徳丸無明のブログ

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井村屋 メロンボール

2024-08-03 00:08:38 | 
今日は甘球です。




メロン型の容器にメロンシャーベット。僕が子供のころからありますが、今は昔よりもねっとり感があってまろやかな気がします。いや、なんとなくですけどね。
メロンは甘い。甘いは考え。考えが甘い話をしましょう。絵に描いたような本当の話。
小学校高学年のころ、友達2人とお出かけしたことがありました。行き先は、少し遠くにある大型スーパー。
4階建てビルのワンフロアがスーパーで、ほかのフロアに衣料品店や本屋やゲームコーナーなんかが入ってるタイプのお店でした。そのお店は校区外にありまして、そこに行くのは小学生にとってはちょっとした冒険だったのですね。
そこそこの距離でしたが、歩いて行きました。体使うことに意味がある、みたいに考えてたんですね。
だいたいの道はわかっていたのですが、あえて知らない抜け道を通ってみたりして、冒険気分に拍車がかかっていました。
すると途中で、道端に1円玉が落ちているのに気づきました。
僕は気分が高揚していたためか、「なんや、たったの1円!」と言って、1円玉を蹴飛ばしました。友達もゲラゲラ笑っていました。
到着した大型スーパーでは、メダルゲームなどして大いに盛り上がりました。
最後に、何か買って帰ろうということになり、パン屋さんに行きました。3つほど好みのパンを選び、レジに向かいました。
すると、ちょうど1円足りなかったのです。
なんということでしょう。小学生なので、さほどお金を持っていないということもありました。そして当時は、手持ちのお金を計算しない、後先をあまり考えない子供でもありました。
しかし、それにしても。ちょうど計算されたようにお金が1円足りなくなるとは。
僕は残りのお金を把握していませんでした。だから何十円、もしくは100円単位で足りないとか、そうなっててもおかしくなかった。
なのに、ちょうど1円だけ足りなかったのです。まるで運命にイジワルされたかのように。
「1円を笑う者は1円に泣く」ということわざがあります。いや、格言でしたっけ?
まあどっちでもいいや。とにかく僕は、その言葉を体現したわけです。1円をバカにして、1円足りなくなるという恥をかいてしまった。
落ちてた1円玉をひろっていれば、ちょうど支払うことができたのに。
こんな絵に描いたような話が本当に起きたのです。
ちなみに、1円足りないことが判明すると、レジのおばちゃんが笑ってオマケしてくれました。ああ、なんとありがたい。店員さんのさじ加減で会計が柔軟に変わっていたあのころ。

お金が足りないと言えば、こんなこともありました。
中学生のとき、通ってた塾に向かったときのことです。放課後に、学ラン姿で通っていました。
家からけっこう距離があったので、バスを利用しました。すると、降りるバス停の近くまで来たとき、財布を持っていないことに気づきました。余談ですが、当時はまだ交通系ICカードなどなく、あるのは定期券と回数券という時代でした。
僕はあせりました。どうしようどうしようと考えを巡らせ、絶望的な気分になり、こうなった以上、正直にお金がないと打ち明けるしかないと結論しました。
停留所に着くと、フラフラと運転手さんのもとに歩み寄り、「すみません、財布を忘れました」と告げました。
おじいさん運転手は驚き、「ええ、困るねぇ」と答えました。僕は小声で「すみません」とつぶやき、うつむいていました。動揺と恥ずかしい気持ちでいっぱいだったのです。
おじいさん運転手は、何度も「困るねぇ」と言いました。僕はなんだか、その態度をすごく不愉快に思いました。
この状況、もちろんこちらが100パーセント悪いのです。言い訳の余地もないほど、財布を忘れた僕が悪い。
でも、「身分証を見せろ」とか、「次に乗ったときに今回分払え」とか、そういう提案をせず、ひたすら「困るねぇ」しか言わなかった運転手さんに、言いようのない不快感を感じてしまったのです。はい、自分勝手な感情ですよ。
んでこの無賃乗車、どうなったかというと、たまたま運転席の近くに座っていたおばあさんが僕らのやり取りを聞いてて、「私が払ってあげる」と、笑いながらお金を出してくれたのです。まさに天佑。神の助けです。
僕は恥ずかしさから、小声でひとことだけお礼を言うと、素早くお金を受け取って支払いを済ませ、逃げるようにバスを降りてしまいました。親切にしてくださったのに、失礼なことをしてしまったのです。
お金の管理をちゃんとしていないと、こんな悲劇が起きてしまうのです。皆さん、財布をちゃんと持ち歩きましょう。
え?電子マネーを使ってる?
ケッ!好きにしろ!


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