房総閑話

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道路上にある一等水準点(10690、千葉市緑区誉田町)

2020-12-10 09:45:16 | 近代遺産と水準点
JR外房線誉田駅南口の目の前の大網街道・県道20号千葉大網線を千葉方面に300mくらい行くと、高田入口というすごく変則的な交差点があります(十字路になっていません)。
県道に接続されている北からの道路と南からの道路が20m以上離れていてひとつの交差点になっています。
北側の道路は信号のすぐ先に踏切があり、踏切を越えるとすぐに北へ行く道と東へ行く道に分岐します。北へは千葉東金有料道路、千葉外房有料道路のそれぞれの高田インターチェンジに接続され、東金街道・国道126号線(野呂町)に出ます。東へ行くと誉田駅北口を通り、誉田2丁目八幡神社から県道129号・誉田停車場中野線になり、高田・万花台(まんがだい)、平川を経て千葉東金有料道路中野インター、東金街道・国道126号線(中野町)に出ます。
北からの道路から千葉方向に25m先に南に行く道路と接続されています。この道は抜け道で、旧土気住還を横切り大膳野町を通り、おゆみ野、市原市のちはら台などの住宅地に出られます。
この交差点は交通の要所になっていて朝昼夕は渋滞をするところです。
その交差点に一等水準点・10690が設置されています。
歴史的には上総と下総の国境から野田十文字あたりまでを野田十文字原と呼ばれ、原野だった官地を開墾して、鉄道が敷設されると駅の候補の野田十文字は馬車業者の反発したため、開墾している土地約2kmと駅舎費用を工面して明治29年に駅ができました。誉田駅周辺には「十文字」がつく施設が目に付きます。また県道の名称には「停車場」がついています。

一等水準点・10690は道路上にあります。もともと道路上にあったかは疑問ですが、今は道路上にあります。
道路上にあるので地下埋設タイプの一等水準点です。


写真、縦の道が大網街道・県道20号千葉大網線、右への道が南へ行く道。



マンホール蓋



マンホール蓋上部に[水準点]



マンホール蓋中央に測量士と日本地図が描かれています。一等水準点・10688とは蓋のデザインが違うようです。

測量士と日本地図



マンホール蓋下部に[国土交通省国土地理院]



何のマークだろう

(Canon IXY DIGITAL 510IS)


蓋を開けると標尺(スタッフ)を置けるようになっています。

地下埋設タイプの構造図

(千葉市ホームページより)


一等水準点は、国道、主要街道沿いに約2kmおきに設置されています。
一等水準点は、国土地理院地図の縮尺50m~300mで□の中に・の地図記号の横に数字が見られます。
下の地図は一等水準点・10690が設置されている位置図です。
地図記号に横の58.7が標高です。正確には、58.6952m(令和2年1月1日)


一等水準点・10690の設置位置図。



水準点の地図記号

(国土地理院地図から)


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