房総閑話

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12月のセイタカアワダチソウ(背高泡立草)

2019-12-30 11:17:35 | 写真
図鑑をみるとセイタカアワダチソウの花期は9月から11月と書いてあります。
地球温暖化の影響か花期が長くなって冬でも咲いています。




セイタカアワダチソウ。漢字で、背高泡立草。学名は、『キク科アキノキリンソウ属のカナダ産のざらざらした種』と『アキノキリンソウ属の最も背の高い種』のふたつの名前をもっています。
北アメリカ原産で、明治時代末期に園芸種として輸入されて、終戦でアメリカ文化が広まるのと同じくして日本国中に帰化しました。




セイタカアワダチソウの高さは1~2.5mと大きいです。




最近のセイタカアワダチソウは高くても1.5mくらいです。自分の背を超えるセイタカアワダチソウは見ません。
セイタカアワダチソウはアレロパシー効果で有名になりました。「根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出す」というものです。
セイタカアワダチソウが出す化学物質cis-DMEは分解されることなく土壌に溜まり続けます。
イネ、ブタクサ、ススキの地下部、地上部共に成長を抑制されますが、種子に対しては抑制効果がないのです。つまり発芽はします。ところが、ちょっと考えればわかると思いますがセイタカアワダチソウ自身もアレロパシー効果がみられ、セイタカアワダチソウも成長を抑制されてします。自分自身が出すアレロパシー効果の化学物質に効果がないように進化すればよかったのにと思いますね。
セイタカアワダチソウの失敗は、イネ、ブタクサ、ススキには発芽に対してはアレロパシー効果がみられないのに、自分自身は効果の影響をかなり受けて発芽障害を起こすことです。他の植物の発芽は影響がなくて自分が影響を受けるなんて、なんかここまでくると頑張れセイタカアワダチソウと応援したくなります。





小型化の原因はアレロパシー効果もあるかもしれませんが、セイタカアワダチソウはススキに比べて成長するためには多量の栄養分が必要らしいのです。周りを駆逐する代わりに栄養分の土壌の栄養分の摂取が大きい自分自身が多くなり、土壌中に成長のための必須栄養元素が少なくなり栄養不足になって生育が妨げられ小型化するそうです。
だから、土地を耕かしたりして土地をいじっている場所は栄養分が多くセイタカアワダチソウは大きくなります。手を入れていない原っぱなどは栄養不足でセイタカアワダチソウは小型になります。
もう、何やってるの。セイタカアワダチソウ。





セイタカアワダチソウはキク科なので、花粉の量は少なく風媒花ではなくて虫媒花なので花粉症の原因の植物ではないので間違わないでください。
セイタカアワダチソウの蜜は美味しいらしいです。日本人好みの匂いではないようですが。
花は外側に花びらのように見える舌状花、中心部に筒状花があります。

筒状花になるつぼみが見られます。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2019年12月12日撮影)


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