平和とくらし  #茨木市議会議員 #山下けいきの日々是好日

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新型インフルエンザ 騒ぎすぎではないか

2009年05月17日 | 日々雑感 #茨木市議会議員
 写真は安威川袖ふれあい駅伝

 昨夜以来、茨木市は新型(豚)インフルエンザ(以下「新型」と略す)で大わらわである。土・日と休日なしの職員さんには心からお疲れさまと労をねぎらい、また感謝したい。

 ただ全体としてはやはり騒ぎすぎの感は否めない。

 市の対策本部から1週間の学校・園の休校休園、保育所休所の対応などがファックスで送られきた。議会事務局からは来週(私の所属する文教委員会は木、金)予定されていた常任委員会の視察中止の連絡が入った。

 文教常任委員会がなぜ視察をストップしなければならないのか。その理由もなしに、所属する文教委員の意見も聞かずに、議会事務局から当たり前みたいに電話一本で通知してくる。

 視察実施の是非は各委員それぞれだろうとの考えすら思い浮かばない。こんな非常時(?)だから当然だと勝手に判断する。

 しかしほんとに非常時なのか、大勢に流されているだけではないのか、立ち止まってそれぞれが考えているのかと私は思う。

 委員の行動に関することを委員に諮りもしないで決めてしまう。そんな安易な決め方が私は承服しがたいのである。決めるなら委員会を開く。意見が一致しないなら最終は多数決で決める。少なくとも私は視察を取りやめるほどに大騒ぎする方が問題だと考えている。

 議会は縦ではなく横社会であり、合議が基本である。合議抜きに指揮命令できるほど議長や委員長が偉いわけではない。そんなイロハすら吹っ飛んでいる。また視察の受け入れ市ではいろいろと準備をしていただろうに、宿泊先のキャンセル料はどうなるのかなと細かい事まで気になってしまう。

 1週間の学校、園の休校、保育所休所はなおさら慎重さを必要とする。働いている保護者は簡単に休めるものではない。中には非正規で時間給で働いている人もいる。一週間休むと即生活に差し障る方もおられるだろう。そういった方々の生活を誰が支えるのか。

 ものには程度というものがあり、市民には日常の生活がある。それを無視して「新型」対策が突出しているのではないか。「新型」を出せばいかに日常の営みが失われようが許される。そんな粗雑な空気にまず私は反発してしまう。
 
 行政がそのサービスをストップするのなら、ストップすることで市民がこうむるさまざまな不利益に対して、なんらかの代償措置を考える。その上で物事を決定すべきだろう。今回降ってわいたような事態で代償措置が間に合わないなら、事態収拾後に茨木市独自の対応やまた府や国への働きかけを考えてもらわなければならない。今後の課題である。

 もうひとつはいわゆる何でも自粛へと安易に流れる傾向である。ここで全ての思考がストップしてしまう。個別に、どの程度までが適当か判断する際に、なにかしら大げさにしなければ、しかも自粛の方向にしなければ後で責任を問われるという強迫観念が働くように思えるのだ。

 厚労省はじめ政府の各機関が、国民の生命を守るどころか、企業利益のために、それを二の次、三の次にしてきたのは数々の薬害や公害を放置してきた歴史が明らかにしている。政官財癒着の体質、厚労省における薬剤メーカーとの癒着も相変わらずである。

 先日JRパス不正使用など私用優先で解任された鴻池祥肇官房副長官こそ政府自民党関係者の真の姿である。全員とまでは言わないが・・・。それが有事だ、新型ウイルスだとさも国民の生命が最優先などと騒がれるとしらけてしまうのだ。

 「北朝鮮」の飛翔体騒ぎで政府は失態の連続だったが、防衛産業はニンマリだった。今回の普通のインフルエンザ同様の毒性で大騒ぎする背景は何だろうと私は考えてしまう。

 さてそれほど「新型」は怖いのか。週刊「金曜日」(5/15)に「在庫タミフル一掃とP4施設稼働も伏線か。『パンでミック』危機が煽られた真相」(古川琢也+本誌取材班)の記事がある。

 以下この記事内容

①「新型」が弱毒性であることは研究者の間では周知の事実、それを約一世紀前のスペイン風邪などを例に出して煽ってきたのが国立感染症研究所・インフルエンザウィルス研究センターの田代眞人センター長だった。バイオハザード予防市民センターの代表幹事は社会的インフラがけた違いに改善されている現代と同一線上に論じる根拠の脆さに困惑とある。

②田代氏や「危機管理は過剰なぐらいやっていい」と弁明する舛添厚労相などが危機を煽る背景に「やっぱりあぶないタミフル」の過剰備蓄がある。

③タミフルの服用者4500万人のうち3500万人が日本人。5月現在で3380万人の備蓄、さらには今年度新たに830万人分を追加する。服用後の異常行動や副作用が報告され在庫あまりの状況が続いていた。消費年限も昨年11月に5年から7年に再延長されたばかり。厚労省は在庫を整理したい状況が続いていた。

④「P4施設」を稼働させたい厚労省が「新型」の危険性を煽りたてている。

「P4施設」とは強毒性の感染症予防ワクチンを作るため、最高度の機密性でウイルスを封じ込める施設で生物兵器、バイオテロ対策を研究するための不可欠の施設。米国から生物兵器、バイオテロ対策強化を求められている。

⑤しかしSARSは中国の研究施設から漏れた可能性、また米国の「P4施設」からのウイルス事故の報告もある。この施設によるウイルス事故の危険性は否定できない。

⑥警戒すべきは現在の「新型」ではなく、鳥、ヒト両方のインフルエンザに感染した豚の中でインフルエンザがフルモデルチェンジし、人間がまだ抗体を持たない新「新型」ウイルスである。
 

以下は中日新聞(5/11夕刊より抜粋)

 毎年のインフルエンザに比べて症状が突出しておらず薬も効くことから「そこまでやるのは行きすぎ」の声も。外国では「日本だけ騒いでいるのでは?」との見方もある。

 初めての感染者が見つかる前から国内の過剰反応の例はいくつかある。外国に行っただけで出社や登校しないよう求められたり、食料備蓄を呼びかける放送局まであった。医師の古川俊治参院議員が国会質問で「大流行に備えてベッドを空けるため、緊急でない手術は延期するなどの措置がとられた病院もある。過剰反応では」とただすほどだ。

 過敏な反応がでる要因の1つは、国の行動計画が「強毒性の鳥インフルエンザ」に対応しているからだ。今回のウイルスは弱毒性とみられ、症状もマイルドなのに、計画は大人がバタバタ倒れ、全身症状を起こして死亡する想定だ。

 ここまで中日新聞

なお、「新型」だけでなく通常のインフルエンザ対策として以下のことがあげられています。

・咳、くしゃみの際は、ティッシュ等で口と鼻を被い、他の人から顔をそらすこと
・使ったティッシュは、直ちにゴミ箱に捨てること
・咳やくしゃみ等の症状のある人には必ずマスクを着けてもらうこと
・咳やくしゃみをおさえた手、鼻をかんだ手は直ちに洗うこと
・帰宅後や不特定多数の者が触るようなものに触れた後の手洗い・うがい を日常的に行うこと
・手洗いは、石鹸を用いて最低15秒以上行うことが望ましく、洗った後は、清潔な布やペーパータオル等で水を十分に拭き取ること
・感染者の2メートル以内に近づかないようにすること
・流行地への渡航、人混みや繁華街への不要不急な外出を控えること
・十分に休養をとり、体力や抵抗力を高め、日頃からバランスよく栄養をとり、規則的な生活をし、感染しにくい状態を保つこと
・災害時のように最低限(2週間程度)の食料品・生活必需品等を備畜しておくこと

【今日の動きと万歩計】昼から平田住宅管理組合総会。新型インフルエンザに関する情報収集。3885歩

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