日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

さぁ、開幕だ!

2010-06-11 09:00:00 | (茂)のブログ
 今日、ワールドカップ南アフリカ大会が開幕する。
 開幕戦は、開催地の南アフリカ対メキシコ。
 続いては、迷走が続くフランスとウルグアイが対戦する。
 明日の12日には、韓国がギリシャとの初戦に臨む。

 さて、朝鮮代表である。
 某有名スポーツ雑誌に、目を見張る記事を見つけた。
 今回のヨーロッパ・チャンピオンズリーグで、インテルを優勝に導いたモウリーニョ氏が、朝鮮代表が3連敗するとは「どうしても思えない」と語ったのだ。
 朝鮮にリップサービスをする必要がまったくない、かの世界的名将の言葉。
 もちろん、朝鮮代表との試合で勝ち点3を逸したチームがグループリーグ敗退に追い込まれるという流れの中での発言だが、「3強1弱」と言われるグループGで、「1弱」が鍵を握るという氏の言葉に、鳥肌が立った。

 朝鮮代表は最近のテストマッチで、2004年ユーロ優勝のギリシャに2対2で引き分け、アフリカの雄ナイジェリアに1対3で敗れた。

 朝鮮の3得点ともテセのゴールによるものだ。
 とくにギリシャ戦の2つのゴールは、「世界レベル」といってもいいほど鮮やかなものだった。

 逆に心配なのはディフェンスだ。
 ギリシャ戦では、前後半の開始直後のFKから失点。
 マーキングの甘さが露呈した形だ。
 しかし、それだけなら修正は可能だ。
 問題なのは、ナイジェリア戦の1失点目。
 自陣ペナルティエリア付近で、数人のディフェンダーが構える寸分の隙間を、短いパスで突破されての失点。
 守りに入っていても、簡単に中央突破されてしまうのが、世界との差なのかもしれない。
 堅守速攻が売りの朝鮮にとって、失点しないことこそが、勝ち点を得る可能性を生む。

 今大会のMVP候補、得点王候補がひしめくグループGの、多彩なタレント集団たちの攻撃をいかにして食い止めるか。
 策を練る時間はもうわずかしかない。(茂)

※写真は、本日付の「朝鮮新報」1面

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