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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 255 ライバル意識

2006-03-16 | 感情ストレス
昨日1ヶ月前の患者さんが再来院した。元高校生のサッカー選手である。だいぶ前に左股関節が痛くなった。その後いろいろな治療を受け改善せずCCRKを訪れた。前回の治療はAMCTで2回で練習に復帰できた。

最近はこのようなサッカー選手の股関節周辺の痛みを「グロインペイン症候群(Groin Pain Syndrome)」っていうらしい。(勉強不足ですいません。)以下に機械論的な説明が掲載されていたので紹介する。

「サッカーでは、走るという動作と、蹴るという動作が大半を占めています。
特に強く蹴りだす動作によって、股関節前面に急激な圧力がかかり、股関節前面の組織に痛みを持つというものです。

痛みを持つ組織には様々あります。例えば、筋肉。股関節前面にある筋肉には、大腿直筋、腸腰筋、恥骨筋などがあります。これらの筋肉は、股関節を曲げるために作用する筋肉でもあり、ボールを蹴る動作を繰り返すと負担がかかる可能性があります。

そのほかに、股関節自体が痛みを出す可能性もありますし、恥骨結合という左右の恥骨をくっつけているところも痛みを出す可能性があります。」以上

機械的な発症メカニズムです。わかりやすく患者さんも納得する説明です。実際に触診や可動域を検査すると恥骨結合部や筋の付着部にあっ痛があり運動時の痛みを同じ部位に出る。

その後、この患者さんは一時よかったが1ヵ月後に再発した。練習は完全復帰しチームの中で練習をしていたが、途中でサッカー部をやめてしまった。どうしてやめたのか聞いた。「一人で練習していると痛くないんだけど、チームに入って練習すると痛くなる。それでもう治らないと思いサッカーが嫌になった。」そんなわけで昨日再来院した。

検査をするとでてきた。チーム内の「ライバル意識」がでた。聞いてみると「一人います。とにかくあいつには負けたくない」と返ってきた。更に「そういえば、あいつと一緒に練習すると必ず痛くなる」機械的なメカニズムを狂わせるのも「心」である。感情を開放するだけで機械的なメカニズムも安定する。

拳骨