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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 6月2日 ワイの話(21)

2020-06-02 19:27:09 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 6月2日 ワイの話(21)




 ケラケラと笑うワイとは対照的に、妹は真剣な表情だった。

「 緑髮の人とは絶対に付き合っちゃ駄目だよ?」
「 流石にそんな個性的過ぎる髪色の人とは、絶対深い仲になる事は無いから大丈夫だよ。」
「 お兄ちゃんは女運が無いんだから、本当に気を付けなきゃ!」

 いくら何でも、緑色の髪をした女性がまともじゃない事くらい言われずともワイにも分かる。
昔から妹はワイの付き合う女性に、とやかくお節介焼きのように口を出していたので今回もそれだろう。

“ 緑髪・・・・。”

ここでワイは一人だけ緑髮の人、いやキャラを思い出した。

“ 初音ミク!”

確かに学生時代のワイをオタ趣味に引き込んで、やや人生を狂わした元凶とも言える。

“ これ以上深みにハマると婚期を逃すぞ!”

と妹は忠告したいのだろう。
 あーだこーだ言う妹に、

“ お前も早く結婚しろよ。”

と、ワイは強過ぎる禁止カードで話を終わらせて妹を見送った。
 ワイが付き合う女性はもれなく全員、重過ぎる愛でワイにべったりと依存するタイプが多かった。
ワイがそのタイプを引きつけるのか、そんなタイプだからワイが付き合えるのかは分からないが、今、考えるとおそらく後者だろう。
 ある女性と別れた時、仕事での激務も重なり、ワイは壊れた。

「 せや!彼氏持ちならワイに依存せんやろ!」

あまり思い出したくないので手短に話すと、そんな軽い気持ちで関係を持った女性にワイが次第に本気になってしまうもワイは手酷く裏切られて、遂には心までも壊して仕事を辞める状態まで追い込まれてしまった。








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