極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

中性子制御と防災環境システム

2011年04月15日 | 環境工学システム論




【戦後最大級の組織犯罪?】



4月15日(金)11:48(日テレ)
副読本の「原発」記述見直しへ~高木文科
小中学校で使われる副読本に書かれた「原子力発電所は大きな津
波にも耐えられる」などの記述について、高木文科相は15日午前、
見直す考えを示した。小中学校に配られている副読本には、「原
子炉は五重の壁で守られている」「大きな津波にも耐えられるよ
う設計されている」などと書かれている。高木文科相はこうした
記述について、「今回(福島第一原子力発電所)は現実としてそ
うなっていないのだから、当然、見直すべきだ」と述べた

※http://pub.ne.jp/winewell/?entry_id=3597861


4月15日(金)0時8分(FNN
福島第1原発事故 3号機圧力容器の一部で急激な温度上昇 保安
院「直ちに問題はない」

4月14日(木)田中宇の国際ニュース解説
福島原発事故はいつ終息するか

3月22日(火)15時46分(週刊朝日
日本列島付近を襲う海溝型地震の発生確率
「2004年12月に、M9.1のスマトラ沖地震がありました。その3カ
月後の5年3月に、同じスマトラの隣の海域が壊れてM8.6の地震が
起きたが、これは余震ではなく、最初の地震が引き金となった別
の地震です。今回の地震は岩手県沖から茨城県沖にかけての断層
で起きたから、次は、その隣の房総沖と三陸沖北部で起こる可能
性が高い。余震なら本震より小さいけれど、別の地震なので、経
験的には小さいと思いますが、M9より小さいとは限らない」(東
京大学地震研究所・佐竹健治副所長) 



「04年のスマトラ沖地震の後、10年のチリ地震などが世界中で発
生していることを考えれば、一つのプレートの動きで力のバラン
スが崩れ、周りのプレートや断層に多大な影響を及ぼしている可
能性はあると思う。東海地震、東南海地震、南海地震は今回の地
震のプレートとは別のフィリピン海プレートとユーラシアプレー
トの境界で起こるとみられます。しかし、今回の地震の影響で、
一気に巨大地震が起こる恐れも出てきました」
(名古屋大学地震
火山・防災研究センター鷺谷威教授)

「東北の内陸の真ん中に火山が並んでいます。それが噴火する可
能性があります。1707年には、東海、東南海、南海の巨大地震が
一度に起こり、その後で富士山が噴火したんです。このときの東
海から南海にかけての震源の長さは、600キロです。今回が500キ
ロだからほぼ同じ規模。今後、噴火が起こることもありえます」
(梅田康弘
・京都大学名誉教授)


4月9日(土)(マル激トーク
地震活動期に入った日本が原発でいいのか

「現在の「活動期」、つ
まり95年から25~30年間、おそらく2025年
ぐらいまでにM8以上の地震が起きる。東海・東南海・南海地震が連
動して起こればM9を超えるという。静岡県の浜岡原発は、この危険
地域に存在している」「
日本の地震には活動期と静穏期の周期性が
ある。1896年の明治三陸地震以後、1923年の関東大震災までの27年
間は「静穏期」で、大きな地震は起きていない。しかし関東大震災
以降の25年間は、昭和三陸地震、東南海地震、南海地震などM8近く
の大震災が頻発した。1948年以後は「静穏期」に入り83年の日本海
中部地震まで、大きな地震は起きていない。この時期は日本の高度
経済成長期と重なった」「95年の阪神・淡路大震災以降「活動期」に
入った。特に、東海地震が起きる確率は文科省の地震調査研究推進
本部の発表で80%以上とされている」「この研究推進本部の発表は
地質学・地震学などの研究者の間で統一された見解であり、疑義を
差し挟む者はいないと言う。現在の「活動期」、つまり95年から25
~30年間、おそらく2025年ぐらいまでにM8以上の地震が起きる。東
海・東南海・南海地震が連動して起こればM9を超えるという。静岡
県の浜岡原発は、この危険地域に存在している」(元新潟大学理学
部教授立石雅昭)


3月30日(水)19:04(AFP
岡村行信氏が東北・関東大震災を予測し、東電と政府に伝えるも



Intermission


 

 【産官学の癒着が元凶?】

メルマガが送信されてきているので開封するも、内容をみてまた
も放っていられなくなる。時間がまた割かれる。ある投資家のメ
ールでは、日本脱出を試みている人たちの動向を知ることができ
る。



(1)原子炉の運転を止め(燃料棒の隙間に制御棒を入れる) 1週
間程度で炉内の水温が百℃以下となり、燃料棒を使用済み燃料プ
ールに移し、さらに2年ほど水を循環して冷却を続けた後、燃料
を再処理工場に送る。

(2)福島の1,1,3号機では、ポンプや復水器がある建屋が床上まで
高濃度に放射能汚染された汚染水を抜いて放射線を減らし、ポン
プや復水器の調子を確かめないと冷却水を循環できないこと、炉
心(圧力容器)と格納容器と循環器系からの水の洩れの2つの点
で通常の冷却方法が採れないでいる。

(3)米国スリーマイル島原発事故では、事故後放射線がかなり減っ
た1年半後に作業員が入れた。圧力容器の中にカメラで、炉内の
破損箇所を調べることができたのは3年半後という。

(4)格納容器や圧力容器の破損個所を特定するまでには、燃料棒の
冷却期間として2,3年かかるといわれている。この間に炉心への注
水、漏れ出した汚染物質を除外を続ける必要がある。加えて、炉
心に残っている核燃料の状態で冷却が決まるので、早期の状態特
定(同様に使用済み燃料格納庫系統も)が必要だ。

(5)放射性物質のとりあえずの封じ込め態勢を作った後、燃料の
余熱が減るまで、炉心の冷却を3~5年続けねばならない。燃料の
溶融が激しく、内側が冷えにくい半球状や箱形に固まっていると、
冷却に10年かかるなどということもあるかもしれない。燃料がか
なり冷えた後、原子炉の解体作業に入り、5年かそれ以上かけて
廃炉作業が続き、今から10~20年後に事故の後処理にめどがつく。

以上が田中宇のメールの趣旨だ。




排水処理については生物処理、逆浸透膜(限外濾過膜)などの既
存方法で放射性物質を除外できるので問題はなさそうだ。問題は
設備工事期間だ。設備はすべて地上設置の高架配管とし、タンク
処理になりそうだ。「耐震性 vs 工事期間」
のトレード・オフと
いうことになるが、技術力ではなにもフランス製でなければなら
ないことはない。ノウハウ(企業技術)と言う点では一日の長が
あるというわけだろう。コストなど考慮しバイオ(生物処理)を
絡めてはどうかという点だが、所要スペースが大きいので第二次
工事に回すべきで、世界一の膜技術を誇るのだから膜分離(或い
は吸着濾過)が最適だろうと思われる。

ファイル:HoryujiStatue0321.jpg

【仏彫って魂入れず】

次に、炉心溶融物つまり堆積したデブリの冷却不良の心配だが、
観測機が使えれば診断は可能でメルトダウンの危険性もそこで判
断されるので田中宇が想定するような心配はいくぶんか緩和され
そうだ。一刻も早く漏洩水を抜き取ること、この一つに尽きる。
それでも、‘タラネバ’になるが余震・群発地震・連動地震によ
る‘壊滅’の危機が拭えないのだが、岡本行信氏のもたらした情
報を無視した‘システム誤謬’(これを無責任体制と巷では言わ
れている)がなく津波対策が充分であったなら、緩慢なる複合的
原発危機
をさけることができていたのであり、世界中のひとたち
に心配を掛けることはなかったのである。そう、福知山線脱線事
故のATSと象徴的に重複する事例(事象)であり、中性子制御
と防災環境システムにあっては、人・もの・カネ・シクミの4つ
のうち「ひと」の問題として汚点を残すこととなった。

コメント
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