されたゴルゴの”髪の毛”。ゴルゴの髪の毛にしては長く、縮れていて太さも不均一だ。となると、この毛は”髪の毛”ではなく、もしやあそこの・・・。

ゴルゴ13(140) 巻掲載
ゴルゴ13(153) 巻(最新刊)
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
賛美歌13番さんお久し振りです。 (ペロ)
2009-07-06 05:42:43
賛美歌13番さんお久し振りです。
ゴルゴンの遺伝子を注入された男が握手を拒む場面がありますが、行動様式は遺伝子ではなく、生活習慣に起因するものなので、あの場面は科学的におかしいと思われます。
クローンがゴルゴンに倒される直前のコマが笑えました。“ガオー”って・・・お前は野獣か!(笑)
>この毛は“髪の毛”ではなく、もしやあそこの・・・
髪の毛は女性ホルモンの影響を受け手長く真っ直ぐな毛になり、それ以外の毛は男性ホルモンの影響を受けて短くちぢれた毛になる事を聞いた事があります。つまり、あの毛は“それ以外”の毛でしょうから、あそこのである可能性は十分あると思います
本日の句「髪の毛♪脇の毛♪あそこの毛~♪」
返信する
ペロさん、こんにちは。 (賛美歌13番)
2009-07-06 12:07:15
ペロさん、こんにちは。
>お久し振りです。
不定期更新すみません。しかも、長期離脱。更新頻度を上げます。

>行動様式は遺伝子ではなく、生活習慣に起因
>”毛”の種類
ペロさんの博学ぶりに、いつも感嘆しております。行動様式は生活習慣に起因、というのはゴルゴを読み解く上でも、我々が日々の生活を営む上でも、大きな意味を持ちますね。
返信する
こんばんは、賛美歌13番さん、カムバッカーです。 (カムバッカー)
2009-07-29 16:26:14
こんばんは、賛美歌13番さん、カムバッカーです。

「こんな外国人選手がいた」シリーズです。

マリナのお父さんが「パットナム」なのですが、パット・パットナムという選手が日本ハムファイターズに在籍していたことがあるんです。

来日一年目は25ホームラン、78打点だったのですが、二年目にいい成績が残せなくて(12ホーマー、43打点)解雇されてしまいました。

現在、イチローが所属するマリナーズで4番を打ったこともある選手だそうです。

それではまた(^O^)/~
返信する
カムバッカーさん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2009-07-29 21:12:01
カムバッカーさん、こんばんは。
パットナム、いましたね~。顔は思い出せませんが、名前を覚えています。懐かしいですね~
返信する
こんばんは、賛美歌13番さん。カムバッカーです。 (カムバッカー)
2009-08-14 19:47:58
こんばんは、賛美歌13番さん。カムバッカーです。

パットナムネタだけではつまらないのでもうひとつ。

最強の”人間兵器”ということなら、ゴルゴがミス・クレインに中出ししてもらえば、一気に解決するのにと思った私は、ゴルゴに狙われるのでしょうか(爆死)。

それではまた(^O^)/~
返信する
カム・バッカーさん、こんにちは。 (賛美歌13番)
2009-08-15 07:12:27
カム・バッカーさん、こんにちは。
>ゴルゴに狙われるのでしょうか
君子危うきに近寄らずですね・・・
返信する
おお~!Drマリナ・パットナムとの濃厚なまぐわい(笑) (マリヨ神父)
2011-04-24 17:26:49
おお~!Drマリナ・パットナムとの濃厚なまぐわい(笑)
正常位から後背位へと、いつになくゴルゴ気合い入っていますねぇ!!(笑)
このエピソードは専門分野は脚本担当が夏緑=秋田茜なんですが、メインの脚本担当は勿論、熊坂俊太郎ですね!
彼は、知的な女性をゴルゴがむさぼるようなまぐわい(笑)が好きなようですね!!
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マリヨ神父さん、こんにちは。 (賛美歌13番)
2011-04-29 16:42:31
マリヨ神父さん、こんにちは。
>熊坂俊太郎=彼は、知的な女性をゴルゴがむさぼる
いや~、熊坂氏、いい味出してますね。妄想が作品に反映されているのでしょうか(笑)
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