【イタリア版食いしん坊万歳:米、ポテトとムール貝のティエッラ】
Tiel la di riso, patate e cozze
具材:ムール貝500g、米400g、ジャガイモ600g、赤く果汁分の多いトマト600g、タマネギ80g、ニンニク
3片、パセリ、オリーブ油60cc、塩、コショウ、ペコリーノチーズ
作り方:ムール貝をよく洗い,ナイフで開き,そのうちのいくつかは別に取っておく。残りの貝は,上の殼を
取りながら殼にくっついている実をぜんぶ取り出し細かく刻む。そしてみじん切りにしたニンニク,同じくみ
じん切りにしたパセリ,たっぷりの塩,コショウと混ぜる。ジャガイモの皮をむき,あまり薄くなく切る。同
様にタマネギもあまり薄くなく切る。 トマトを薄切りにして,細かく刻む。ここでティエッラ(ナポリ語で
浅鍋の意味がある)かオーブン皿に油を塗り,タマネギの薄切りを散く。その上に半ゆでにして水気を切った
米を1段のせ,さらに細かく切ったムール貝適量とニンニク,パセリ,トマト,ジャガイモをのせ,ペコリー
ノチーズをひとふり散らす。同じ手順を繰り返し,最上段を残りの米で覆う。油をたっぷりふりかけ,ぬるま
湯もひたひたのところまで注ぐ。オーブンに入れ,水分がなくなったらできあがりで,先の、別に取っておい
た貝を殼つきのまま、上にのせて出す。
zuppa di cozze allo zaffera
【電子レンジでエコと健康】
即席ラーメンも美味しいですよと言う、特にサッポロ塩ラーメンが良いのだと彼女がいうのでどうやって調理
をするのかと聞くと、ガスコンロで堅めに茹でたあとみじん切りのネギを入れるだけというのだが、それはエ
ネルギーロスが大きいけれどと釘をさしながら、あっさりとして美味しいねと賛同する。そして、オリジナル
調理法を伝授する。まず、具材は下ごしらえして、ジップロックやバッグに入れ電子レンジで加熱処理してお
くのだが、殺菌処理に加熱温度(腸菌なら60℃、ブドウ球菌なら70℃、有芽胞菌なら90℃以上の温度が必要)
に注しておくことだよ。つぎに、即席ラーメンの袋から乾麺を調理ばさみで取り出し半分に切断し、保温ポッ
トのお湯を乾麺に上面ギリギリに浸し、蓋を容器(圧力抜き穴付)に入れ5百キロワットなら3分程度加熱す
る。その間、スープの素を保温ポットのお湯で溶かし、スープをディーバック用袋に入れ濾過し、透き通った
スープに処理(お好みで)、電子レンジの麺を取り出し蒸らしておき、ラーメン鉢に麺とスープを入れ、下ご
しらえの具材と海苔やごまなどをトッピングし、鉢に上蓋をし3分程度さらに電子レンジで加熱し、取り出し
このみの調味料を加えた上、食酢を必ず注ぐこと。アミノカルボニル反応(メイラード反応)で切れ味とうま
味が増す上、血圧降下、疲労回復やカルシウム摂取などの健康にも良いのだと講釈をしばらく垂れる。彼女は
というと、真剣には聞いていない風だったが、二人の結論は「たがか即席ラーメン、されど旨い即席ラーメン」
ということで一致する。
ところで、エコ実践として電子レンジを研究してきたが、調理方法を工夫することでかなりのことができるこ
とがわかってきた(直火を使わないので、加熱ムラに注意し工夫しておけば短時間で均一に加熱処理できる)。
それと同時に健康的側面、低脂肪、糖分・塩分の削減、高齢者・幼児用の軟食、彩り、ビタミン、酵素の保持、
殺菌、食欲増進に有効に利用できる実例が数多く蓄積されてきている。これを考慮して、もう少しハード機能
面で言えば、ムラの発生を防止や調理の最適化のためにサーモメータで画像表示できるような機能や排気機能
を付加できればもっと便利に、快適なツールになるだろう。具体的に設計に関与することはないが時間があれ
ば改善提案をこのブログでも継続してやっていきたいと考えている。
【即席ラーメンと“ハングリー”と“正義論”をかっ込むのも悪くない】
マイケル・サンデル教授の「格差」討論と向井理主演の「ハングリー」(最終回)を録画していたのでそれを
改めて鑑賞。後者はジョン・ローウズの正義論を踏まえ現在的な「格差」の問題を公準的な価値観を追求する
という意味において有意義で、わたしなら、各所属国家社会で統計学的な所得の平均値と分散値と所得級数パ
レート展開(あるいはジニ係数)の時系列変動を求めその値を勤労国民がどこに定めるのかを毎年決めていく
ことでこの種の正義は貫けると考えている。テレビには竹中平蔵が参加していて、所得の再配分の究極は(消
費税ではなくて)所得税にあると発言していたことが印象的だった。
ハングリーは一度も外すことなく(あるいは録画で)観てきたが秀作だ。ジョブズの言葉ではないがそこには
“Stay hungry”があった。元気がもらえ、第9話で向井理が扮する山手英介が仲間と別れフランス留学を決め
大声を出してひとり泣くシーンでは一緒に泣いた(そういう体験はだれしもあると思うが、その体験を思い出
し感情移入)。そしてなによりもハイセンスなプロディースを楽しむことができたことに感謝している。
もっとも、視聴率が15%前後ということで、ネガティブな情報が流れたりしているが、余り難しく考えずに楽
しめた、正直。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます