大阪、関西の世直しイベントを紹介するブログの投稿準備。関電、大阪ガス切り替え手続き。種々の依頼に対する対応など。強烈な暑さになりました。
以下は「渕上太郎さん、正清太一さんを偲ぶ集い」から。脱原発テント村を支え、60年安保を闘ってきた仲間への別れの辞です。
別れの辞
正清太一君 残念だ
俺たちはついこの間、渕上太郎君を送ったばかりだ
テント代表が二人とも逝ってしまった
私は渕上太郎君を送る弔詩をのべた。だからここでは主として君への送る言葉になる
正清君 君と付き合いの始まりは社会党時代。君は練馬の区議会議員、俺は北部担当オルグだった。党内では左派と右派に分かれても、おおらかで党の存在感もあり心地よい時代だったが、社会党は時代の変化に対応できずに分解し、君とは快を分かつことになった。
再会するのは一時代過ぎてからだった。
2010年を前に君から呼びかけがあった。60年安保、そして浅沼さんが刺殺されて50年の日が来ると。 そう 俺たちは60年安保世代だった
だが、60年安保から半世紀、崩れ落ちた壁のごとく、飛び散った落ち葉のごとく、見る影もない俺たちがいた。だから、もう一度集まろうと君が言った
俺はうれしかった。もう一人山崎耕一郎君を誘い、3人で始めたのが2008年。3人で金を出し合い、すでに老境に達していた身体を鞭打ち、8年と9年の予備集会、そして2010年の本集会。いずれも成功した。この出来事は俺たちやまわりの人たちの、再連帯再行動のきっかけとなった
相前後して「9条改憲阻止の会」。旧ブントが中心で始まったが、これは60年安保世代の党派を超えた結集になった。江田忠雄提案による国会座り込みなど数年間のユニークな運動に繋がり、諸派・諸グループが参じてくる端緒となった
そして「3.11」だ。大事故から半年たって経産省前テント運動がはじまった。始まりの中心に、君と渕上、そして江田達がいた
テントは、国会や官邸に抗議運動をする市民・労働者が立ち寄った。阻止の会の運動が下準備となっており、あらゆる党派、あらゆる主張のひとびとも自然に集まった。
おなじみの鎌田慧さんや落合恵子さんだけでなく、瀬戸内寂聴さん澤地久枝さんなど沢山の著名人が来た。福島の女たちが来た。少し前なら内ゲバになるような人々も来た。沢山の外国人が来た。沢山のメディアが来た。そして峠の茶屋となった
市民運動は難しい。党派の運動には手馴れていても、市民運動にはぎごちない活動家が多かった。対立は日常あった。それらを裁いて分裂の危機を越えて「連帯のテント」にしたのが君と渕上だ
君たちは市民、労働者、諸派連帯の象徴だ。爾来テント運動は連帯を求め続けて8年目を迎えた
正清君、君の人柄は、一口で言えば「ほんわか」だ。「太陽と北風」の太陽だ。だから、 争いが起きても争いを溶かしてしまう。渕上も同じだ。だからテント運動は続いている。 童話の世界がテントで実現している
正清君、そして渕上君、こういう場だが君たちに少しマイナス点を与えよう。君たちはどうしようもないヘビースモーカーだった
正清君はテントの裏で、コソコソ吸っていた
渕上君は霞が関界隈を散歩する振りして、コソコソ吸っていた
俺たち旧愛煙家にすれば、子供のいたずらと同じ、愛らしい遊びみたいなものだが、世の中では、愛煙派は「マイノリティー」だ。そして急速に排除される現実にある
市民社会ではあらゆるマイノリティーが排除されてはならない。しかし、喫煙に限り「排除の運命」にある。テント運動では、マイノリティーはマジョリティーと同義語だが、喫煙者に限りマイノリティーであるのは他の市民社会と同じだ
愛らしき愛煙家正清、渕上、と言ったらマジョリティーから怒られるだろうが、でも君たちから煙草を取り上げたら君たちではなくなる。全部ひっくるめて正清であり渕上であるのは、嫌煙派の皆さんにも認めて頂けるだろう
正清君、渕上君、君たちが「煙のころも」を纏いながらもみんなに愛されたのは、政治的独善性や「差別と排除」を排除したからだ。「差別と排除」の代わりに‘市民社会の原点 「多様性」と「連帯」を求めたからだ。そしてそれは成功した
テント運動は「多様性が共存する連帯」の象徴だ。すばらしい市民運動の姿を世に示している。君たちがつくりあげた「多様性が共存する市民連帯」は、「経産省前テントひろば型市民運動」として、これからの市民運動の指標になるだろう
これを送り言葉にする
正清太一君さようなら
2019・7・27
下山保
正清 太一氏の略歴
1938年 熊本県出身
1961年 早稲田大学第一政経学部卒業
1967年 練馬区議会議員当選
日本社会党練馬総支部書記長
美濃部都政をすすめる青年の会幹事等歴任
2006年 9条改憲阻止の会活動に参加
2008年 砂川闘争被告土屋源太郎氏と伊達判決を生かす会共同代表に就任
2011年3月 福島原発事故後 飲料水等救援物資を小型トラック
で現地に搬送する
2011年9月11日 経産省前テントを淵上氏等と主導
2019年4月18日 逝去
【今日の情報紹介】
学校ルール 子ども苦痛 金沢の元教諭提起「もっと伸び伸びして」
「登下校時 校舎にあいさつ」 「給食や掃除の時間 無言で」
「休み時間中に廊下でおしゃべりしちゃだめ」「発言には『同じです』などと反応しなければならない」-。そんな決まりだらけの学校に警鐘を鳴らす本「学校がたいへんだ!-道徳教科化がやってきた-」(いしかわ県民教育文化センター)が刊行された。執筆者は金沢市の元小学校教諭、安原昭二さん(64)。「学校が子どもたちの居場所ではなく、苦痛の場になっていないか」と問い掛ける。(小室亜希子)
「学校の実態を知って、考えてほしい」と話す安原昭二さん=石川県加賀市で
二年ほど前、金沢市内の小学校を学校公開日に訪れ、驚いた。休み時間なのに静かな廊下。児童に聞くと「短い休み時間は、他のクラスの迷惑になるから、おしゃべり禁止なの」と教えてくれた。
「休み時間は次の授業の準備の時間。トイレや手洗い以外は静かに待つ。そんな考えに基づいているようです」と安原さん。現職の時も首をかしげるような決まりはあったが、「この数年でどんどんひどくなっている」と感じている。
例えば「返事は『はい』ではなく『はいっ』と元気よく」「全員一回以上発言する」「五分前行動、二分前着席」「特別教室には整列して移動する」「無言で給食、掃除」など。
能登地方のある小学校では、玄関前にあるマットの上で朝は「よろしくお願いします」、帰りは「ありがとうございます」と校舎に頭を下げなければならないと教員仲間から聞いた。
こうした学習態度や学校生活の細かいルールは「○○小スタンダード」と呼ばれ、全国の学校に広がる。本では安原さんが石川県内各地で見聞きした「スタンダード」を紹介しいかに窮屈かを子ども目線で描く。
安原さんは「全国学力テストで学校間に競争関係が持ち込まれ、目に見え、すぐに結果に出るものを求める動きが強まっている」と背景を指摘する。
「押しつけのルールは、まじめな子ほど従順であろうと自己を抑制し、できない子はつらくなって追い詰められる」と懸念し、不登校が増え続ける一因とみる。
本では昨年度から小中学校で相次いで始まった道徳の教科化も危ぶむ。教科書には一定の価値観を押しつけるような教材が見受けられ、さらに評価(記述式)が加わったことで、「子どもたちが本音を言わなくなる」と恐れるためだ。
安原さんは「このままでは子どもの心が学校や先生からだんだん離れていく。『もっと伸び伸びしていい』と、地域から声を届け、学校を変える力になってほしい」と訴えている。
本はA4判、八十ページ。一冊五百円。問い合わせは安原さんが所長を務める、いしかわ県民教育文化センター=電076(223)8415、ファクス076(222)8415=へ。
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以下は「渕上太郎さん、正清太一さんを偲ぶ集い」から。脱原発テント村を支え、60年安保を闘ってきた仲間への別れの辞です。
別れの辞
正清太一君 残念だ
俺たちはついこの間、渕上太郎君を送ったばかりだ
テント代表が二人とも逝ってしまった
私は渕上太郎君を送る弔詩をのべた。だからここでは主として君への送る言葉になる
正清君 君と付き合いの始まりは社会党時代。君は練馬の区議会議員、俺は北部担当オルグだった。党内では左派と右派に分かれても、おおらかで党の存在感もあり心地よい時代だったが、社会党は時代の変化に対応できずに分解し、君とは快を分かつことになった。
再会するのは一時代過ぎてからだった。
2010年を前に君から呼びかけがあった。60年安保、そして浅沼さんが刺殺されて50年の日が来ると。 そう 俺たちは60年安保世代だった
だが、60年安保から半世紀、崩れ落ちた壁のごとく、飛び散った落ち葉のごとく、見る影もない俺たちがいた。だから、もう一度集まろうと君が言った
俺はうれしかった。もう一人山崎耕一郎君を誘い、3人で始めたのが2008年。3人で金を出し合い、すでに老境に達していた身体を鞭打ち、8年と9年の予備集会、そして2010年の本集会。いずれも成功した。この出来事は俺たちやまわりの人たちの、再連帯再行動のきっかけとなった
相前後して「9条改憲阻止の会」。旧ブントが中心で始まったが、これは60年安保世代の党派を超えた結集になった。江田忠雄提案による国会座り込みなど数年間のユニークな運動に繋がり、諸派・諸グループが参じてくる端緒となった
そして「3.11」だ。大事故から半年たって経産省前テント運動がはじまった。始まりの中心に、君と渕上、そして江田達がいた
テントは、国会や官邸に抗議運動をする市民・労働者が立ち寄った。阻止の会の運動が下準備となっており、あらゆる党派、あらゆる主張のひとびとも自然に集まった。
おなじみの鎌田慧さんや落合恵子さんだけでなく、瀬戸内寂聴さん澤地久枝さんなど沢山の著名人が来た。福島の女たちが来た。少し前なら内ゲバになるような人々も来た。沢山の外国人が来た。沢山のメディアが来た。そして峠の茶屋となった
市民運動は難しい。党派の運動には手馴れていても、市民運動にはぎごちない活動家が多かった。対立は日常あった。それらを裁いて分裂の危機を越えて「連帯のテント」にしたのが君と渕上だ
君たちは市民、労働者、諸派連帯の象徴だ。爾来テント運動は連帯を求め続けて8年目を迎えた
正清君、君の人柄は、一口で言えば「ほんわか」だ。「太陽と北風」の太陽だ。だから、 争いが起きても争いを溶かしてしまう。渕上も同じだ。だからテント運動は続いている。 童話の世界がテントで実現している
正清君、そして渕上君、こういう場だが君たちに少しマイナス点を与えよう。君たちはどうしようもないヘビースモーカーだった
正清君はテントの裏で、コソコソ吸っていた
渕上君は霞が関界隈を散歩する振りして、コソコソ吸っていた
俺たち旧愛煙家にすれば、子供のいたずらと同じ、愛らしい遊びみたいなものだが、世の中では、愛煙派は「マイノリティー」だ。そして急速に排除される現実にある
市民社会ではあらゆるマイノリティーが排除されてはならない。しかし、喫煙に限り「排除の運命」にある。テント運動では、マイノリティーはマジョリティーと同義語だが、喫煙者に限りマイノリティーであるのは他の市民社会と同じだ
愛らしき愛煙家正清、渕上、と言ったらマジョリティーから怒られるだろうが、でも君たちから煙草を取り上げたら君たちではなくなる。全部ひっくるめて正清であり渕上であるのは、嫌煙派の皆さんにも認めて頂けるだろう
正清君、渕上君、君たちが「煙のころも」を纏いながらもみんなに愛されたのは、政治的独善性や「差別と排除」を排除したからだ。「差別と排除」の代わりに‘市民社会の原点 「多様性」と「連帯」を求めたからだ。そしてそれは成功した
テント運動は「多様性が共存する連帯」の象徴だ。すばらしい市民運動の姿を世に示している。君たちがつくりあげた「多様性が共存する市民連帯」は、「経産省前テントひろば型市民運動」として、これからの市民運動の指標になるだろう
これを送り言葉にする
正清太一君さようなら
2019・7・27
下山保
正清 太一氏の略歴
1938年 熊本県出身
1961年 早稲田大学第一政経学部卒業
1967年 練馬区議会議員当選
日本社会党練馬総支部書記長
美濃部都政をすすめる青年の会幹事等歴任
2006年 9条改憲阻止の会活動に参加
2008年 砂川闘争被告土屋源太郎氏と伊達判決を生かす会共同代表に就任
2011年3月 福島原発事故後 飲料水等救援物資を小型トラック
で現地に搬送する
2011年9月11日 経産省前テントを淵上氏等と主導
2019年4月18日 逝去
【今日の情報紹介】
学校ルール 子ども苦痛 金沢の元教諭提起「もっと伸び伸びして」
「登下校時 校舎にあいさつ」 「給食や掃除の時間 無言で」
「休み時間中に廊下でおしゃべりしちゃだめ」「発言には『同じです』などと反応しなければならない」-。そんな決まりだらけの学校に警鐘を鳴らす本「学校がたいへんだ!-道徳教科化がやってきた-」(いしかわ県民教育文化センター)が刊行された。執筆者は金沢市の元小学校教諭、安原昭二さん(64)。「学校が子どもたちの居場所ではなく、苦痛の場になっていないか」と問い掛ける。(小室亜希子)
「学校の実態を知って、考えてほしい」と話す安原昭二さん=石川県加賀市で
二年ほど前、金沢市内の小学校を学校公開日に訪れ、驚いた。休み時間なのに静かな廊下。児童に聞くと「短い休み時間は、他のクラスの迷惑になるから、おしゃべり禁止なの」と教えてくれた。
「休み時間は次の授業の準備の時間。トイレや手洗い以外は静かに待つ。そんな考えに基づいているようです」と安原さん。現職の時も首をかしげるような決まりはあったが、「この数年でどんどんひどくなっている」と感じている。
例えば「返事は『はい』ではなく『はいっ』と元気よく」「全員一回以上発言する」「五分前行動、二分前着席」「特別教室には整列して移動する」「無言で給食、掃除」など。
能登地方のある小学校では、玄関前にあるマットの上で朝は「よろしくお願いします」、帰りは「ありがとうございます」と校舎に頭を下げなければならないと教員仲間から聞いた。
こうした学習態度や学校生活の細かいルールは「○○小スタンダード」と呼ばれ、全国の学校に広がる。本では安原さんが石川県内各地で見聞きした「スタンダード」を紹介しいかに窮屈かを子ども目線で描く。
安原さんは「全国学力テストで学校間に競争関係が持ち込まれ、目に見え、すぐに結果に出るものを求める動きが強まっている」と背景を指摘する。
「押しつけのルールは、まじめな子ほど従順であろうと自己を抑制し、できない子はつらくなって追い詰められる」と懸念し、不登校が増え続ける一因とみる。
本では昨年度から小中学校で相次いで始まった道徳の教科化も危ぶむ。教科書には一定の価値観を押しつけるような教材が見受けられ、さらに評価(記述式)が加わったことで、「子どもたちが本音を言わなくなる」と恐れるためだ。
安原さんは「このままでは子どもの心が学校や先生からだんだん離れていく。『もっと伸び伸びしていい』と、地域から声を届け、学校を変える力になってほしい」と訴えている。
本はA4判、八十ページ。一冊五百円。問い合わせは安原さんが所長を務める、いしかわ県民教育文化センター=電076(223)8415、ファクス076(222)8415=へ。
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