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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 6月15日 寒い (2)

2020-06-15 10:01:38 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 6月15日 寒い (2)




 当時は認知の人が入院してたから潜り込んだかと思って、布団を触った瞬間、行方不明の人の声で、

「 寒い・・・・。」

って聞こえて、サブイボが手先から全身に広がって、凍りそうなくらい体が冷えた。
 声にならない声で、アヒアヒ悲鳴をあげながらも詰所に帰って、背後が怖くて壁に背中張り付けて相方が戻るのを待ってたときに、病棟師長から電話があった。
行方不明の患者が海で見つかったとの連絡だった。
 落ちは特にないんだけど、それ以降夜勤をするとその患者が背後に現れるようになった。
その患者がいるときはとにかく寒くなって、真夏でもカーディガンを羽織るくらいで、自分自身も仕事に集中できないし、あの病室だけはきちんと対応する自信はないしで、異動願いを出し異動させてもらったが、変わらず現れるからその病院を辞めた。
 今は働いてないけど、その後勤めた先には現れることはなかったけど、やっぱり堪らなく怖い日ってのはあって、夜勤中の相方が休憩に入って一人きりになると、いつも壁に背中を張り付けていた。







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