ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第111巻-2 36000秒分の1秒

2007-12-15 23:15:18 | 第111巻~第115巻

■36000秒分の1秒(第371話) 発表1994年11月

評価   ★★★★

依頼人  TGVテロ犠牲者の遺族(男性)

ターゲット 伝説的テロリスト”カルロンテ”

報酬    不明

今回弾丸発射数       1/ 通算弾丸発射数 2,045

今回殺害人数         2/ 通算殺害人数   4,206

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   102

<ストーリー>
監獄に捕らえられたテロリストを狙撃するチャンスは10時間に1秒。長時間同じ姿勢で標的を狙い続けるためにゴルゴは筋弛緩剤を投与する・・・

<この一言>
長話は無用だ。YESかNO、で答えろ!

<もう一言>
まず・・・自分の体に射ってみろ・・・

<解説>
ゴルゴの受けた依頼は監獄内のテロリストの狙撃。しかし、窓のない独房内のテロリストを狙撃できるのは、入り口の回転ドアと奥のスライドドアが開き、テロリストが接見用の窓口に顔を覗かせる瞬間のみ。10時間に1秒しかない瞬間を狙うためには、スコープを覗きライフルを構えたままの同一姿勢を保つ必要があるが、一方で筋肉と筋の硬直化をもたらし正確な狙撃ができなくなる。

一計を案じたゴルゴは、ドーピングの権威である旧東ドイツのスポーツ医学者「デグナー」を訪ね、可能な限り筋肉の弛緩を促す薬の調合を依頼する。しかし、薬の投与はゴルゴの瞬発力を通常の3分の1まで低減させてしまう作用があった。

デグナーに調合された薬を投与し、ゴルゴは10時間に渡りM16を構え続ける。狙撃線上にテロリストが現れたその刹那、ゴルゴは口に含んだ弾丸発射装置を噛み、M16から弾丸を発射、ミッションを完遂する。ゴルゴの凝った筋肉をマッサージすると近寄ってきたデグナーは、ゴルゴ殺害を企てる。瞬発力を失っていたゴルゴはデグナーに嬲られるが、仕込んで置いた武器により窮地を脱する。

プロフェッショナル・スナイパーの仕事の大半は待つことにあるという。自らの身体機能を犠牲にしてまでも目的遂行を果たすゴルゴのプロ根性がスゴイ。瞬発力が3分の1に減少したゴルゴが追い込まれるラストの緊迫感も素晴らしい。
なお、パチスロ『ゴルゴ13 THE PROFESSIONAL』で本作が取り上げられている。ゴルゴが見事テロリストを仕留めればボーナス確定であるが、パチスロ内のゴルゴは狙撃に失敗することのほうが多い・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (111)巻掲載
ゴルゴ13 (147)巻(最新刊)
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