ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第131巻-2神の滴

2009-02-20 23:57:30 | 第131巻~第135巻

■神の滴(第434話) 発表1998年12月

評価   ★★★

依頼人 シャトー・ラ・ミッション当主ジャン・エミール

ターゲット 78年ものシャトー・ラ・ミッション試飲の妨害

報酬   不明

今回弾丸発射数       1/ 通算弾丸発射数 2,365

今回殺害人数      0/ 通算殺害人数   4,649

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   108

<ストーリー>
伝説のワイン”シャトー・ラ・ミッション78年もの”が発見された。しかし、シャトー・ラ・ミッション社は伝説のこのワインの回収に走る。ミッション78年ものの謎とは・・・

<この一言>
あんたは自分の仕事に・・・励む事だ・・・

<解説>
ワイン・メーカー”シャトー・ラ・ミッション”当主”ジャン・エミール”は、先代より社を引き継いでワイン作りに励んでいた。ミッション社は零細ながらも上質のワインを作ることで知られたシャトー。そのミッション社の伝説のワインと言われる78年ものが発見されたことで、ジャンは苦悩する。

78年ものは天候に恵まれ、ミッション社の名を轟かせるのに十分なで出来であった。が、ジャンは全ての78年ものを廃棄する。敵対するシャトーに買収されたミッション社の職人が、二束三文のワインを78年ものとして紛れ込ませていたことが発覚したためである。しかし、8本が混乱に乗じて市場に出回ってしまう。そのうちの7本は回収することができたが、残る1本が未回収のままであった。その最後の1本が発見されたというのだ。しかも、発見されたワインは偽物の印がついているとのこと。このワインが試飲されれば、シャトー・ラ・ミッションの名は地に落ちる。

ジャンは先代の遺言を思い出し、ゴルゴに接触を図る。ジャンからゴルゴへの依頼は、瓶を割ることなく試飲を妨害すること。ゴルゴは『軟質性の木で作られた非致死性の特殊弾』を用いて、開栓直前のボトルを狙撃する。栓を開けようとしていた者がボトルを落とし、澱が攪拌されて、最後の78年ものは飲める状態でなくなってしまう。更には慌てふためいて栓を開けてしまい、伝説の78年ものワインは誰にも飲まれることがなくなり、シャトー・ラ・ミッション社は窮地を脱するのであった。

ゴルゴが人を殺傷せずに、ミッションを完遂する作品。ワイン通の気取った男達を揶揄するかのような描写と、静かなエンディングの対比が面白い。今回のような平和的ゴルゴ利用法があると知っていれば、某国(亡国?)のゴルゴ好きという総理大臣も、財務金融大臣の辞任を防げたに違いない。財務金融大臣が酩酊した際、特殊弾で撃って酔いを覚ますようゴルゴに依頼していたら、今回の失態を回避できたはずである。まあ、危機管理意識の欠如した某総理に、そんなリスクヘッジを期待するのも無理な話だが・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (131) 巻掲載
ゴルゴ13 (151) 巻(最新刊)
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