Go! Go! 後藤光雄

鈴鹿市議会議員 後藤光雄。鈴鹿に生まれて鈴鹿に住んで鈴鹿にやってきて「本当に良かった」といえる、まちづくりをともに!

議員間討論

2010-06-08 15:34:41 | 議会活動
平成21年10月
 地方分権の進展に伴い、地方自治体の最終意思決定機関であり二元代表制を担う議会には、政策の決定、監視及び評価機能の一層の充実に加え、政策形成能力を求められている ことから、鈴鹿市議会全員協議会規定に基づき、議員間討議を実施すると決まりました。
市民本位の立場で、会派または会派を越えた議員として政策研究に取り組み、政策的条例の策定、市長に対しての政策提言等を行うことを目的とした議員間討議です。

5月14日
今年度の役員、委員会組織等が決まった後に、第1回目の議員間討議が行われました。

テーマは「NTT研修センタ跡地に計画された防災公園について」私の会派、「すずか倶楽部」の提案でした。

NTT研修センタ跡地は、24.9haありますが、そのうちの7.3haを防災公園に、残りの17.6haは、市街地整備するという3月議会の全員協議会での都市整備部市街地整備課の説明に対して、
17.6haの土地利用について、
(1)軍都として誕生した鈴鹿市の歴史が残る、第一鈴鹿海軍航空基地の正門、番兵塔、格納庫3棟(2つは3,200㎡、1つは1,600㎡)などの遺跡を残してほしいという市民運動がある
(2)半径2㎞範囲の防災公園でなく、平成33年に控えた三重国体の会場となりうる運動公園を併せ持つもっと大きな防災公園としての計画をしてほしい
(3)隣接する旭が丘小学校の生徒一人当たりの運動場面積は9㎡。鈴鹿市全小学校の平均は20㎡。人口増が予想される旭が丘地区の小学校の運動場の確保も必要
(4)市の計画する防災公園、URによる市街地整備を合わせた今回の計画を議会承認すると、17.6haの約半分が道路、調整池、公園等で減歩されてしまう

という4つの理由で、議会としての市長への計画見直し提言をお願いしたく議題提案させていただきました。

「NTT研修センタ跡地を市民のための利用を考えると全てを購入すべきだ」だという会派の意見をはっきり述べなかったために、議員間討議は深まることなく、現地視察をしてから再度討議をするか考えるということになりました。

6月議会に、防災公園街区整備事業の実施(防災公園整備と市街地整備部分を加えた19億円の債務負担行為の議案が上程されています。

議員間討議の継続に対する各派代表者の意見は、各派で考えればいいという会派が多く否決されました。

今回の議案は、緊急性が求められている問題であり、先送りする為に議会で議会案を作成する時間をつくってほしいという願いがあって議員間討議を提案しましたが、準備不足も否めなく、議案採決までに一人でも多くに理解してもらえるように活動をしていきます。

平成16年にまとめられたNTT跡地土地利用転換計画では、全体の土地利用について鈴鹿市も関与することになっていますが、現状は土地所有者のNTTと独立行政法人都市再生機構(UR)
の2社に丸投げしているようです。というのは、どうもUR側には、10年後に三重国体があることも、戦争遺跡の保存請願が出されていることも聞こえていないようなのです。

200人が特攻隊員として飛び立ったという航空基地。
鈴鹿市の誕生に大きく関係した記念公園として、祈念公園でもいいですね。
鈴鹿医療科学大学薬学部もあるので、東洋西洋医学の両視点から健康に取り組むこともできる。治療、リハビリ施設をおいて「鈴鹿市民の健康と平和祈念公園」とする計画を再提出させたいものです。


鈴鹿市議会議員 後藤光雄