午前、下部消化管内視鏡検査(大腸ファイバー)を受ける。内視鏡が入ってくる時はさすがに痛い。この痛さの中で頭をよぎったのは四万十川100キロマラソンといつもジリ貧の篠山マラソン、そして検査に明け暮れた役所のF部長のことである。
もうひとつ浮かんだのは
日本の731部隊が中国で行なった生体実験のことである。自分のためではなく、侵略者の単なる実験材料として苦痛を味わいながら殺されていった人々の無念はいかばかりだったろう。
天皇の軍隊がいかに人間性をなくした殺人鬼であったか、731部隊だけではない。南京大虐殺、重慶大空襲、軍隊の性奴隷・・・、沖縄の集団自決を引き起こした軍隊もそうである。イジメとリンチが蔓延していた天皇の軍隊、それが自国と他国の如何を問わず民衆を前にした時に軍の本質をあらわしていく。その残虐さは「過去の出来事」「戦争だから仕方がない」の他人事ではすまされない。真相に迫り、自分のこととして考えていく努力がなければまた過ちを繰り返すだけである。
ビルマで僧侶や市民を銃砲で弾圧する軍隊は旧日本軍の姿である。内には民衆を抑圧し、外には侵略する。そうでない軍隊は侵略者と戦う民衆の軍隊、革命の軍隊などごくわずかにすぎない。
「たかが一つの検査で大層なことを」とは分かっているが、ビルマや沖縄のこともあって連想したのかもしれない。
なお、ビルマ(ミャンマー)で映像ジャーナリスト、長井健司氏が治安部隊に銃撃され、殺害された事件に対し抗議文を出す動きがあり、私も賛同した。
以下抗議文
ミャンマー連邦
タン・シュエ国家平和開発評議会議長殿
駐日ミャンマー連邦大使館
フラ・ミン特命全権大使殿
抗議文
2007年9月27日午後、貴国のヤンゴン市内にある
スーレーパゴダ付近で、
取材中だった映像ジャーナリスト、長井健司氏が、貴国軍治安部隊の軍人に
至近距離から銃撃され、殺害されました。
自国の国民に対するミャンマー軍の一方的な暴力による制圧行動について、
国際的な取材活動をしていた日本人ジャーナリストの生命を、
警告もなく銃で奪ったことは、
殺害を前提とした意図的かつ残虐な取材妨害行為であり、
国際社会の一員として、また日本人として、
我々はこの行為を断じて許すことはできません。
しかも貴国の当局は、
長井氏が亡くなるまで手離さなかった
ビデオカメラとテープを未だ返却していません。
われわれは貴国治安部隊軍人による長井氏の殺害について強く抗議します。
また、長井氏の殺害の経緯を明らかにするとともに、
犯人の特定と厳罰を求めます。
遺品であるビデオカメラとテープも内容の消去など一切の改竄を許さず、
返却することを求めます。
ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会
==== =================================
ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議して、
抗議文の趣旨にご賛同をいただける方の、署名をお願いいたしております。
ご賛同いただける方は氏名と肩書きをお願いいたします。
呼びかけ人 (順不同)2007/10/03 0100現在
鳥越俊太郎(ニュースキャスター)
田丸 美寿々(ニュースキャスター)
テリー伊藤(演出家)
麻木久仁子(タレント)
綿井健陽(ジャーナリスト)
石丸次郎(ジャーナリスト)
北村肇(ジャーナリスト)
江川紹子(ジャーナリスト)
井上トシユキ(ジャーナリスト)
河上和雄(弁護士、元東京地検特捜部部長)
紀藤正樹(弁護士)
田島泰彦(上智大学教授)
苫米地英人(脳機能学者)
前田日明(格闘家)
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抗議文の趣旨にご賛同いただける方は
氏名(フルネーム)と肩書き(職業か所属先)を
下記のメールもしくはファックスにてご連絡ください。
ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/(ブログ)
nagaikenji20070927@mail.goo.ne.jp(メール)
〒1060032
六本木7-8-25永谷リュード六本木306
FAX 03-5772-1127
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