■ビリニュスの光と影(第429話) 発表1998年11月
評価 ★★★★
依頼人 ①②アルフレダス・ユークナー
ターゲット ①財宝を狙う者 ②政界の黒幕 ドモフスキー
報酬 不明
今回弾丸発射数 4/ 通算弾丸発射数 2,349
今回殺害人数 4/ 通算殺害人数 4,638
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 108
<ストーリー>
リトアニア独立の陰に潜む財宝。リトアニア独立により裂かれた男たち。財宝を起点に男たちの人生が交錯する・・・
<この一言>
”依頼に嘘は許さない”という俺のルールは承知しているはずだな・・・?
<もう一言>
もし、依頼に嘘があったら、俺はもう一度あんたの前に現れる事になる・・・
<解説>
リトアニア建国以来、秘匿されてきた財宝の存在が独立機運の高まりとともにクローズアップされる。ポーランドの属国となり、その後ロシア領となったリトアニアで、1990年独立の機運が高まる。独立推進派の”アルフレダス・ユークナー”は、リトアニアに伝わる財宝を独立後の建国資金として確保すべく、財宝を狙う者の抹殺をゴルゴに依頼する。
ユークナーの下、リトアニア特殊部隊に編入されたボレスラフとエリカスは親友同士。エリカスはリトアニアの独立を志向するが、ポーランドの血が流れるボレスラフは、少数民族のポーランド人が片隅に追いやられることを恐れ、リトアニアの独立に反対する。リトアニア市民が独立に向け立ち上がると、エリカス率いる特殊部隊は市民行動を支持、一方のボレスラフはソ連軍として市民制圧に向かう。にらみ合うエリカスとボレスラフ。直後にボレスラフは大やけどを負い、戦線を離脱、ゴルゴに救われる。その後ゴルゴは、ボレスラフの後を追い、財宝を狙っていた”カタロフ”を始末する。リトアニアの独立後、ボレスラフはエリカスに別れを告げずに行方をくらます。
8年後、再びユークナーはゴルゴに接触、政府の黒幕”ドモフスキー”が財宝を狙っているので始末して欲しいとの依頼を行う。しかし、ユークナーが財宝を狙っているとの情報を得たゴルゴは、ユークナーに真意を確認。ユークナーは自己の私欲を暴露するも、命と引き替えにドモフスキーの殺害をゴルゴに応諾させる。ドモフスキーを始末し、財宝を巡る水面下の攻防が収まった後、ボレスラフはエリカスと再会、変わらぬ友情を確認する・・・
リトアニア独立後の民族分断をテーマにした作品。民族間の憎悪ではなく、男と男の変わらぬ友情を描いている点、さらには、これ以上はないというハッピーエンドで幕を閉じるという点で、かなりの異色作となっている。前作の『感謝の印』、本作『ビリニュスの光と影』、次作『黄金の犬』と三作品続けて感動的なストーリーが続き、ファンは涙腺がゆるみっぱなしである。
ズキューン
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