極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

丹波黒と栗

2011年11月05日 | 国内外旅行

 

 

  

  


【丹波栗の国】

ことの発端は、栗が食べたいの彼女のひとことだった。どこにいくか? 長野
の小布施(『北斎から千波へ』)か丹波の篠山か? 結局、距離の近い篠山に
天候が悪い中、名神→中国→舞鶴若狭を駆け抜け2時間ほどで到着する。風は
なく時折小雨降るのだが、気温は暖かく紅葉はまだほど遠いといった感じだ。
まずは、輪郭式平山城の篠山城に上がり歴史を知ることに。つぎに、旧篠山町
役場の「大正ロマン館」で食事と丹波栗パフェ(上写真)を鑑賞する。



 


デカンショデカンショで半年暮らす アヨイヨイ
あとの半年ねて暮らす ヨーオイ ヨーオイ デッカンショ
 

丹波篠山山家の猿が アヨイヨイ
花のお江戸で芝居する ヨーオイ ヨーオイ デッカンショ 

酒は飲め飲め茶釜でわかせ アヨイヨイ・・・

                       『
デカンショ節

 
 

食事は「霧芋とろろご飯」を摂る。丹波篠山の自然が育んだ大地の恵み「丹波
山の芋」。大昔は、湖だったといわれるこの篠山盆地の土で、粘土質で肥沃な
大地と、寒暖の差が激しい気候風土が、究極の粘りをもつ山の芋をつくりだす
というが、なるほどと唸らされる粘りとうまさは抜群で感触も爽やかだ。また、
パフェの丹波栗は、日本書紀にも記載されるほど、古い来歴をもつ食材で 平
安時代には、実際の栽培も始まっていたとされているとか。各地の将軍や藩主
は丹波栗をこぞって朝廷・幕府に献上、その粒がきわめて大きく、しかも美味
であったことから、やがて日本中にその名を馳せ、おいしい栗の代名詞的存在
になったという。「黒豆ご飯定食」は彼女が注文。黒豆の丹波黒は、兵庫県農
業試験場が古くから丹波地方で栽培されていた黒大豆の在来種(波部黒)を取
り寄せ、品種特性を把握し、1941年に「丹波黒」と命名。丹波黒大豆の原産地
は「多紀郡誌(1918)」によれば、現在の篠山市西紀町川北。江戸時代の後期
から明治にかけて、現在の篠山市日置の豪農波部六兵衛らによって優良な黒大
豆の種が作られ「波部黒」と名付けられ奨励されたという。川北黒大豆は江戸
幕府の献納により、また、波部黒は宮内省のお買い上げによって名声が一層高ま
る。また、黒大豆には身体に良い成分が多く含まれており、さまざまな病気の
予防に効果があるといわれ、12種類のイソフラボンという胚芽部分に多く含ま
れている健康成分と、アントシアニン(ポリフェノール)という植物色素が秘
めた力を持っているという。

ところで、篠山の丹波黒の原産は、どうやら北摂豊能にあるらしいことがわか
ったのだが、いつからポリフェノール・ブームにのっかてきたのか係の大正ロ
マン館おばさんにきくと、三十年前ごろからとのことだが二十年前頃と勝手に
思い込んでいたからチット意外な印象をもったのだが、イソフラボン・アント
シアニン・サポニン・レシチン・トリプトシンインヒビター・大豆オリゴ糖・
炭水化物・食物繊維・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅・
ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・トコフェロール・ステロール・フィチ
ン酸・葉酸・リノール酸・α-リノレン酸などの栄養素があるので加工方法に
よってはより大きな市場開拓ができそうなので改めて考えてみることに。



【湖の国滋賀】

篠山の黒豆ビール(黄桜)やら黒豆醤油、黒豆せんべいなどのお土産を買い篠
山市を後にしたときには、丁度、琵琶湖では『抱きしめてBIWAKO』が行われて
いたのだがそれには参加できなかったが、24
年ぶりに復活し、約16万1500人が
参加したという
。実行委員会代表の白井幸則さん(49)=同県草津市=は「多
くの人が善意を持って集まってくれた。遠くに人が並んでいるのが見えてうれ
しかった」(時事通信)という感想がネット上で報じられていた。



錦織圭が準優勝した。圧倒的な白人優位な競技のなかでの快挙だ。



【太陽電池のネオコン】

ガラス基板にFTO膜やATO膜をオフラインCVD法で成膜する場合、基板を約480
℃以上まで加熱して成膜が行われるが、基板に吹き付けられるガス温度は低
いため成膜によりガラス基板の温度が低下し、ガラス基板の面方向や厚み方
向の温度分布にムラが生じ→応力が発生し変形が生じ、特に2mm以下となる
と変形は顕著となり太陽電池用電極基板として使用できない。太陽電池用導
電膜付ガラス基板の歪点を一定の範囲に限定することで、0.05~2mmの厚み
を有するガラス基板上にフッ素ドープ酸化スズまたはアンチモンドープ酸化
スズからなる導電膜が成膜で、ガラス基板の歪点が 525℃以上が特徴だ。良
好な成膜速度と膜の表面状態を得るには成膜温度が10℃以上が条件となる。

 

これは日本電気硝子の話だが、昨年も、薄膜リチウムイオン電池と薄膜Si太陽
電池の複合パネルを「二次電池展」にだしている。表面にFTO膜を成膜した100
μm薄板ガラス上にa-Si薄膜太陽電池を形成、その上に絶縁層を挟んで薄膜リ
チウムイオン電池を形成した複合型パネル。薄板ガラスは日本電気硝子、薄膜
太陽電池はアルバック、薄膜リチウムイオン電池部分の開発と複合パネル化は
岩手大学が行った。複合パネルの膜厚は電極部を含めて1μm程度と薄く、容
量は240μAhとなっている。ICカードなど薄さが要求されるデバイスへの自立
電源供給技術として注目されている。

 

もう1つ、高分子フラットパネルディスプレイの総合技術展「FPD Internati-
onal 2011
in 横浜」で、尾池工業が、シート抵抗 13 ohm/cm2. 以下の低抵抗
導電性フィルムを出展(今回は新たにリフト・オフにより作製したITO 膜の部
分塗り)。同社の新規考案を紹介すると、樹脂フィルム、プラスチックボード、
ガラス板の表面に透明導電層と色素複合酸化亜鉛層をめっき法で積層し多孔質
酸化亜鉛層に色素を吸着させるというものだ。透明導電層は酸化亜鉛に金属及
び金属酸化物をドーピングしてつくり、色素増感型太陽電池の透明導電積層体
金属が、ガリウム、インジウム、アルミニウム、スズ、アンチモンまたはホウ
素の複数。乾式めっき法が、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーテ
ィング法の何れかで、湿式めっき法は電気化学析出法を用いる(岐阜大学のユ
ニバーサル・ソーラーセル方式
)。

●酸化亜鉛層、色素複合酸化亜鉛層の粒子径サイズが 600nm以下。多孔質酸化
亜鉛層における実表面積÷投影面積による値で示される比表面積(ラフネスフ
ァクタ-)が10以上。湿式めっき法による酸化亜鉛層の緻密度が85以上。 

 
まぁ、この分野というか領域は有機エレクトロニクスであり、その製造技術は
このブログのテーマである“ネオコン”なのだ。
 

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