極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

冬霧や励まし絶えぬ武漢の夜

2020年01月30日 | デジタル革命渦論


  
                        

10 先 進 せんしん 
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「顔淵死す。子曰く、『ああ、天われを喪ぼせり。天われを喪ぼせり』
」(9)
「いまだ生を知らず、いずくんぞ死を知らん」(12)
「過ぎたるは、なお及ばざるごとし」(16)
「道をもって君に沢え、不可なれば止む」(24)
「なんぞ必ずしも書を読みて、然る後に学ぶとなさんや」(25)
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12 季略(子路)が神々にはどういう態度でつかえるべきか質問した。
孔子は言った。
「神々につかえることより、まず人によくつかえることを考えたほうが
よい」
「では、いったい死とは何でしょうか」
「生の意味さえつかめないのだ。ましてや死など」


季路問事鬼神、子曰、未能事人、焉能事鬼、曰敢問死、曰未知生、焉知死。
Ji Lu asked how to serve the soul of the dead. Confucius replied,
"I have
not been able to serve human yet. Why can I serve the soul
well?" Then
Ji Lu asked about death. Confucius replied, "I have
not understood life yet. Why can I understand death?"


深まる資本主義の脅威
2020年エデルマン・トラスト・バロメータ(Edelman Trust Barometer)
は、強い世界経済とほぼ完全な雇用にもかかわらず、研究手段である①
政府、②ビジネス、③ NGO、④メディアの4つの社会機関のいずれも信
頼を毀損することを明らかにしている。
このパラドックスの原因は、将
来とその役割についての人々の恐怖にある。これは、信頼を効果的に構
築する新しい方法を受け入れるよう勧告する。

信頼を脅かす不公平感 
20年前、エーデルマンが "信頼測定”を開始して以来、経済成長により
所得の不平等が重大因子となった先進国市場ではなく、アジアと中東で
にも広がっている。
先進国市場の調査回答者の大多数は、5年後にはそ
れが改善するとは考えていないだけでなく、世界の回答者の半数以上が
現在の資本主義はこの世界に恩恵よりも害を及ぼすと考えている。その
結果、2つの異なる「信頼の現実世界」を生み、
情報に通じた国民(
快適な情報環境で、恵まれた教育を受けた富裕層は、大衆よりもは、よ
り多くの信頼を獲得しており、
大多数の市場で、半数未満の人口は、自
己に関わるシステムを信頼する。
現在、2つの聴衆の間に史上最大の亀
裂を示す8つの市場が存在し、驚くべき"信頼"の不平等感あるいは不信
感は昂進を続け、
少数者の恩恵が享受されているとの認識である。その
ことはとりもなおさず、政府がどの機関よりも不公平だと見なされてい
る。
人口の57%が政府は少数の人々の利益にしか役立っていないと考
え、30%は政府の恩恵を享受していると考える。

希望の喪失
資本主義の空疎感(シニシズム)の拡大と経済システムの現状の公平性
を背景に伴う将来不安が存在する。
具体的には、従業員の83%が、①
失職(失業飢餓)を恐れ、②ギグエコノミー、③迫り来る景気後退、④
スキル不足、⑤デフレ競合、⑥単純労働移民、⑥自動化(当該生産現場
での省力化/無人化)、⑦生産現場の移転、⑧あるいは、生産現場の労
働条件の劣化である。
これらの問題は、わたしたちを取り巻く機関間の
より高いレベルの協力を必要としながら、単独での取り組みではこの

雑な課題を解決できない。
しかし、ビジネスが NGOや政府と提携で "良
い仕事”の存在を信じる人は、約3分の1だけである。
ビジネスは、行
動の自由を保有し、この "
信頼のパラドックス" の解消----即時性の道
義性は明確である。
圧倒的な回答は、まともな賃金を支払うこと(83
3%)がビジネスの義務で、自動化によって仕事が脅かされている労働
者(79%)に再訓練を提供することを信じているが
、ビジネスがこれ
らを実施していると信頼している人は3分の1未満となる。

信頼:能力と倫理
今日の人々は、コンピテンス(約束を果たす)と倫理的行動(正しいこ
とを行い、社会の改善に取り組む)という2つの明確な属性に基づき信
頼を付与。
今年の信頼バロメーターは、4つの機関のいずれも有能で倫
理的なものと見なされないことを明らかにしている。
ビジネスはコンピ
テンシーで最高位にランクされ、政府は何をするかが明確な機関に64
ポイントの大差をつけ(64%対10%)。
NGOは、政府(31ポイン
トのギャップ)およびビジネス(25ポイントのギャップ)に対する倫
理的行動を主導する。
政府とメディアは無能で非倫理的であると認識さ
れている。

信頼は間違いなく正しいことを行うことに結びつく。過去1年間に40
のグローバル企業をEdelman Trust Managementのフレームワークで追跡
した結果、整合性、信頼性、目的などの倫理的因子がビジネスの信頼資
本の76%を占める一方で、能力は24%しか占めていないことがわか
る。


パートナーシップ:信頼を築く機会
今年、エデルマントラストバロメータの回答者に「各組織が社会に挑戦
している問題のリストでどれだけうまくやっているかを尋ねたところ、
NGO 、企業、政府にとって最も一貫して低いスコアはパートナーシップ
で各機関は他の機関の良いパートナーとは見なされていない。
仕事の再
訓練は、企業と政府の間のパートナーシップを必要とする重要な問題。
10
人中4人以上が、この問題を解決にビジネスを最も信頼していると
回答しているが、政府の助けなしで解決できない。こうして、この問題
やその他の問題について、コラボレーションは、私たちの機関が社会を
前進させ、信頼を築くための大きな機会となる。
                           この項了

  

【ポストエネルギー革命序論137】


最大高解像度の脳接続マップ
Google(グーグル)とバージニア州のJanelia Research Campusの研究
グループは、ショウジョウバエの脳の約2万5000個のニューロンを接続
する、2000万個のシナプスに関する3Dモデルを用いて、これまでで最大
高解像度の脳接続マップ
を公開。
このような脳接続のマップは「Conne-
ctome(コネクトーム)
」とも呼ばれている。ただしこれでもすべてのシ
ョウジョウバエの脳の接続を網羅しているわけではなく、1/3しか解析
されていない。
✔実用性はこれから。何ができるかにロック・オン。


さらば造影剤!
0.2ミリの微小血管まで見える光超音波技術
これまで見えにくかった微小な血管が造影剤なしで鮮明に見える。ベン
チャー企業のLuxonus(ルクソナス)は光超音波技術を用いて微小な血
管などを3次元画像撮影する製品を開発。現在は細い血管をコンピュー
ター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影する場合、
造影剤を体内に注入することが多い。Luxonusの光超音波技術を利用す
れば、血管は造影剤を使わなくても画像化できる。光超音波技術は、生
体にパルス光を照射した際に発生する超音波をセンサが受信し画像化す
る。血管の場合はパルス光で赤血球中のヘモグロビンが光を吸収し、赤
血球が熱膨張して発生した超音波を受信する。



高い解像度にできる理由の1つに、おわん型に配置したフィルム状のセ
ンサにある。国の研究プロジェクトで開発された。「ノイズを下げ解像
度を上げるようなセンサの配置方法をあみだす。 装置に手をかざすと
5分程度で手のひらの血管を撮影でき、造影剤が不要でしかも直径 0.2
mm ほどの血管まで映せる。これほど細い血管を撮影できる装置は他に
ない。
血管の撮影は、乳がんの検査や治療に利用できる。検査では既存の検査
装置であるマンモグラフィや超音波検査との併用も可能。がん細胞は正
常細胞よりも多くの栄養が必要になり、がん細胞の周囲に新しい血管を
つくる。光超音波技術による撮影で判明した血管が多く集まる場所と、
マンモグラフィや超音波のがんの画像とを比較して乳がん診断の精度を
上げられる。治療時の利用では、がん細胞の周囲に血管をつくらないよ
うにする医薬品の治療効果の評価に応用できるだろう。




図 棒状に成形された蛍光体の写真(左)、今回開発した超広帯域発光
素子の構造の概略図(中央)、開発した素子と5 Wハロゲンランプ の発
光している様子の比較(右)

発光ダイオード型小型超広帯域発光素子200mW以上を達成
ランプとLEDの長所を併せ持つ新しい産業用光源
赤色LED素子は省エネ・長寿命などの特長を持つ光源としてよく知られ
ており、一般照明用途では既に社会に浸透している。白色LED素子の普
及には、2009年閣議決定された 『新成長戦略(基本方針)』 により、
2020年までに次世代照明(LED、有機ELなど)化100 %の達成がうたわれ
たことや、欧州特定有害物質使用規制(RoHS指令)や水俣条約などへの
対応が必要といった社会的背景も一因となっている。このような光源革
新の流れは産業用光源素子へと必然的に波及してゆくと考えられるが、
白色LED素子は“人間の眼”に適合させてあるため、光センサーの受光
素子やカメラの撮像素子などの、いわば“機械の眼”として普及してい
るシリコンフォトダイオードにとっては、発光波長の範囲が狭く、不十
分だった。
今回、「紫外LED励起型超広帯域発光素子」の発光強度増強と、長寿命
化を達成するために、蛍光体を取り巻くバインダーの材料や蛍光体層の
改良に着目(図1)。今回開発した発光素子では、蛍光体の励起に用い
る紫外LEDの発光強度を増大させることが素子全体の発光強度増大の最
も単純で直接な方法となる(図1(左))。しかし、紫外LEDの発光強
度が増大すると、それに伴って、バインダー材料や蛍光体自体が熱反応
や、光反応によって変性(劣化)してしまうため、強い発光と長期間の
安定性を両立させにくいという問題があった。一般に普及している白色
LEDで広く用いられているバインダー材料は、シリコーン樹脂かエポキ
シ樹脂である。これらは、白色LEDの励起光源の波長(450 nm前後の青
色)に対する安定性は十分であるが、極めて強い紫外線を照射すると、
樹脂を構成する分子が変性し、成形物がヒビ割れたり褐色に変色したり
する(図1(右))。このような変化は素子の発光強度増大や長寿命化
にとって大きな障害であった。


図1 今回開発した超広帯域発光素子の主要部分の模式図(左)と
劣化したバインダー・蛍光体の一例(右)

今回、その問題を解消するため、バインダーの材料や構造の改変を行っ
た。バインダーについては、空気中の水分や酸素の侵入を防ぐこと(ガ
スバリアー性)、強い紫外線照射よるバインダー自身の熱・光変性が少
ないこと(熱/紫外線耐性)、また、強い紫外線で励起された蛍光体が
発生する熱の放散を効果的に行うこと(熱伝導性)などの点を考慮した。
その結果、極めて強い紫外線照射によって発生する、バインダーと蛍光
体の化学的・物理的変化を抑制でき、小型ハロゲンランプをしのぐ明る
さ(200 mW以上)注1と1000時間以上の長寿命注2を併せ持つ素子を開
発できた(図2)。これによって初めて製品に搭載できるようになり、
実用化への道が開けたと言える。

この超広帯域発光素子はハロゲンランプに比較すると、省電力であり、
熱線(中/遠赤外線)の発生もなく、小型で、耐衝撃性も高く、また、
パルス点灯ができるなど、さまざまな優れた特性があるため、超小型計
測器や分析機器用途のための新しい次世代メンテナンスフリー光源とし
ての活用が広く期待される。

図2 開発した超広帯域発光素子の発光強度(左)と
規格化発光強度(初期強度を100 %とした相対値)の経時変化の例(右)
【要点】
①明るく(200 mW以上)安定で(1000時間以上)超広帯域の(350-1200
nm)小型発光素子を実現
②蛍光体を保持するバインダー材料や蛍光体層の改良により特性を向上
③食品品質評価のためのポータブル分析機器の開発や小型光センサーの
実現などを期待



国内初 蓄電池を活用した
再生可能エネルギー「自己託送」実証実験

京セラ株式会社は、滋賀県野洲市において、本年4月より、国内初とな
る蓄電池を活用した再生可能エネルギー「自己託送」の実証実験を開始
する。ところで、「自己託送」とは、企業などが自社工場などで発電し
た電力を一般送配電事業者の送電線を利用し、別の自社拠点に供給する
制度。野洲市が所有する 2,000㎡の敷地に京セラ製太陽光発電システム
約 150kWを設置し、同システムで発電した再生可能エネルギーを関西電
力の送配電網を通して約 2km離れた京セラ滋賀野洲工場に供給。「自己
託送」の実証実験では、国内初となる定置型リチウムイオン蓄電池を活
用し、安定的な電力供給による自己託送容量の平滑化と、これまでのVPP
(バーチャルパワープラント)関連実証実験等で培った分散蓄電池の制
御技術を応用し、発電インバランス※2と需要インバランス※3を低減させ
た高精度な需給オペレーションにより、系統の負担を軽減する再エネ電
力供給を目指す。また、発電所に併設する蓄電池は、災害などの広域停
電発生時には自立運転し、地域住民への充電サービス等を行うことによ
り、市の減災対策に活用。また、京セラグループでは、2030年度に排出
する温室効果ガスを2013年度比の30%削減、再生可能エネルギーの使用
量を2013年度比の10倍とする長期環境目標を定め、グループ全体で目標
達成に向けた活動を推進している。


iPS細胞から作り出した免疫細胞を使ってがんを攻撃する新しい治療
法の開発を進めている理化学研究らの研究グループは、国の承認を目指
して実際の患者に細胞を移植する治験の計画を千葉大学の審査委員会に
提出。iPS細胞からNKT細胞と呼ばれる免疫細胞を作りだし、患者
に投与してがんを攻撃する新しい治療法の開発を進めている。グループ
では動物実験などで一定の効果が確認できたことから、30日までに国
の承認を目指した治験の計画をまとめ、千葉大学の審査委員会に提出。
計画によると、対象となるのは舌やのどなどにできる「頭けい部がん」
で、手術などほかの治療が行えなくなった患者3人に対し、iPS細胞
から作製したNKT細胞、数千万個を移植し、2年間かけて安全性や効
果を確かめる。

NKT細胞は、もともとヒトの体内にある免疫細胞の一種、数が少なく、
培養にも時間がかかるということで、グループでは、あらかじめiP
S細胞から大量にNKT細胞を作製しておくことで、がんの治療への用
が期待できる。
治験の実施には計画が大学の審査委員会で了承されたう
えで、さらに独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」=PMDAで内
容の調査を受けることが必要。グループでは順調に了承されれば、こと
し夏ごろには患者への移植を始めたいと話す。


東北楽天ゴールデンイーグルスの
ヘルメットに玉虫塗ナノコンポジット
今回、玉虫塗ナノコンポジットをヘルメットに適用するため、東北工
芸製作所と産総研が種々の組成の保護層用塗料を比較評価し、透明ウレ
タン樹脂に透明な粘土である合成スメクタイトを添加したものを採用。
ウレタン樹脂に混ざりやすくするため、有機物で合成スメクタイトの表
面を覆った有機化粘土を用いた。ウレタン樹脂の硬化には、加熱・紫
外線照射などの硬化プロセスは適用しなかった。ウレタン樹脂への分散
性が不十分だと粘土がだまになり、これが白い粒として認められ美観が
損なわれる。三種類の有機化粘土を含む粘土素材を候補とし、添加量の
最適化を行ってウレタン樹脂と混合。図2は種々の粘土素材と混合した
ウレタン樹脂からなる保護層の光学顕微鏡像。粘土素材Aを添加した場
合は大きなだまが観察され、粘土素材Bを添加した場合は、粘土素材Aほ
どではないが大きなだまが観察された。一方、粘土素材Cを添加した場
合は、粘土素材を添加しない場合と区別がつかない程度までだまの発生
を抑えられた。これは粘土素材Cのウレタン樹脂への分散性が優れてい
ることを示す。ガラス板上に保護層を付与しその透明性を評価したとこ
ろ、粘土素材の種類によらず全光線透過率は高い値を示した一方で、
ヘーズ(曇度)は、粘土素材A、B、Cの順に小さくなった。ヘーズは小
さいほど外観がクリアであることを示し、粘土素材Cを添加した場合は、
ウレタン樹脂そのものの値に近かった。硬さについて鉛筆硬度試験
評価したところ、粘土素材を添加しないウレタン樹脂の表面硬度はFで
あったが、粘土素材Cを添加すると、表面硬度は2Hまで二段階向上した。
だまが発生した粘土素材AやBよりも添加効果が高いことから、粘土素材
Cの高い分散性が表面硬度の向上にも寄与することが示唆された。以上
のように、だまが発生せず表面硬度を上げられる粘土素材とその添加量
を見いだす。

東北工芸製作所はこの材料を玉虫塗の保護層としてスプレー塗工で付与
できることを確認するとともに、さまざまな立体形状の製品に適用でき
る製造プロセスを確立した。これにより、十分な外観・性能の玉虫塗ナ
ノコンポジットヘルメットを製作することができた。このヘルメットは
5カ月間に亘る屋外での太陽光暴露試験を行い、色褪せがないことを確
認した。また、玉虫塗ナノコンポジットヘルメットは楽天イーグルスの
選手用ヘルメットとして2020シーズンより正式採用が決定している。

✔ ナノの科学の深耕がとまらない。則本昂大投手のヘルメットを飾
るのか。再生医療・ネオコン・電磁波利用技術・・・実に面白い時代だ。



【世界の工芸
#CraftsOfTheWorld#TRokubei Kiyomizu Ⅵ 

六代清水六兵衛 KIYOMIZU, Rokube VI
古希彩弦月壷
Jar with Design of Waning Moon
銀縁泑花瓶
Flower Vase with Silver sport
紫陽花花瓶
Flower vase with Design of hydrangen





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