出場国３２チーム決定！

　２０１０年ワールドカップ南アフリカ大会に出場する全３２チームが出揃った。
　苦しみながらも、アルゼンチン（南米４位）、ポルトガルやフランス（ともにヨーロッパ予選プレーオフで勝利）といった強豪が出場権を獲得し、結局のところ、番狂わせが少ない順当な顔ぶれとなった。

　出場国中で「予想外」と言えるのは、アフリカ王者エジプトをプレーオフで退けたアルジェリア、ニュージーランド、そして何よりも朝鮮だ。
　ＦＩＦＡランキングで見ても、出場国のなかで朝鮮は９１位ともっとも低い。
　ちなみに、南アフリカが８５位、ニュージーランドは８３位となっている。６大会ぶり３度目の出場を決めたアルジェリアは何気に（と言っては失礼だが）２９位と、日本（４０位）よりも高い（ランキングはすべて１０月中旬現在）。
　ＦＩＦＡランキングは国際Ａマッチの対戦数に大きく比例するため、純粋に「強さ」を表す指標ではないが、一つのバロメーターにはなり得る。
　朝鮮が本大会の予選リーグを勝ち抜くのは、正直、難しい。

　でも、やってみなければ何があるかわからない、のがサッカーである。
　ワールドカップ開催まで残り７ヵ月。
　プロサッカーリーグを持たない朝鮮は、他の国に比べ、代表チームを召集しやすいという利点がある。
　個の力で劣る朝鮮が、この間、チームとしての力をどこまで伸ばせるのか、が予選リーグ突破の鍵となることは言うまでもない。
　
　いま私の心には、期待と不安（こちらの方が大きいのは確かだが…）が渦巻いている。

　ワールドカップの予選リーグ組み合わせ抽選会は、１２月４日、南アフリカのケープタウンで行われる。（茂）