■柩に誓いを(第70話) 発表1973年1月
評価 ★★★★
依頼人 不明
ターゲット アントニオ・バルデス
報酬 不明
今回弾丸発射数 5/ 通算弾丸発射数 472
今回殺害人数 4/ 通算殺害人数 368
今回まぐわい回数 1/ 通算まぐわい回数 41
<ストーリー>
ゴルゴに兄を殺されたリカルド。リカルドの復讐心を利用してゴルゴを殺そうとする組織。リカルドは依頼人としてゴルゴに接触を試みる・・・
<この一言>
今夜会おう・・・
<解説>
面前での依頼がなされない限り、ゴルゴは仕事を受託しない。ゴルゴと依頼人が接触する場面は、ゴルゴにとってリスキーとも言える。本作では依頼時の接触をゴルゴの弱点と考えたある組織がゴルゴ殺害を企てる。ここで明らかになるのがゴルゴへのコンタクト方法だ。
[コンタクトの取り方]
①アメリカ・ジョージア州・アトランタ・アメリカ連邦刑務所 囚人番号96304マーカス・モンゴメリー宛に手紙を出す。
文面は「お元気かねマーク、一度お目にかかりたいものだ、トニー」
②マークが看守にハガキの発送を依頼。
ラジオ番組NBC”夕べの祈り”とCBS”宗教の時間”に対し「賛美歌13番」をリクエストする。
③ラジオを聴いたゴルゴがニューヨーク・タイムズに広告を出す。
「13年式G型トラクター売りたし条件応相談
電話:バンクーバー22-0773
ジェームス・G・ホンダ」
④ジェームス・G・ホンダに電話をすると事務代行業の秘書が出るので、自分の連絡先を伝える。
⑤ゴルゴからの連絡を待つ。
このような複雑な手続きを踏むところに、ゴルゴ一流の危機回避術を垣間見ることができる。なお、これまでに明らかになっているコンタクト方法として、「孤児院を営むエゴータ夫人に仲介を依頼する」方法が 第7巻-4『番号預金口座』 に記されている。
聾唖の囚人マーカス・モンゴメリーは「幼い時にふとした病気から声が出なくなり、青年期に母親と口論の末、一時の激情から母を死に至らしめ、終身禁固刑」となった。「声が出な」いのに母親と「口論」・・・。母親と息子マークの間には母子間にしか分からないコミュニケーションがあったのだろう。「気の毒なかた」だ・・・。
ゴルゴ殺害を企てた組織は詳細が明らかになっていない。外見は「ロシア人」風で「タス通信特派員」「世界的な秘密機関の者」を名乗っている。KGBなのだろうか。真相は不明である。
ズキューン
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