平和とくらし  #茨木市議会議員 #山下けいきの日々是好日

平和憲法が私の原点。鹿児島の吹上浜、桜島が原風景。毎週阪急3駅、JR2駅の5駅をのぼりを背負ってアピールランしています。

国が戦前戦中に示したスローガンは・・・

2022年05月05日 | 今日の情報紹介 茨木市議会議員

 写真は「輝け!憲法」大阪集会(扇町公園)のFacebook投稿で一番「いいね」が多かったもの。当日の司会を担当した二木さんと西尾さん、いい表情です。

参院選、カジノ署名の文書作成など。

南風録

 国が戦前戦中に示したスローガンは、国民を戦争に誘導する道具だった。“傑作”を集めた里中哲彦著「黙って働き 笑って納税」を読むと背筋が寒くなる。

 日本が国際連盟を脱退した1933年には「権利は捨てても義務は捨てるな」が掲げられた。太平洋戦争前年の40年は「儲(もうけ)ることより奉仕の心」、開戦年には「まだまだ足りない辛抱努力」という標語も生まれた。

 これらはコロナ下の現在、さまざまな制限が続く私たちの暮らしにも重なって聞こえる。感染が2年を超え、本来なら「お願い」のはずの自粛要請を「命令」と捉える人は多いのではなかろうか。権利が脅かされると感じる人もおられよう。

 国の立場も分からなくはない。個人の自由を阻害しないようにと当初は、従来の法律で乗り切ろうとした。だが収束は見通せず昨年、法改正に踏み切り、実効性を高めるために罰則を設けた。「人権」と「公共の福祉」のバランスという憲法の難問もあぶり出した感染症である。

 ロシアのウクライナ侵攻を憲法論議につなげる動きもある。軍事圧力を強める近隣諸国を念頭に置き、憲法の縛りを緩めようとする話が聞こえるのは気掛かりだ。

 42年に登場したスローガンは「見ても話すな聞いても言ふな」。言論の自由を封じるそんな時代に逆戻りしてはならない。きょうは憲法記念日。過去に学び未来を考えたい一日である。

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