ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第132巻-1 特権は諸刃の剣

2009-02-27 23:56:01 | 第131巻~第135巻

■特権は諸刃の剣(第436話) 発表1999年3月

評価   ★★★

依頼人 ①DEA(麻薬取締局)アリゾナ支局長 ハミルトン ②マリア

ターゲット ①マフィア幹部 ルチアナとペドロ ②依頼成立せず

報酬   ①不明②-

今回弾丸発射数       5/ 通算弾丸発射数 2,371

今回殺害人数      5/ 通算殺害人数   4,655

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   108

<ストーリー>
アメリカの覚醒剤密造のメッカ・アリゾナ州。麻薬取締局が特権を振りかざす一方、押収した麻薬を横流ししていた・・・

<この一言>
俺は、依頼人の嘘を決して許さない・・・

<もう一言>
販売捜査を生業とするFBIと、非合法の諜報活動をするCIAでは、自ずと目付きや身のこなしが違ってくるものだ・・・

<解説>
アメリカで流通する覚醒剤の90%が密造されているというアリゾナ州。DEA(麻薬取締局)アリゾナ支局の『ラルフ』と『ジョンソン』は、麻薬密売・製造常習犯の『アンディ』と『マリア』のアジトをガサ入れする。抵抗したアンディを容赦なく殺したラルフとジョンソンへの復讐を誓うマリア。釈放されたマリアは、カジノオーナーである『ロドリゲス』に相談に行き、暗殺者の紹介を依頼する。ロドリゲスはゴルゴ13への接触方法を教える。その方法は、カジノの”G13番”台でジャックポットを連発させるというものであった。

ロドリゲスを盗聴していたDEAは、支局長『ハミルトン』に報告、ハミルトンはラルフ、ジョンソンとともに対策を練る。実はこのハミルトン、ゴルゴに仕事を依頼したことがあったのだが、依頼内容に嘘があったため、ゴルゴとの接触を避けていた。部下が狙われているとあれば、自己の偽りにも累が及ぶと考えたハミルトンは、DEAの特権を利用しゴルゴを麻薬容疑で指名手配するようFBIに働きかける。

しかし、ハミルトンから連絡を受けたFBIはCIAと大統領に報告、ハミルトンを見捨てる判断を下す。ゴルゴはCIAに接触し、ハミルトンがDEAアリゾナ支局の地下に籠城していることを把握するや、ウイルス入りピザをDEAに配達する。ウイルスの拡散を恐れたCDC(疾病管理予防センター)は、アリゾナ支局を隔離する。法定伝染病の緊急隔離についてはCDCが全権を握っており、ハミルトンとラルフ、ジョンソンが支局内に取り残される。ここに防護服を着たゴルゴが登場、ハミルトンに制裁を下す。

麻薬捜査局の特権を利用しようとしたハミルトンが、特権により窮地に追い込まれるストーリー。ゴルゴを欺き、嵌めようとしたハミルトンに勝ち目がないのは明らかなので、とりたててストーリーに面白みはない。この作品で特筆すべきは、バカ丸出しのパワハラ上司がハミルトンを通じて描かれていることだろう。職場で思い当たることも多い、ダメ上司の典型的台詞が笑わせてくれる。
”今度の事は、だいたいお前たちが招いたピンチなんだぞっ!!”
”お前たちのしでかしたとばっちりを受けるのを心配しての事なんだっ、ばかめっ!!”
”おい、貴様じゃあ話にならんっ!!責任者を電話に呼び出せっ!!”
”おいっ、どうしてこんな奴を入れた!?すぐにつまみ出せっ!!”
よくいます、こんな上司・・・。
こんな上司に殺意を抱いた場合の、ゴルゴへのコンタクト方法が記されている。
・ラジオ局に賛美歌13番をリクエストする(第17巻-1)(第75巻-3)
・G13型トレーラーの募集広告を新聞に出す(第17巻-1)(第75巻-3)
・G13番台のスロットマシンでジャックポットを出す(第75巻-3)

ズキューン

ゴルゴ13 (132) 巻掲載
ゴルゴ13 (151) 巻(最新刊)
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