極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

エネルギ-と環境 ⑨

2024年09月05日 | ネオコンバーテック

彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時
代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜
(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。ひこにゃんのお誕生日
は、2006年4月13日。

                  

【季語と短歌:9月5日】
                 天高しメタセコイヤの光浴び 
                            高山  宇 (赤鬼)
                   
【今日の短歌研究  ㉘】 
                        すばらしい日々
                      都築直子(日本歌人)
地上まで生ゴミさげてあるくとき朝の万緑せりあがりくる
植ゑこみのはたをのしのし跳ねあるくカラスごどきとまなこ合はさす
犬解いて犬走らする人びごのこゑはなやげり鉄柵のなか
なんの岩するどなけれど藤の幹ねぢくれたることど午後の空あり
チョモランマのベーヌキャンプよ五歩うごぐごどに息継ぎしつつうごきし
生きるって息をするっていふこどだあなのあくほどいきをしてみろ
禁を解き吸ひこむけむのぼ-ぽ-ど目ざまし鳴って眼球ひらぐ
腰据ゑる土地をもとめてころしあふにんげんらしいふるまひにして
食ひ終へて立っといふこど地の上にくりかへしをりて七曜ながる
川の面に跳ねては消えてゆくリング雨のにほひは神どろかしむ
できたての木漏日写真つぎつぎど撥ねる役所の手さばきは見つ
地上住メ-トルの空に突きあたりドローンはそこを動がすなりぬ
【作家略歴】
都築直子:(つづき なおこ、1955年8月12日 - )は日本の歌人、小説
家、スカイダイビング・インストラクター。東京都生まれ。上智大学外
国語学部仏語学科。1989年、「エル・キャプ」 により第53回小説現代新
人賞を受賞。2006年、日本歌人新人賞を受賞[1]。2007年、歌集『青層
圏』により第13回日本歌人クラブ新人賞及び第51回現代歌人協会賞を受
賞。2013年1月より12月まで、砂子屋書房のサイトで「一首鑑賞*日々
のクオリア」を連載。
参考:都築直子 – 橄欖追放:第101回 都築直子『淡緑湖


【完全循環水電解水素製造技術概論 ①】
環境リスク本位制時代にあっては、完全循環利用が設計理念となる。
再生可能エネルギーシステム・燃料電池・蓄電池・脱二酸化炭素
メタネ-ションシステム・電気自動車・水素燃料製造システム・水(
海水電解システム)など開発・生産段階から織り込んでだ設計(経済
の社会への埋め込み政策)をシリ-ズで考察していく。

❏ 最新特許技術編 ①
1.特開2024-856 爆発性混合ガス基質による水素細菌の培養装置、
 培養方法及び物質生産 国立大学法人東京工業大学
【要約】下図図2Aのごとく、水素濃度を爆発下限以下に維持した、
水素細菌を培養するための閉鎖気相循環培養装置であって、水電気
分解による低濃度水素を発生させるための水素供給部;二酸化炭素供
給部;空気供給部;水素細菌を培養するための培養液を含有する細胞
培養リアクター;及び気相循環を確立するための循環流路を備えた閉
鎖気相循環培養装置が提供される。さらに、本発明は、上記閉鎖気相
循環培養装置の使用に基づく、水素濃度を爆発下限以下に維持した水
素細菌の培養方法を非爆発性混合ガス基質による水素細菌の培養装置
及び培養方法を提供、

図2A、水素細菌を培養するための典型的な閉鎖気相循環培養装置を
示す。培地:MB、総体積:1L;全ガス循環流量:600mL/分;
撹拌:400rpm;循環ガス組成:H2:O2:CO2:N2(概
ね3:10:10:77)。
【発明の効果】本発明によれば、水素細菌の閉鎖気相循環培養により
低濃度水素を効率的に取り込んで物質生産に利用でき、PEM型リア
クターによる水電気分解と組み合わせることによって電気エネルギー
による高効率な物質変換を可能にし得る。

【産業上の利用可能性】  本発明では、水素細菌の閉鎖気相循環培養
により低濃度水素を効率的に取り込んで物質生産に利用できること、
及びPEM型リアクターによる水電気分解と組み合わせることによっ
て電気エネルギーによる高効率な物質変換が可能となることを示した。
配管素材の改善による水素の漏れ防止や、電子受容体として必要な酸
素も水電気分解で発生した酸素を供給するなどの改良により、さらな
る変換効率の向上が見込まれる。温室効果ガスの排出削減に向けた二
酸化炭素の資源化方法として、上述のように水素細菌とその利用に関
する研究開発は世界的に活発化しているが、水電気分解デバイスとし
て、精力的に研究開発が進められているPEM型リアクターと組み
わせた閉鎖循環型培養に関する報告はなく、重要な基盤技術と考え
れる。

2.特開2024-093404 水素製造装置 株式会社デンソー他
【要約】下図1のごとく、電気化学セル4から構成された水素製造装
置1である。アノード極23は、触媒層と、集電体とを有し、電解液
3に浸漬されている。触媒層がカチオンを有することで、尿素を含む
水溶液にアルカリ化合物を添加しなくても尿素及び水から水素を電気
化学的に生成することができる水素製造装置を提供する。
図1 実施形態1における水素製造装置の模式図
【符号の説明】 1  水素製造装置 2 電極体 21 カソード極
22 隔膜 23 アノード極 231 触媒層 234 カチオン 

3 電解液 4  電気化学セル
【発明の効果】上記水素製造装置は、アノード極の触媒層が導電性基
材と該導電性基材に担持されたカチオンとを有する。カチオンは触媒
層中で導電パスとなるため、アノード極内での水酸化物イオンの伝達
が促進される。これにより、たとえ尿素を含む水溶液にアルカリ化合
物が添加されていなくても電気化学セルでの電流量が増大し、尿素の
電気分解による水素生成が促進される。以上のごとく、上記態様によ
れば、たとえ尿素を含む水溶液にアルカリ化合物が添加されていなく
ても尿素及び水から水素を電気化学的に生成することができる水素製
造装置を提供することができる。


                    このシリ-ズつづく
懐かしの映画音楽 「E.T.のテ-マ」





● 今日の寸評:森を見て木を見ず 「蟻の一穴」







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