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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 3月24日 馬(6)

2019-03-24 10:18:13 | B,日々の恐怖





 日々の恐怖 3月24日 馬(6)





 お祓いが終わり、社務所でお茶を出していただきながら、馬のことについて聞いてみました。

「 貴方の見たそれは、尻切れ馬というものです。」

その名前には聞き覚えがありました。
 詳しい内容は覚えていませんが、小学校の文化祭での発表でその名前を聞いた記憶があります。
 神主さんが言うには、尻切れ馬は夜遅くまで遊んでいる幼い子供を追いかけ、攫ってしまう存在だそうでした。
話を聞く限り、子供が早く家に帰ってくるよう親が創作し、語ったもののように思えます。
 神社には、

“ 尻切れ馬に目を付けられた子供がいたら、尻切れ馬にお願いして攫わないでおいてもらいなさい。”

といった話が伝えられており、先ほどのお祓いも実質お願いだったそうです。
 幽霊や呪いの類ではなく神様のようなものなので、お願いでないと聞き入れてもらえないそうです。
神主さんが知っているのはその辺りまでで、これ以上のことは知らないようでした。
 その後は特に異変はありません。
在学中には毎年実家に帰省していましたが、それ以降尻切れ馬に遭遇したことはありません。
 結局、

“ 幼い子供ではない自分がなぜ出会ったのか。”
“ なぜ家まで来たのか。”
“ 何が目的だったのか。”

といったことは分かりません。
 終わってみればそう怖くない話ですが、夜中は絶対にカーテンを開かないようにしています。
太鼓の音が聞こえなくとも、カーテンを開けると尻切れ馬がいるのではないかと思えてならないのです。














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3月23日(土)のつぶやき

2019-03-24 07:00:51 | _HOMEページ_

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