ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第111巻-1偽空座標X

2007-12-13 23:29:06 | 第111巻~第115巻

■偽空座標X(第370話) 発表1995年4月

評価   ★★★

依頼人  CIA

ターゲット 不明

報酬    不明

今回弾丸発射数       3/ 通算弾丸発射数 2,044

今回殺害人数         1/ 通算殺害人数   4,204

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   102

<ストーリー>
米軍次期戦闘機を開発する国防省チームが暴走、ゴルゴのドッグファイトデータを入手し人工知能に応用しようとした。ゴルゴの報復は・・・

<この一言>
それが不可能なら・・・今回の”依頼”の遂行は中止し、この依頼に関与したものすべてを、抹殺する・・・

<解説>
戦闘機に乗せられアメリカ空軍基地に招かれたゴルゴ。しかし、ゴルゴの搭乗した復座式戦闘機が急襲される。神懸かり的なドッグファイトにより難を逃れたゴルゴは、CIAに対し原因の徹底究明を命ずる。

クリントン大統領を頂とした調査委員会は、ゴルゴ急襲の犯人グループを突き止める。国防省内のARPA(米国戦略計画統括局)人工知能開発担当責任者ラズベリー中尉のグループが、次期戦闘機F25に搭載する人工知能プログラム開発のためにゴルゴの戦闘データを収集していたのである。ラズベリー中尉はパックス・アメリカーナの狂信的信奉者であり、”強いアメリカ”を確立せんがための暴走であった。ラズベリー中尉の暴走は、アメリカをゴルゴの脅威に晒すこととなるため、クリントン大統領はF25の人工知能プログラム開発凍結を指示する。

しかし、ラズベリー中尉は人工知能プログラムを完成させ、自らF25に乗り込み模擬戦闘に飛び立つ。瞬く間に3機の仮想敵戦闘機をプログラムによる自動操縦で粉砕したF25であるが、想定外のF15に遭遇する。F25に比して圧倒的に性能の劣るF15を操るのはゴルゴ。F25に背後を取られ追い込まれるゴルゴであるが、山の頂にミサイルを撃ち込み地形を変化させる。人工知能が認識する空間と異なる空間の出現に人工知能が反応できず、ラズベリー中尉の乗るF25はゴルゴの操るF15に撃墜される。

ゴルゴの驚異的な戦闘機操縦術が披露される作品。アメリカの首脳陣を指差し「抹殺する」と凄むゴルゴに戦慄する。これ程までに怒りを顕わにするゴルゴは珍しい。過去作品の本作と関連する事項を列挙しよう。
・「ARPA」は第63巻-2『デバッグ』でも紹介されている。ARPA内のネットワーク「ARPANET」がインターネットの原型といわれている。
・偵察衛星「KH-13」は第105巻-3『神の眼力』で登場。ゴルゴにちなんだ”13”というのが面白い。
ちなみに本作でゴルゴが操るF15には、”013”の機体番号が確認できる。アメリカ空軍に”013”の機体を用意させるとは、ゴルゴの”13”へのこだわりが伺える。

ズキューン

ゴルゴ13 (111)巻掲載
ゴルゴ13 (147)巻(最新刊)
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