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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 8月25日 快適

2016-08-25 20:35:18 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 8月25日 快適




 最近越して来た家族のA子は放置児だった。
越してきて早々近所の家々に上がり込み好き勝手やらかしていた。
 母親に近所が掛け合っても、

「 近所なんだから~。」

と全く取り合わない。
 自分の家もタゲ(ターゲット)られ、玄関開けて勝手に侵入しようとしてA子はその場で固まってた。

「 どうしたのー、入んないの?」

とこっちが声掛けたら、悲鳴を上げながら逃げてった。
まあ近所でも有名な幽霊ハウスだから何か見えたのかもしれない。
 その事が近所で噂になって、それ以後A子は近所に侵入する度に、

「 (私)さん家に連れてくぞ。」

と言われ、泣きながら家に帰っているらしい。
 自分も家についてはよくわからん。
他人(姑舅含む)が家に入ると必ずと家揺れたり物落ちたり水道が止まったりするけど、自分家族には何ら身体影響無いので快適っちゃあ快適かな。

 近所に越してきた放置A母子の件がおさまって来た頃に、何故か近くのマンションに住むCが突然やって来た。
このCがかなりの正義厨で、自称ご意見番のママだった。
 たまたまA母子と話す機会があったみたいで、我が家に怯えるA子の事を聞きいて、お化け屋敷=汚い=ダラ奥=ネグレクト→虐待!と思ったらしく、昨日の昼頃に児相の職員を連れやって来た。
 Cは、

「 さあ!お縄につきなさい!」

と玄関口で虐待ダメ!と説教を始める。
 とりあえず中に招くと、Cがうろうろと見回り出す。
その度にガタガタと家が揺れる。
 職員さんは話半分で来たらしく、説明したらCの勘違いをわかってくれた。
問題はCで、

「 お手洗い借りるわね。」

とトイレに行ったら、

「 ギャーッ!」

と叫び声を上げて家を飛び出して行った。
何しに来たんだよ。
 結果、誤解も解けCも、

「 お騒がせして・・・。」

と謝ってくれた。
ただ、あの時Cに何が起こったのかは、話を濁されてよくわからない。
 Cは何でもかんでも首を突っ込んで、当事者でも無いのに勝手に仲裁したがるタイプだから、

「 虐待親の真相を掴んでやる!」

と意気込んだのかもしれない?
 Cの事はすぐに近所に広まったみたいで、プライドが高いCはかなり赤っ恥かいたらしい。
そのまま大人しくしてくれてるとありがたい。
 Cじゃないけど、今の家に来た頃はよく祈祷師とか祓い屋とか胡散臭い人達が来てて、Cのようにやって来ては突然逃げ出すってことがあったりしてたから、Cも何か見たのかもね。
 実際のところ、自分の家族は全員なんとも無い&感じないからよくわからん。
やっぱり何かいるのかね?
あ、職員さんは何もなかったわけではないんだけど、家に入ってからずっと具合悪そうだったよ。












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