極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

色彩と形状

2018年01月07日 | デジタル革命渦論

  

        離婁(りろう)篇    /    孟子  

                                 

      ※  臣下の態度は君主次第:孟子が斉の宣王に説いた。「君主が臣下を自分
          の手足同様に扱えば、臣下は君主を自分の腹や胸のように大切にします。
          君主が臣下を犬か馬のように扱えば、臣下は君主をただの路傍の人ぐら
          いにみなします。君主が臣下を塵芥のように扱えば、臣下は君主を仇敵
     のようにみるものです」「そうでしょうか。儀礼に、旧君のために長に
     服す、とあるが、それはいったいどんな場合ですか」。「王が、臣下の
     諌言をいれ、進言をとりあげ、その結果、人民に恩恵が行きわたったと
     します。その臣下が、事情あってその国を立ち去るとき、王は道案内を
     つけてやって国境まで見送り、行く先々の諸国に紹介の労をとり、去っ
     てから三年だつまでは家屋敷をそのままにしておく。これを『三百礼』
     といいますが、このような場合にこそ、旧臣が旧君のために喪に服する
     のです。ところが現状では、臣となっても、諌言はいれられず、進言は
     打ち捨てられ、そのため人民に恩恵が行きわたらない。事情あって国を
     立ち去ろうとすると、王はすぐ追手を差し向け、行く先々でも迫害し、
     家屋敷はその日のうちに没収してしまう。仇敵とはまさにこのこと。仇
     敵に対して喪に服するいわれがありますか」


   〈儀礼〉 周の冠婚葬祭や朝見、居間などの作法を書いたもの。司書の喪服
        伝に「正当な理由で君主のもとを去り、まだ関係の切れていない
        とき君主の死にあえば、三ヵ月の服喪をする」とある。

   【解説】 宣王の反問は、君臣関係をあまりにもドライに割り切る孟子に対
        する不満である。権力者は臣下に絶対的忠誠を期待する。「君、
        君たらずとも、臣、臣たり」のほうが都合がよい。しかし君臣関
        係においても、人格的には対等なのだ、と孟子は言う。臣下の人
        格を無視するものは、臣下にそひかれる。後世の。"忠君"という
        言葉がもつリゴリスティック(厳格主義)な匂いは、ここにはな
        い。 

    

      No.126 

 Dec. 22, 2017 

【省エネ篇:最新量子ネットワーク技術】

● 新しいダイヤモンド量子発光体の作製に成功

昨年12月26日、東京工業大学らの研究グループは、錫を加えたダイヤモンドを高温高圧下で加熱
処理し、錫と空孔(本来あるべき原子が抜けて孔となっている格子)からなる新しい発光源(カラー
センタ:ダイヤモンドなどの固体物質中に形成される欠陥構造で、光の吸収や外部励起による発光を
示す)の形成に成功したことを公表している。これによると、イオン注入法により、錫を導入したダ
イヤモンドを高温高圧下に置き、錫と空孔が結びついた錫―空孔(SnV)センタを作製。理論計算や
低温計測により、従来のカラーセンタの課題――❶小さい発光強度、❷外部電界ノイズによる不安定
発光、❸短いスピンコヒーレンス時間(スピンに保存された量子情報が消失してしまう時間)をすべ
て解決する可能性がある。今後、長いスピンコヒーレンス時間注4)を実証することで、長距離量子
ネットワーク通信に必要な量子メモリーへの応用が期待されている。整理すると、❶2000℃を超
える高温高圧条件で加熱処理することにより、❷選択的にSnVセンタのみを形成ダイヤモンド結晶
内で錫と空孔からなるSnVカラーセンタを創製したことで、❸長記憶時間をもつ量子メモリーなど
量子ネットワークへの応用できる。



【量子ネットワークとは】

量子ネットワークは、量子暗号技術から発展してきた通信ネットワークである。 量子テレポーテー
ション実験における成功の後、量子通信を行うためのネットワークという概念が提唱された。さらに、
2つの会社(スイスのidQuantique社、アメリカのMagiQTech社)が量子力学に基づいた実用的な通信デ
バイスを発売したとき、量子力学の原理を利用した量子暗号化による安全なネットワークの必要性が
認識された。量子ネットワークでは、エンタングルメント(量子もつれ:quantum entanglement)の
技術によって、データは量子状態として光ファイバーリンクまたは空気中を経由して通信が行われる。

【量子ネットワーク国内特許事例】

❏ 特開2017-130932 通信システムおよび方法 株式会社東芝

【概要】

量子通信システムでは、単一光子などの符号化された単一量子により送信機と受信機との間で情報が
送信される。各光子は、その偏光、位相、またはエネルギー/時間など光子の特性に基づいて符号化
された1ビットの情報を搬送する。光子は、たとえば、角運動量などの特性を使用することによって、
1ビットより大きい情報を搬送することさえできる

量子鍵配送(QKD)は、しばしば「アリス」と呼ばれる送信機と、しばしば「ボブ」と呼ばれる受
信機の2つの当事者間での暗号鍵の共有をもたらす技法。この技法の魅力は、しばしば「イブ」と呼
ばれる不正な盗聴者に知られている可能性がある最大情報の定量化を可能にすることである。QKD
多くの形態において、アリスとボブは、ビット値を符号化するための2つ以上の非直交基底を使用す
る。量子力学の法則は、それぞれの符号化基底の事前の知識なしのイブによる光子の測定が、光子の
うちのいくつかの状態へ不可避の変化を引き起こすことを定める。光子の状態のこれらの変化は、ア
リスとボブとの間で送信されるビット値にエラーを引き起こす。したがって、それらの共通のビット
列の一部を比較することによって、アリスとボブは、イブによって取得される可能性のある情報を決
定し得る。測定デバイスに依存しないMDI-QKDmesurement device independent  QKD)もまた、測定
デバイス(ボブ)の安全性が疑わしい場合がある状況に備えて開発されている。MDI-QKDでは、2
人の送信者、通常はアリスとカールが量子をボブに送信する。アリスとカールは、ボブによって作成
された公表された測定値から秘密鍵を抽出し得る。

量子鍵配送(QKD)と、2つの送信機が受信機により公表された測定値から秘密鍵を共有できるMDI-
QKD
mesurement device independent  QKD)の両方の実装が可能なシステムを提供にあたり、下図の
ように、
2個の送信機1、3の各々は、光の符号化パルスを出力する光源7、9と符号器を備える。
受信機は、第1の素子を備える。タイミング回路は、第1の送信機から送信された光パルスと第2の
送信機からの光パルスとの間の干渉が第1の素子で干渉するように、送信機によって出力された符号
化パルスを同期させる。各送信機は、2つの送信機が符号化パルスを出力し両方のパルスが干渉素子
で干渉するMDI-QKDモードと、一方の送信機のみが受信機に光パルスを送信するQKDモードとの間
でシステムが切替え可能であるように、送信機のうちの一方から出る光を停止させる阻子回路31、
33を備える。



【図6(a)】QKD/MDI-QKDの両方を実装するように構成され、アリスとカールとの間のMDI-QKD                               用に構成された、本発明のある実施形態による通信システムの概略図
【図6(b)】異なるタイプの抑制素子を用いた図6(a)のシステムの変形例

【特許請求の範囲】   

  1. n個の送信機と1個の受信機とを備える通信システムであって、nは少なくとも2の整数であ
    り、前記n個の送信機の各々は、各送信機が光の符号化パルスを出力するように適合されるよ
    うに光源と符号器を備え、前記受信機は第1の素子を備え、前記システムはタイミング回路を
    さらに備え、前記タイミング回路は、前記第1の送信機から送信された光パルスと前記第2の
    送信機からの光パルスとの間の干渉が前記第1の素子で干渉するように、前記送信機によって
    出力された前記符号化パルスを同期させるように構成されており、各送信機は、2つの送信機
    が符号化パルスを出力し、両方のパルスが前記干渉素子で干渉する第1の動作モードと、一方
    の送信機のみが前記受信機に光パルスを送信する第2の動作モードとの間で前記システムが切
    替え可能であるように、前記送信機のうちの一方を出る光を停止させるように適合された抑制
    素子をさらに備え、前記抑制素子は、他方の送信機を出る光を停止させるように制御されてい
    る、通信システム。
  2. 前記受信機は、第1のセンサと第2のセンサとをさらに備え、前記センサは、光パルスが前記
    第1の素子から前記センサに向けられるように提供され、前記センサは、測定基底を使用して
    光パルスの測定を行うことができる復号器を備え、ここにおいて、前記第1のセンサで使用さ
    れる前記測定基底は、前記第2のセンサで使用される前記測定基底とは異なる、請求項1に記
    載の通信システム。
  3. 前記受信機は、第1のセンサと第2のセンサとをさらに備え、前記センサは、光パルスが前記
    第1の素子から前記センサに向けられるように提供され、前記センサは、測定基底を使用して
    光パルスの測定を行うことができる復号器を備え、ここにおいて、前記第1のセンサで使用さ
    れる前記測定基底は、前記第2のセンサで使用される前記測定基底と同じか、または異なるか
    の間で切り替えられ得る、請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記測定期間を通じて、前記第1の動作モードと第2の動作モードとの間で連続的に切り替え
    られるように適合される、請求項1~3のいずれか一項に記載の通信システム。
  5. 前記nは少なくとも3の整数であり、前記システムは、前記第1の動作モードで前記n個の送
    信機から送信機のペアを選択するように適合されている、請求項1~4のいずれか一項に記載
    の通信システム。
  6. 前記第1の動作モードで、前記2つの送信機と前記受信機との間、および前記2つの送信機の
    間に第2の通信チャネルが提供され、前記第2のチャネルは従来の通信チャネルである、請求
    項1~5のいずれか一項に記載の通信システム。
  7. 前記第1の動作モードで、前記受信機は、2つの検出イベントが同じ測定基底で登録されたそ
    れらの測定の結果を前記第2のチャネルを介して通信するように適合され、前記送信機は、検
    出イベントが前記第1のセンサと第2のセンサに登録された場合、使用した前記測定基底を前
    記第2のチャネルを介して通信するように適合される、請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記第1の動作モードにおいて、前記受信機は、ベル状態測定がうまく実行された場合、それ
    らの測定の前記結果を前記第2のチャネルを介して通信するように適合される、請求項7に記
    載の通信システム。
  9. 前記第2の動作モードにおいて、前記パルスを送信するために選択された前記送信機と前記受
    信機との間に第2の通信チャネルが提供され、前記第2の通信チャネルは従来の通信チャネル
    である、請求項1~8のいずれか一項に記載の通信システム。
  10. 3つ以上のノード間に量子ネットワークを提供するように適合され、ここにおいて、1つのノ
    ードは前記受信機を備え、他のノードはそれぞれ前記n個の送信機のうちの1つを備える、請
    求項1~9のいずれか一項に記載の通信システム。
  11. 前記符号器は偏光を使用して前記光パルスを符号化するように適合され、前記干渉素子はビー
    ムスプリッタを備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の通信システム。
  12. 前記第1の測定基底と第2の測定基底との間に45度の回転がある、請求項11に記載の通信
    システム。
  13. 前記システムは偏光回転子をさらに備え、前記偏光回転子は、前記センサのうちの1つの前記
    測定基底を変更するように適合されている、請求項1~12のいずれか一項に記載の通信シス
    テム。
  14. 前記符号器は、位相を使用して前記光パルスを符号化するように適合され、前記干渉素子はビ
    ームスプリッタを備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の通信システム。
  15. 通信システムのための受信機であって、前記受信機は、前記干渉素子に同時に到着する2つの
    光パルス間に干渉を引き起こすことができる第1の素子を備え、前記受信機は、第1のセンサ
    と第2のセンサとをさらに備え、前記センサは、光パルスが前記第1の素子から前記センサに
    向けられるように提供され、前記センサは、測定基底を使用して光パルスの測定を行うことが
    できる復号器をそれぞれ備え、ここにおいて、前記第1のセンサは第1の測定基底を有し、前
    記第2のセンサは前記第1の測定基底とは異なる第2の測定基底を有し、前記受信機は、前記
    第1のセンサと第2のセンサの前記測定基底が前記受信機で受信された一連のパルスに対して
    固定されるように構成されている、受信機。
  16. 通信システムのための送信機であって、前記送信機は、前記送信機が光の符号化パルスのスト
    リームを出力するように適合されるように光源および符号器を備え、前記送信機は、前記パル
    スの一部について前記送信機の前記出力を阻止するように制御されるように適合された抑制素
    子を備え、前記送信機は、前記送信機の前記出力が阻止されたときに関する情報を記憶し、こ
    の情報を出力するように適合されたコントローラをさらに備える、送信機。
  17. 符号化された光パルスを準備するように適合された第1の送信機を提供することと、 符号化さ
    れた光パルスを準備するように適合された第2の送信機を提供することと、ここにおいて、前
    記光パルスは、2つの測定基底のうちの一方において定義する2つの状態のうちの1つで符号
    化され、前記測定基底は、正しい測定基底での前記光パルスの測定が正確な結果をもたらし、
    他方の基底での測定が不正確な結果をもたらすことになるように選択され、両方の送信機から
    の出力パルス間で切り替えること、または前記送信機のうちの1つからの出力を選択すること
    と前記光パルスを受信機で受信し、前記符号化された光パルスを復号することと、ここにおい
    て、両方の送信機から受信された光パルスは干渉素子で干渉され、第1および/または第2の
    センサに向けられ、ここにおいて、前記第1のセンサは前記一方の測定基底を使用し、前記第
    2のセンサは他方の測定基底を使用するを備える通信方法。
  18. 両方の送信機からの出力パルス間で連続的に切り替える、または前記送信機のうちの1つから
    の出力を選択するように適合され、前記方法はイベントを後選択することによって前記復号さ
    れたパルスから鍵を導出することをさらに備える、請求項17に記載の方法。
  19. 第1の通信プロトコルは、前記2つの送信機の間の暗号鍵を抽出するために実装され、第2の
    プロトコルは、前記送信機のうちの1つと前記受信機との間の暗号鍵を抽出するために使用さ
    れる、請求項17に記載の方法。

【ソーラータイル事業篇:ソーラーファサード表面意匠化技術】

● カメレオンソーラー社のカラーブラスト技術

 オランダに拠点を置くカメレオンソーラー社(Kameleon Solar)は、BtoB にて下写真の太陽電池モジュ
ールに独自のカラーブラスト技術で意匠性を付加させたソーラーファサードを請け負い販売する企業
である(上/下写真参照クリック)。どのような技術アプローチを選択するにしても、発電量を削が
ず、表面意匠設計条件(基本は色彩/形状)を満たせることができるかに掛かっている(コスト/耐
久性/意匠性/発電量)。いずれにしても、ここでの事業開拓実績がが再生可能エネルギー(=自然
エネルギー)の総電力需要に占有率を決定する。そこで。下記に、その一例として大日本印刷社の特
許事例(特開2017-216766 太陽電池受光面用の印刷画像作成装置)を掲載しておく(ソーラータイリ
ング、外装表面の質感などの形状形成に関する考察は看られない)。 

 

   

 Adaptive Solar Facade


❏ 特開2017-216766太陽電池受光面用の印刷画像作成装置

【概要】

近年、屋外設置型の大型な太陽電池だけでなく、屋内設置型や携帯型の電子機器に対する電力供給用
の中型や小型の太陽電池の需要も増えている。従来の電子機器は、化学電池(放電のみを行う一次電
池や、充放電を繰り返し行うことができる二次電池)からの電力供給を受けて動作するのが一般的で
あったが、今後は、太陽電池を組み込んだ電子機器も広く普及していくが、一般に、太陽電池の発電
量を大きくするためには、その受光面の面積を広くする必要がある。したがって、たとえば、何らか
の表示媒体の表示面に太陽電池を埋め込むことは、大きな発電量を得る上では理にかなっている。し
かし、太陽電池には、その受光面が意匠性に劣るという潜在的な欠点がある。これは、発電効率を高
めるため、太陽電池の受光面は光を吸収しやすい色(黒色・青色・茶色などの濃厚色)にせざるを得
ない。また、屋外に設置される大型の太陽電池の場合、屋外構造物として把握されるため、見た目の
悪さは許容される。さらに、電卓などの小型機器であれば、太陽電池受光面の占有面積は比較的小さ
く、製品全体の意匠性をそれほど損なうことはない。これに対して、今後普及が見込まれている中型
機器(屋内で利用される卓上機器、壁掛機器など)の場合、発電効率を高めるために受光面を大きく
すればするほど、製品全体の意匠性を低下させてしまう。

太陽電池の意匠性を向上させるには、その前面(受光面)に何らかの意匠層を配置するのが最も効果
的である。特に、文字、絵柄、キャラクターなどの任意の画像からなる意匠層を配置すれば、チラシ、
ポスター、カレンダーといった一般の商業印刷物と同程度にまで、意匠デザインの自由度を向上する。
この場合、意匠層は、既存の印刷技術を利用して形成することができ、既存設備を利用した量産化も
可能だが、太陽電池としての機能面を考慮すると、意匠層の配置は好ましくない。意匠層は所望の色
をもったインキ層から構成されるため、観察者に対しては、何らかの画像を提示して意匠性向上でき
るが、太陽電池は、その受光面に入射する光の一部を反射したり吸収するため、発電効率低下すると
いう変換効率と意匠性はトレードオフの関係にあり意匠性向上させる工夫がいる。

ただし、太陽電池の回路設計技術者と意匠デザイナーであり、設計技術者が原画像のデザインを意図
しながら回路設計を行うことは無理があり、産業上は、多種多様な製品にそれぞれ最適な性能をもっ
太陽電池を組み込み、かつ、そこに多種多様な意匠デザインを施すことが要求されるため、設計技
術者とデザイナーとにおいて密なる連携作業を行う必要があり多大な労力を必要とする。


太陽電池の受光面に画像を配置して意匠性を向上させる際に、必要な発電性能の維持が可能な印刷画
像を作成するにあたり、下図のごとく、原画像データD(A)は、データ変換部220を経て、イン
キ層形成に適したデータD(B)に変換される。プリント部300は、データD(B)に基づいて透
光性シート5に印刷画像11を形成し、印刷シート10を作成する。設計条件格納部240には、
陽電
30の発電特性に関する設計条件が格納され、相関情報格納部250には、プリント部300
によって形成されるインキ層の被覆面積と太陽電池30の発電特性との相関情報が格納されている。
条件判定部230は、相関情報を用いて、印刷画像11を配置したときの太陽電池30の発電特性を
予測する。予測結果が設計条件を満たしていない場合は、データ修正部210が画像データに対して、
所定の修正アルゴリズムに基づく修正を施すことで発電効率低下をできる限り避けm所望意匠性の向
上を実現できる。

【選択図】図10

 【特許請求の範囲】

  1. 太陽電池の受光面に配置する印刷画像を作成する装置であって、原画像を形成するためのデジ
    タルデータを原画像データとして入力する原画像入力部と、前記原画像データに対して所定の
    変換処理を施し、インキ層からなる印刷画像を形成するのに適した変換画像データを得る画像
    変換部と、前記変換画像データに基づいて、前記太陽電池の受光面もしくは前記太陽電池の受
    光面に配置するための透光性シートの表面に、インキ層からなる印刷画像を形成するプリント
    部と、を備え、前記画像変換部が、前記変換画像データを前記プリント部に与えた場合に形成
    される印刷画像の光の透過特性に基づいて、受光面に当該印刷画像が配置された太陽電池の発
    電特性を予測し、予測した発電特性が前記太陽電池に関する所定の設計条件を満たすように、
    前記原画像データもしくは前記変換画像データまたはこれらに対して修正を加えた画像データ
    に対して必要な修正処理を施すことを特徴とする太陽電池受光面用の印刷画像作成装置。
  2. 請求項1に記載の太陽電池受光面用の印刷画像作成装置において、画像変換部が、原画像デー
    タを変換画像データに変換するデータ変換部と、太陽電池の発電特性に関する設計条件を格納
    する設計条件格納部と、プリント部によって形成されるインキ層の被覆面積と太陽電池の発電
    特性との関係を示す相関情報を格納した相関情報格納部と、前記相関情報を用いることにより、
    判定対象となる画像データに基づいて形成される印刷画像を受光面に配置したときの太陽電池
    の発電特性を予測し、予測した発電特性が前記設計条件を満たすか否かの条件判定を行う条件
    判定部と、 前記条件判定部により否定的な判定結果が得られた場合に、肯定的な判定結果が
    得られるよう前記判定対象となる画像データに対して修正処理を施すデータ修正部と、を有す
    ることを特徴とする太陽電池受光面用の印刷画像作成装置。
  3. 請求項2に記載の太陽電池受光面用の印刷画像作成装置において、条件判定部が、データ修正
    部による修正前の画像データを判定対象とする条件判定を行うとともに、データ修正部による
    修正後の画像データを判定対象とする条件判定を行う機能を有し、データ修正部が、条件判定
    部により肯定的な判定結果が得られるまでデータ修正を繰り返し実行することを特徴とする
    陽電池
    受光面用の印刷画像作成装置。
  4. 請求項2または3に記載の太陽電池受光面用の印刷画像作成装置において、プリント部が、変
    換画像データに基づいて、網点インキ層からなる印刷画像を形成し、相関情報格納部が、網点
    面積率と太陽電池の発電特性との関係を示す相関情報を格納しており、条件判定部が、前記相
    関情報を用いることにより、判定対象となる画像データに基づいて形成される印刷画像を配置
    したときの太陽電池の発電特性を予測することを特徴とする太陽電池受光面用の印刷画像作成
    装置。
  5. 請求項4に記載の太陽電池受光面用の印刷画像作成装置において、原画像入力部が、RGBも
    しくはCMYKなる各色別の画像データを有する原画像データを入力する機能を有し、プリン
    ト部が、CMYKなる各色のインキ層からなる印刷画像を形成する機能を有し、相関情報格納
    部が、CMYKなる各色の網点面積率の組み合わせと太陽電池の発電特性との対応関係を示す
    相関情報を格納しており、条件判定部が、判定対象となる画像データに基づいて特定の網点面
    積率の組み合わせを決定し、前記相関情報を参照することにより、決定した組み合わせに対応
    する発電特性を認識し、認識した発電特性に基づいて、判定対象となる画像データに基づいて
    形成される印刷画像を配置したときの太陽電池の発電特性を予測することを特徴とする太陽電
    受光面用の印刷画像作成装置。

    以降、第53項まで紙面の制約のため割愛。

                                        この項つづく


昨日は、朝から大阪に所用で車を走られ話をすませ正午に帰ってくる。やはり疲れているせいか、集中力を欠
き、残件を今日処理、墓参りと昼食をすませ残件処理する。

                                                              

 

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