今日は、ゴルフ練習で自分の苦い体験をお伝えします。
私もアイアンの基本をもう1度見直し、番手ごとのアイアンの飛距離を
しっかり出し方向性も安定させようと”ハンドファースト”を徹底的に
チェックしたことがあります。
ところが、この基本を忠実に行おうとすればするほどショットが
乱れたのです。球がつかまらなくなり、飛ばなくなったのです。
まず練習場で、アドレスを確認しました。
ハンドファーストですから、自分の目で上から見ると、
グリップエンドからシャフトは斜めになります。
では、どれくらい斜めにしたらいいのだろうか?
そのために、最初、両手のグリップのセンターを左足付け根の内側、
つまりそけい部あたりにセットしました。この状態で、フェース(リーディングエッジ)が
目標を向くように、シャフトをやや斜めにセットしました。
当然ボールの位置は、7番アイアンで体のセンターくらいにきます。
スタンスの向き、前傾姿勢、ややつま先寄り体重、そして、この
ハンドファースト(ボールは体のセンターあたり)のい構えを入念に
確認できた上で何球か打ってみました。
ところがところがです。球がスライスばかり。こすり球が止まらなくなった
のです。それに、芯を食わないから、手にくること、はなはだしかったのです。
時には、右へプッシュアウトも出ました。
ゴルフを始めた頃に出たシャンク以来のピンチを迎えた感じでした。
これには、途方にくれたものです。
なぜ? なぜ? 頑張って何発も球を打ち続けました。
打てども打てども、球は弱く、飛びません。7番でどんなに一生懸命に
打っても130ヤードどまりでした。それまでは、当たれば150ヤード
キャリーで打っていたので、ショックでした。
これでは何のために基本を見直そうとしたのか分からなくなって
しまったのです。
それから約2か月くらい経ったでしょうか? 私の目指していた
”ハンドファースト”アドレスでは、きちんと当たらない!と気づいたのです。
それは、長くて暗いトンネルの中に入り、トンネルの中で暗中模索
したことで分かったことがあったからです。
”ハンドファースト”って怖い!! というのが実感です。
その理由は2つありました。
1つは、”ハンドファースト”にすることで、構えが1回1回一定しない
点です。シャフトを斜めに構えること自体、難しいことです。
1回ごとに斜めの角度が変わります。例えフェースがきちんと
目標を指していたとしても、ボールの位置は、体のセンターだったり、
それより左に少しずれたり右にずれたり・・・・。つまり、シャフトの斜めの
角度も1回ごとに変わるということです。コースではライが変幻しますから、
なおさらです。これでは、安定したショットは望めません。
しかも、ハンドファーストにすることで、ボールよりも手元が先行しますから、
確かにヘッドを上から入れる感覚になります。これはいいことだと
思いますが、昨日のブログのように過剰になって、ヘッドを鋭角に
入れすぎることにもなりやすいと感じました。
お陰でカット打ちのスライスばかり出ていたのでは、と考えました。
今のキャビティアイアンは、昔のアイアンのように重心は高くありません。
つまり、ヘッドを鋭角に入れすぎれば、ボールの芯よりもヘッドの芯が
低く入りすぎ、ボールがぽっこん!!前へ進む力が出ないのでは?
と思いました。それよりも、今どきアイアンは、ゆるやかなダウンブローの
方がボールの芯とフェースの芯がコンタクトしやすく、ボールが前へ
進む力が出て飛距離も出るし、方向性も良くなるし、インパクトで
手に違和感も覚えなくなるはずでは?
2つめは、”ハンドファースト”にすることで、アドレスでは、右手首に
角度がつきます。腕やリストだけは「インパクトは、アドレスの再現」
だとすれば、この右手首の角度を保ってインパクトするイメージに
なりやすく、リストを上手に使ってフェースターンしながらボールを
とらえる感覚には、到底なれません。これも飛距離が落ちる一因
だと考えたのです。
このような2つの理由で、私にとっては、”ハンドファースト”は害の
方が多くなるようなのです。
それで、私の対策です。”ハンドファースト”は止めました。
手のポジションは左足内もものあたりにはセットしますが、
ボールの位置は、体のセンターには置かず、それよりも、全部左です。
番手が大きくなればなるほど左に置きます。つまり、ハンドファーストよりも
ヘッドファーストにします。ボールを左に置けば、ヘッドを鋭角に入れる
こともなくなり、ゆるやかな軌道で打てると考えたからです。
実は、私の場合だけかもしれませんが、このノンハンドファーストの
構えの方がうまくいきます。それから半年後、今は、アイアンの
調子が元に戻りました。7番で150ヤード弱、6番で160ヤードの
キャリーボールが戻ってきました。
随分遠回りをした気分ですが、私にはノンハンドファーストの
アドレスからゆるやかにヘッドを入れるほうが合っています。
番手ごとのボール位置ですが、これは練習場で最適な位置を
確かめる他ありません。なぜなら、ひとりひとり使っているアイアン
フェースのネック形状(グースか、グースが弱いか)も違うし、
リストを使うタイミングや返し方、返す強さも違うのでヒッティング
ポイントが変わるためです。
ですが、ボールを体のセンターよりも、左に置くのが、私の
アイアン攻略のルールであることは間違いありません。
過剰、過ぎたるは及ばざるがごとし・・・・・痛感しました!
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