不器用な左手でクラブをコントロールするには?

2012-01-14 18:39:07 | ゴルフウイークリー

”左手リード”といわれて久しいのですが、右利きの人にとっては、

左手は、思うように動きませんよね。それなのに、”左手リード”とは?

今日は、こんな素朴な疑問から考えてみました。

もちろん、左利きで右打ちの人には、あまりぴんとこないことかも

しれませんが。

今日、練習場で左片手打ちの練習を繰り返しました。

というのは、ウェッジで手や腕の動き、ひじの畳みのタイミング、それに、トップと

フォローのポジションを確認するのが1つ。

それに加え、ボールの高さと、飛ぶキャリーの距離の両方を一定にする

ことで、左手の軌道が一定になる動きを覚えこむのが2つめでした。

ところが、なかなかうまくいきません。ボールを何とかとらえても、

高さが揃わないのです。無論、それによってキャリーも一定しません。

ライナーになったり、ふわっと上がったり・・・・・・・・。

それで今日の練習は、この左手1本のボール打ちに集中しました。

時折、インパクト音が”カシュッ”と乾いた音がし、低めに出てゆっくり

めに落ちるキャリーボールが出ました。30ヤードくらいのキャリーです。

「これだ!」というのが、打感、弾道、球の飛んでいくスピードで

分かりました。

ところが、このベスト球が2球と続かないのです。

低く出たり、上がりすぎたり、ダフったり・・・・・・・。

大体、球が上がりすぎると、ダフリました。マットをドンと叩く音が

するのです。ロフトが寝て当たっているのでしょう。

そこで、調整その1.

左手をなるべく低く下ろすこと、しかも左太もも近くにひきつける

ように下ろす。こうすると、大ミスは出なくなりました!

でも、球の高さやインパクト音は一定しない。どうして?

やはりクラブの入り方が一定していないんだと直感しました。

そこで、調整その2.

左脇をもっと締めて、左胸と左腕を一体化させて下ろすことに集中。

これだと、左手の通り道が、ある程度一定になるようです。方向性は

出てきました。でも、まだまだ! ここまで50球くらい打っています。

あとは、何だろう?

少し考えました。

すると・・・・・リズム? 下ろすタイミング?

そうだ! あせって打ちにいくと”打ち急ぎ”になってしまいます。

クラブが暴れるから、手首をこねて調整せざるを得ません。

このままでは、左でクラブをコントロールできません。

右手の思うがままのスウィングで、シュアなショットは望み薄です。

そこで、トライしたのが、トップでヘッドの重さを感じ、一瞬待つように

したのです。そこから無理に左手の力で下ろすのでなく、クラブヘッドが

落下し始めたと感じたら、左手もすと~んと連動して低く下ろしていったのです。

すると、成果だったのは、ヘッドが勝手にターンする感じで球が

運べるようになったことです。

でも、まだまだ球の高さは揃いません。ここまで左手1本打ち75球!

さて最後につめたのが、落下に合わせて左手を低く下ろすのですが、

インパクトゾーンで、「えいっ」という感じで、左手に力を入れる感覚で

左ひじを畳み、左リストを返すのです。フォローで左手親指の爪が

顔を指していれば合格です。俗にいうシャフトが立った状態です。

(これは、トップでもいえることで、スクェアグリップを採用している

私にとっては、左手親指の腹にクラブが乗ったところです)

切り返しでは、クラブの行きたいように行かせてあげる感覚がありながら、

インパクトゾーンでは、しっかりと自分でヘッドをターンしていく。

この上手な転換が大切なんだと体感できました。

そうなると、”左手リード”ってなんだ? ということになります。

トップから全て左手でリードしちゃあいけないんですね。

最初は、クラブの動きに任せる。重力を活用する。

そして、ボールをとらえる瞬間の直前、直後で、クラブを

ターンさせる。こういうことなのでは?

これなら、学習できそうです。不器用な左手が何から何まで

やろうとするからうまくいかないのでは?

この感覚を忘れないように練習しようと思います。

そうすれば、球の高さ、キャリー、打感が揃う日もくるのでは、と

信じられます。

この左手使いの基礎を覚えることが先決。でも、そんなに

やさしいことではありません。

皆さんも試してみてください。意外に難しいと思います。

でも、チャレンジしがいのある練習です。

いろんな番手を手にし、左手だけで球を揃えた後

両手でフルスウィングしたら、けっこうナイスな

球が出てくると思いますから。