日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

大阪朝鮮学園逆転敗訴の不当判決―大阪無償化裁判控訴審

2018-09-28 16:36:51 | (相)のブログ
 

 大阪朝鮮高級学校を高校授業料無償化・就学支援金支給制度の対象としないのは違法だとして、同校を運営する大阪朝鮮学園が国を相手に不指定処分の取り消しおよび指定の義務づけを求めた訴訟の控訴審判決が9月27日、大阪高裁で言い渡された。
 結果は、昨日速報で伝えたように、原告である朝鮮学園側の逆転敗訴。大阪高裁は、原告全面勝訴となった昨年7月28日の地裁判決を取り消し、原告の訴えを退けた。

 判決の主文の内容は、
 ①原判決を取り消す
 ②本件訴えのうち、規定ハに基づく指定の義務付けを求める部分を却下する
 ③被控訴人(朝鮮学園側)のその余の請求(不指定処分の取り消し)は棄却する
 ④訴訟費用は第1、2審とも被控訴人の負担とする、というもの。
 高橋譲裁判長は、大阪朝鮮高級学校は在日本朝鮮人総聯合会(総聯)から「教育の自主性をゆがめる不当な支配を受けている疑いがある」として、国の不指定処分を違法として同校を就学支援金支給の対象に指定するよう命じた1審判決を取り消した。判決は、▼総聯傘下の出版社が発行する教科書が使われている、▼総聯が学校に財政的支援をしている、▼幹部レベルでの人事交流がある、ことなどを挙げて、「教育の目的を達するために必要な限度を超えて朝鮮総連の介入を受けている」と指摘。朝鮮学校で就学支援金の管理が適正になされない恐れがあることにも言及した。
 また、就学支援金支給の対象に指定するかどうかは「教育行政に精通する文科大臣の裁量」だとし、教育基本法が禁じる「不当な支配」を受けている疑いがある以上、朝鮮学校を対象から除外した国の判断は不合理ではなく、裁量権の逸脱・乱用もないと結論づけた。
 1審判決が「教育の機会均等とは無関係な政治的判断に基づくもので、違法・無効」と断じた規定ハ削除については判断を回避した。

 判決が言い渡された202号法廷では、判決の主文を読み上げて退出しようとする裁判官に、傍聴席に陣取っていた朝鮮学校の保護者や支援者らから悲鳴にも似た抗議の声が投げつけられた。裁判所の外でも、朝鮮学園側の逆転敗訴の報が伝えられると、生徒や保護者、教職員、支援者から憤りの声が上がった。

 

 日本全国の5つの地裁(東京、愛知、大阪、広島、福岡)で起こされた朝鮮高級学校無償化裁判で控訴審判決が出たのは今回の大阪が初。これまで東京、愛知、広島では1審で原告敗訴、福岡(九州)では1審が継続中だ。ここまで唯一、朝鮮学校側が勝訴した大阪の1審判決がこれで覆された。
 判決後の記者会見で原告の朝鮮学園側は、高裁判決について「著しく不当」として上告する意向を表明した。

 と、ここまでは各種報道ですでに伝えられている通りだ。
 昨日の控訴審判決について詳細に検討することは現時点で難しいが、本エントリでは、昨夕の報告集会であった弁護団からの説明も参考に、今回の判決の概要を記して本判決の不当性を理解するうえでの一助としたい。
 まずは、昨年7月28日の1審判決を振り返る。
 本件訴訟における請求の趣旨は、
 ①文科大臣が原告に対して2013年2月20日付でなした本件規則第1条第1項第2号ハ(規定ハ)に基づく指定をしない旨の処分を取り消す(取り消し訴訟)
 ②文科大臣は原告に対して、大阪朝鮮高級学校について規定ハに基づく指定をせよ(義務付け訴訟)
 ③訴訟費用は被告の負担とする、の3つ。
 昨年7月28日の一審判決では、この3つがすべて認められ、原告・朝鮮学園側の全面勝訴が言い渡された。国を相手取った行政訴訟で原告側の全面勝訴判決が出るのは異例のことだ。
 主な争点は、①不指定処分の違法性(朝鮮高校を就学支援金の支給対象に指定する根拠規定であるハを削除したことの違法性)、②指定の要件を満たすか(規程13条適合性)の2つ。争点①に関して判決は、文科大臣は高校無償化法の趣旨である「後期中等教育段階の教育の機会均等」とは無関係な外交的、政治的判断に基づいて規定ハを削除した、これは法による委任の趣旨を逸脱するものとして違法、無効であると判断した。
 争点②は、朝鮮高校が「法令に基づく適正な学校運営」について定めた「本件規程13条に適合すると認めるに至らなかった」とする国側の主張が妥当かどうかというもの。これについても判決は、大阪朝鮮学園は▼私立学校法に基づいて財産目録、財務諸表が作成されている、▼理事会も開催されている、▼大阪朝高は大阪府の立ち入り検査でも法令違反の処分はなし、という3点をもって13条適合性は立証されているので、ほかに「疑念を生じさせる特段の事情がない限り、13条適合性が認められる」とした。そして、「特段の事情」に関する国側の主張を退け、朝高は規程13条の要件を満たしていると認めた。
 その後、昨年12月から始まった控訴審において、国側は、教育基本法の抽象的規定を数多く持ち出して行政裁量(行政が自由に判断できる余地)を広げつつ、朝鮮学校に影響力を行使する総聯が反社会的な活動を行っているかのような印象を与える主張・立証をしてきた。一方の朝鮮学園側は、国側の主張に反論しながら、高校無償化法や教育関係法令を指摘し、これらの法は文部科学大臣に学校選別における裁量を与えていないので、団体との関係を理由にした本件不指定処分は違法であり、原判決を維持すべきと主張してきた。

 そして今回の控訴審判決。1審判決を覆すために動員された理屈は、やはりというべきか、国側が不指定の理由としてこじつけで持ち出してきた「規程13条適合性」(「不当な支配」)の問題だった。
 1審判決では争点①(規定ハ削除の違法性)から順に判決理由がのべられたが、控訴審判決では争点②(規程13条適合性)→争点①の順番で理由がのべられている。規程13条適合性から理由が書かれているというのは、広島裁判や愛知裁判での判決とも共通する点だ。
 控訴審判決は、規程13条適合性の判断にあたっては教育内容が教育基本法の理念に沿ったものであるかどうかも考慮すべきと判断した。また、地裁判決の争点②にあった「『特段の事情』のない限り、規程13条適合性が認められる」という部分について、「特段の事情」という高度な立証責任を国に課すべきではなく、「相当な根拠」で足りるとした。
 規程13条適合性の判断における文科大臣の裁量についても、「不当な支配」に該当するか否かの判断を文科大臣が下してもいい(ただし、広大な裁量はない)とした。一審判決は、不当な支配をする可能性のある文科大臣にはこのような裁量はないと言っている。
 総聯と朝鮮学校との関係については、教育内容や人事面で「不当な支配」があったと判断。その理由としてのべられているのは、▼総聯が組織的に朝鮮学校を指導するという関係が成立している、▼総連と学校との間で幹部レベルの人事交流があり、人事面における関係性が強い、▼朝鮮学校の教員や生徒が総聯の傘下団体に加盟している、▼傘下の事業体が発行する、朝鮮の指導者を賛美する教科書を使用させるなど総聯が学校の教育内容に対しても強い影響力を行使している、▼学校に対して財政的な支援をしてきている、などだ。
 控訴審判決は、上記の事情に照らして考えれば、大阪朝高は総聯から「教育の目的を達するための必要性、合理性の限度を超えて介入を受け、教育の自主性をゆがめるような支配を受けている合理的な疑いがあるというべきである」と結論づけた。「学校に対して総聯の一定の関与は認められるが、それは協力関係ともいうべきものであり、学校は運営の自主性を失っていない」と歴史的経緯も含めて判断した1審判決とは対照的な判断が下された形になった。
 そのうえで判決は、大阪朝高が総聯から「不当な支配」を受けていること、財政面で就学支援金の管理が適正に行われないことを疑わせるに足りる相当な根拠があったものと認められるので、法令に基づく適正な学校運営という観点からして規程13条適合性があるということはできない→大阪朝高が規程13条に適合すると認めるに至らないことを理由とした不指定処分が不合理なものということはできず、これについて文科大臣の裁量権の逸脱・濫用があるということもできない、本件不指定処分は違法とは言えない、とした。
 今回の訴訟の最大の争点といえる①(規定ハ削除の違法性)は、広島や東京、愛知での判決と同じように、争点②の妥当性が認められたので判断をする必要がないという理由で判断が回避されてしまった。
 報告集会で弁護団の金英哲弁護士が指摘したように、今回の判決は「行政訴訟において国を勝たせる典型的な結論ありきの判決」といえるだろう。(相)
コメント

大阪無償化裁判控訴審、大阪朝鮮学園側の逆転敗訴

2018-09-27 16:30:30 | (相)のブログ


 大阪朝鮮高級学校を高校授業料無償化・就学支援金支給制度の対象としないのは違法だとして、同校を運営する大阪朝鮮学園が国を相手に不指定処分の取り消しおよび無償化の義務づけを求めた訴訟の控訴審判決が9月27日、大阪高裁で言い渡された。
 結果は、原告全面勝訴となった昨年7月28日の大阪地裁判決を取り消し、原告の訴えを退けるという朝鮮学園側の敗訴判決。朝鮮学園側の逆転敗訴となった判決が伝えられると、生徒や保護者、教職員、支援者から憤りの声が上がった。

 現在、弁護団、学園関係者、支援者が出席しての記者会見が行われている。夕方からは大阪市内で報告集会が行われる。

 判決の詳細は明日以降、あらためて伝えたい。(相)
コメント

映画「1987、ある闘いの真実」―奪われた若者たちの命

2018-09-27 09:59:44 | (K)のブログ


 最近、韓国映画「1987、ある闘いの真実」を観た。
 1987年、韓国での6月民主抗争の発端となったソウル大生の朴鍾哲さんの拷問死と、その事実を明らかにした人々と、その事実を抹殺しようとする者たちとの、闘いが描かれる。李韓烈さんが催涙弾を後頭部に受け倒れる(1ヵ月後に死亡)ところが映画の最後の場面だ。
 若い二人の死が韓国社会を大きく動かした。

 1987年、私はすでに東京に出てきて編集の仕事をしていた。二人の青年の死はリアルタイムで見ていた。その後の、大統領選挙、盧泰愚政権の登場、88オリンピック…と続く韓国社会の動きも。南の地での人々の闘いを、海を隔てた日本で眺める自分。このブログで何度か書いてきたが、南の闘いの本当のことを自分はわかっていないのだという焦りのような思いを抱いてきた。
 「1987、ある闘いの真実」のような事実をもとに作られた映画を観ると、その思いは強くなる。

 映画の後半は、涙が流れて仕方がなかった。そして、ある言葉が思い出され、頭の中をめぐるのだった。

 「奪われる理由のない若い命が奪われ、隣人との間に見えない壁が生まれた…」
 18日から20日にかけて行われた平壌での北南首脳会談。19日、9月平壌共同宣言が発表された時の共同会見で文在寅大統領が語った言葉だ。日本は今年、「明治維新150年」と騒いでいるが、朝鮮民族から見れば苦難の150年だった。朝鮮が日本の植民地へと転げ落ち支配された期間、解放後の分断への過程、朝鮮戦争、4.19、光州…と、どれだけの若い命が奪われただろうか。映画で描かれた二人の青年も。

 この映画に対する評は書けない。映画を見ていて、統一を早く実現させ、これ以上、若い命が奪われないようにしなければいけないと強く思った。今年に入っての統一へと向かう北と南の動きが本当にうれしいと思った。
 映画「1987、ある闘いの真実」、多くの人に見てもらいたい。



 今日の午後、大阪高裁で高校無償化控訴審裁判の判決が出る。5か所で行われている高校無償化裁判で、大阪だけが地裁で勝利した(九州は来年3月に判決)。初めての控訴審判決となる。控訴審でも勝利できるのか、今日の判決が今後の無償化裁判に大きな影響を与える。裁判だけでなくこれからの在日朝鮮人社会を大きく左右すると言っても過言ではない。
 朝鮮学校の子どもたちだけが不当な差別を受けているのも、分断のせいだとも言える。判決の結果は、このブログで報告する予定だ。(k)

コメント

いざ、函館へ

2018-09-26 10:00:00 | (全)のブログ
現在、函館出張中です。
都外での取材は群馬、神奈川と赴きましたが泊り込みでの出張は今回が初めて。

初めて赴く地にワクワクしながらも、現場での取材に緊張もしております。
昨日は無事、取材を終えることができました。

今朝早起きして、函館を代表するグルメスポット「函館朝市」に足を運びました。
イカやカニ、メロンなどの生鮮品からイカ塩辛や干物といった加工品まで、北海道の食材が揃っています。

豊富な品揃えはもちろんのこと、驚いたのが人情味あふれる店頭販売。
「お兄さん、どこから来たの?」
「こっち来て、味見してみな」と腕を引っ張られることも。

東京では素通り、無視が鉄則な声かけも、函館朝市では足を止めて話しを聞きたくなります。

「写真撮っても大丈夫ですか」と聞いても嫌な顔一つ見せずに「じゃんじゃん撮っちゃって」と気さくに応じてくれました。

朝も早かったため、市場は少し閑散としていましたが、鮮魚にメロンと品揃えは豊富でした。










しかし、9月6日に北海道地方を襲った大地震の影響は今もなお残っています。
地震以降、観光客は激減し、朝市も以前のにぎわいを取り戻せていないと店頭のお兄さんが話してくれました。

さて、今日も取材です。
気を引き締めてたくさんのことを吸収し、誌面を通じて読者のみなさんに伝えたいと思います。(全)
コメント

おのぼりさん再び

2018-09-25 10:00:00 | (麗)のブログ
盆休みに実家に帰ったときのこと。

いつも私が東京に戻る前日には、家族で焼き肉屋に行くことになっている。

ただ私も家族も、年々食が細くなってきているのせいか、昔ほど食べられなくなった。
その事を全員で嘆き笑いながらも、家族団らんの時間を過ごしていた。(残念ながらこの時兄は不在)

ふと両親が私に会いに東京へ行った時の話をしていると、姉が「また東京行きたいな~」と言った。
その一言で、「久しぶりにみんなで東京行くか!?」という流れになったのだ。
「新幹線代がなぁ」とぼやいた母に、「今回は私が出したるわ」という姉の太っ腹な発言が決定打となった。

多分みんな軽く酔っていたに違いない。

そうと決まれば行動が早すぎるうちの家族は、焼き肉を食べた帰りに早速ホテルを物色、
みなの予定を合わせて、10月の初旬に行くことになった。
(こんなとんとん拍子で決まるもんかね?)
その時の家族の団結力は恐ろしいほどだった。

両親はいままで東京には結構来ているし、観光地もほとんど行ったと思う。
今回はどこへ行きたいのか、と聞いたところ、「東京タワーに登りたい」と答えた。
そういえば私も東京タワーは遠くから眺めることはあっても、実際に登ったことはなかった。

そんなこんなで、目的も決まり、機嫌がいい家族。
珍しく姉から誕生日プレゼントならぬちょっとした「お小遣い」ももらった。

以前、この3人が東京に来たとき、そんなにトラブルが起こるか?と思うほどのドタバタ劇だった。
今回はどんな珍道中が繰り広げられるのか。


おのぼりさん再び。とても楽しみだ(麗)

コメント

勝訴を目指して、さらに広がる連帯

2018-09-22 10:00:00 | (理)のブログ
 昨日のブログ(九州無償化裁判、結審! 判決は来年春)の続きです。

 報告集会では、服部弘昭弁護団長があいさつしたあと、金敏寛弁護士が発言。
 金弁護士は「訴状を提出したのが2013年の12月19日。14年3月20日に第1回口頭弁論が始まったので、ちょうど今日で丸4年と6ヵ月ここで審議していたことになる。当時、高校に通っていた学生たちが無償化の適用を受けることなく卒業して、4年6ヵ月が経ってもまだ裁判が終わっていない。弁護団としても非常に申し訳ないと思っているが、ここでようやく一審の区切りをむかえる」とこの間を振り返った。



 また今回の弁論について、「今日提出した書面は2つ。準備書面27は30pほどの書面で、いわゆる損害論、原告たちがどれだけ嫌な思いをし、また被害を受けたのかということをまとめた。その上で、準備書面28では無償化法の仕組みを振り返り、規則ハ削除と規程13条との関係を見たとき、いかに国の不指定処分がおかしいのか、主張が破たんしているのかということをまとめた。書面は合わせて100p弱。加えて最後に182個の証拠を提出した」と報告した。

 続いて、清田美喜弁護士がマイクを受け取り、裁判の内容とは別に、この期間にひとつ事件があったこと、それに対して無償化弁護団が声明を出したことを話した。



 「いま、全国的に“この弁護士を処分して下さい”という通知(懲戒請求)が大量に届く事件が起こっている。朝鮮学校への補助金支給を見直せとした3.29通知に反対する声明を出した弁護士会に届いたことが発端で、他にも各地のたくさんの弁護士を名指しして懲戒請求が送られてきている。ネット上には“ここ宛てにこういう内容で送れ”というようなひな型も上がっており、福岡県弁護士会は、“これは懲戒請求ではなく、懲戒請求の名を借りた嫌がらせだ”と判断している。同様のことが沖縄弁護士会でも起こり、無償化弁護団の白充弁護士が対象の一人になっている。私たちは弁護団の仲間として、そして背景には朝鮮学校に対する差別・排外意識があると重く見て、結審にあたってのメッセージと、今回の懲戒請求は差別と変わりなく、許されないことだというメッセージを込めて声明を出した」

※以下、声明の内容(一部)
 「2018年7月24日、沖縄弁護士会は不当な大量懲戒請求とその背景にある人種差別的言論に対し、強く抗議する会長声明を発出した。当該会長声明は2017年11月から12月にかけて、沖縄弁護士会所属の会員2名に対して合計961通の懲戒請求が行われたこと、同会がこれらを懲戒請求として取り扱わない旨を決定したことを代表とする。なお、当該不当な懲戒請求の対象とされた弁護士のうち1名は当弁護団の一員である。沖縄弁護士会に寄せられた不当な懲戒請求は、当該弁護士の業務における取り組みや姿勢などにはなんら目を向けるものではなく、ただ在日朝鮮人であるというその属性のみに着目してこれを攻撃するものであって、懲戒請求という名前と姿を借りた差別であり、ヘイトスピーチに他ならない」



 次に、韓国・釜山から駆けつけた市民たちが登壇。2006年に発足した「海外同胞民族文化・教育ネットワーク」(同胞ネット)のメンバーを主とした方たちだ。同胞ネットは、その名の通り海外同胞との交流や連帯を目的とした市民団体で、九州の朝鮮学校とも12年間にわたって交流を続けてきた。今年11月には、朝鮮学校との交流に特化し、より多くの釜山市民と在日朝鮮人の子どもたちをつなげるための「朝鮮学校と共に! 釜山市民の会」(仮称)が正式に発足されるという。また、来年2月には、北九州市国際会議場(小倉)で、朝鮮学校を支援するコンサートを予定しているとのこと。朝鮮学校を支援する日本の市民団体とも協力して準備を進めている。



 その他にもさまざまなアピールやお知らせが。





 3世が中心となって同胞社会の未来を考え、作っていこうとの趣旨で2年前から活動を続けている「筑豊リボンプロジェクト」は、10月28日(日)に映画『蒼のシンフォニー』上映会を企画。朴英二監督を招いてトークショーも準備している。

時間:10月28日(日)上映13:30/トーク15:30
場所:嘉麻市なつき文化ホール
チケット:前売り1500円、当日2000円(高校生以下は前売り1000円、当日1500円)
問合せ:筑豊リボンプロジェクト TEL/0948-22-2962(李)
※無料託児所、駐車場あり



 九州朝鮮中高級学校の生徒たちは、支援者たちへの感謝の気持ちを込めた歌とアピールを披露。10月21日に行われる文化祭も宣伝した。

 報告集会後には、九州朝鮮中高級学校で日本の支援者、弁護団、釜山市民、学校関係者らが焼肉をして交流を深めた。参加者たちは勝訴を目指し、さらにその先を見据えて引き続き闘いを進めていきながら、互いに協力して多様な取り組みを展開していこうとの気持ちを共有していた。(理)

コメント

九州無償化裁判、結審! 判決は来年春

2018-09-21 10:00:00 | (理)のブログ
 9月20日、九州無償化裁判の第20回口頭弁論が開かれ、県内同胞、九州朝鮮中高級学校の生徒、日本市民、また釜山からの支援者などが福岡地裁小倉支部に駆けつけた。弁論が行われる203号法廷は定員50人弱ほどの小さな部屋。少ない傍聴券を求めて200人近くが列をなした。
 今回は原告側が準備書面27、28(最終準備書面)を、被告側も最後の書面を提出。法廷ではまず、無償化弁護団の服部弘昭弁護団長が準備書面の概要について意見陳述した。



 服部弁護団長は、朝鮮高校が無償化法の規程13条(学校運営の適正性)に適合すると認めるに至らないと判断したのは下村文部科学大臣であり、本来それを客観的に判断するはずだった審査会の結論を経ていないと指摘。
 ―審査会では、不指定の結論は出ていない。そうすると、本件不指定処分は、本件規程13条の適合・不適合に関係なく、規則ハ号削除によりなされたことは明らかである―(準備書面28より)
 そして、規則ハ号は下村文科大臣の政治外交的な発言を受けたあとに削除されたとしつつ、「これは無償化法が想定していない他事考慮であり、被告の裁量を逸脱・濫用したものであるのは明らかである。したがって、本件不指定処分は違法である」と強調した。

 服部弁護団長は他にも、朝鮮高校を不指定処分としたことは国際人権A規約(経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約。13条では教育の権利などについて定められている)や人種差別撤廃条約、児童権利条約といった国際人権諸条約だけでなく日本国憲法にも違反するとのべた。
 また最後に、生徒たちが民族教育の権利に対する侵害や精神的苦痛を受けたことはもちろん、経済的不利益も受けていることを改めて訴えた。
 ―高校無償化は、公立学校の場合は文字通り無償化であるが、それ以外の学校については、「就学支援金」として学生一人あたり、9,900円/月が学校に支給されるという制度である。すなわち、原告らが朝鮮学校に最大3年間進学していることに照らせば、原告らは就学支援金を最大3年間受け取ることができない立場にあったのだから、朝鮮学校以外の高校生に比べて、最大356,400円(9,900円×12か月×3年間)の経済的負担を負っていることになる。さらに、兄弟がいればその不利益が大きくなることは言うまでもない―(準備書面28より)
 準備書面27では、「原告らの家庭では3人兄弟や4人兄弟全員が朝鮮学校に進学している場合もある。(中略)きわめて重い経済的負担を負っていることになる」と加えられている。



 続いて、金敏寛弁護士が訴訟の経緯を振り返り、現在の自身の思いも含めて意見陳述した。
 ―下村文部科学大臣は、堂々と、「拉致問題」、「朝鮮総聯」、「朝鮮共和国」などの政治外交的理由に基づき、日本国民の理解が得られないから、朝鮮高校を不指定処分すると、明確に表明したのです。(中略)被告自身、規則ハ号を削除したことが、政治外交的な理由であることを認識しているはずです。だからこそ、被告は、本件訴訟において、下村文部科学大臣の発言を伏せるかのように、朝鮮高校だけが不指定処分となったのは、本件規程13条に適合すると認めるに至らなかったという後付けの理由を繰り返し主張せざるを得ないのです―(金弁護士の意見陳述書より)
 反論の余地を許さないとても明白な主張だった。

 金弁護士はまた、被告による朝鮮学校への差別政策が一貫していること、それがさまざまな問題に波及していることをいくつかの事例を上げながら説明。
 16年3月29日、文科大臣が補助金の支給を見直す旨の通知を朝鮮学校のある都道府県に送ったこと、神戸朝鮮高校の生徒たちからお土産が没収された事件、そして民間人による日常的な差別…。
 ―2009年12月4日、授業中の京都朝鮮初級学校の門前に在特会が集まり、拡声器を用いて、「朝鮮学校、こんなものは学校ではない」、「朝鮮半島帰って」、「スパイの子どもやないか」、「朝鮮学校を日本から叩き出せ」、「北朝鮮に帰ってくださいよ」、「キムチくさい」、「約束というものは人間同士がするものなんですよ。人間と朝鮮人では約束は成立しません」等の言葉を1時間に渡って浴びせ続けるという事件が起きました―(金弁護士の意見陳述書より)
 途中、金弁護士は在特会のメンバーらが放った暴言の部分を読みながら言葉を詰まらせ、最後は泣きながら声を絞り出すようにして陳述した。傍聴席にいた九州中高の生徒が何度も顔をぬぐっているのが見えた。

 最後に金弁護士は、「原告らには60人を超える弁護士が代理人となっていることも見過ごさないでください。弁護士としてではなく、一人の日本人として、被告の差別政策の残酷さに耐えかねて、それを正すことこそ、外国人と日本人が共生できる社会へと繋がるという思いから、代理人として手を挙げてくれました」と、たくさんの人の思いが集まっていることを伝えながら、偏見にとらわれず公正な判決を下すよう裁判官に求めた。
 判決言い渡し日は、来年3月14日(木)14時に決まった。





 閉廷後、福岡地裁小倉支部の裏側にある弁護士会館で報告集会が行われた。報告集会にも、変わらず多くの人が参加。傍聴できなかった人のために報告がなされたほか、弁護士、市民団体、九州中高生徒たちが発言やアピールをした。報告集会の内容は、明日の日刊イオで紹介したい。(理)
コメント

8000万同胞の願いが結実~9月平壌共同宣言

2018-09-20 10:00:00 | (瑛)のブログ







金正恩委員長と文在寅大統領が、9月19日に「9月平壌共同宣言」に署名した。朝鮮中央通信による宣言全文(朝鮮語)を巻末に掲載する。

宣言によると、両首脳は民族自主と民族自決の原則を再確認し、北南関係を民族的和解と協力、確固たる平和と共同繁栄のために、一貫して持続的に発展させることにし、「北南関係発展を統一につなげることを祈るすべての同胞の志向と念願を政策的に実現するために努力する」とした。

両首脳は、板門店宣言を徹底的に履行し、北南関係を新しい高い段階に前進させるための諸般の問題と実践的な対策を論議したという。

「9月平壌共同宣言」は全6項で、

①軍事的敵対関係の終息、

②民族経済の均衡的な発展、

③離散家族問題を根本的に解決するための人道的協力の強化、

④多様な分野にわたる協力と交流(10月の平壌芸術団ソウル公演、2020年の東京五輪共同出場、2032年オリンピック共同開催のための誘致など)、

⑤核兵器と核の脅威がない平和の基盤作り、

⑥金正恩委員長のソウル訪問

などが骨子となっている。

また、同日、「歴史的な板門店宣言履行のための軍事分野合意書」も採択され、11月1日から、軍事境界線付近の軍事演習を中止するという。

同日夜に、両首脳は、5・1競技場で大集団体操と芸術公演を観覧した。

競技場を埋めつくした15万の平壌市民たちの大歓声に、鳴りやまない拍手…。

両首脳の演説に拍手を送りつづける平壌市民の表情は晴れやかで、希望に満ちており、統一が民衆の中に息づく姿に涙がこぼれた。

会場には朝鮮学校生徒や学生たちもいたという。大きな歴史が動きだした。(瑛)

=========================================

9월평양공동선언

조선민주주의인민공화국 김정은국무위원장과 대한민국 문재인대통령은 2018년 9월 18일부터 20일까지 평양에서 북남수뇌회담을 진행하였다.

수뇌분들께서는 력사적인 판문점선언이후 북남당국사이의 긴밀한 대화와 협상,다방면적민간교류와 협력이 진행되고 군사적긴장완화를 위한 획기적인 조치들이 취해지는 등 훌륭한 성과들이 있었다고 평가하였다.

수뇌분들께서는 민족자주와 민족자결의 원칙을 재확인하고 북남관계를 민족적화해와 협력,확고한 평화와 공동번영을 위해 일관되고 지속적으로 발전시켜나가기로 하였으며 현재의 북남관계발전을 통일로 이어갈것을 바라는 온 겨레의 지향과 념원을 정책적으로 실현하기 위하여 노력해나가기로 하였다.

수뇌분들께서는 판문점선언을 철저히 리행하여 북남관계를 새로운 높은 단계로 전진시켜나가기 위한 제반 문제들과 실천적대책들을 허심탄회하고 심도있게 론의하였으며 이번 평양수뇌회담이 중요한 력사적전기가 될것이라는데 인식을 같이하고 다음과 같이 선언하였다.

1. 북과 남은 비무장지대를 비롯한 대치지역에서의 군사적적대관계종식을 조선반도 전 지역에서의 실질적인 전쟁위험제거와 근본적인 적대관계해소로 이어나가기로 하였다.

① 북과 남은 이번 평양수뇌회담을 계기로 체결한 《판문점선언 군사분야리행합의서》를 평양공동선언의 부속합의서로 채택하고 이를 철저히 준수하고 성실히 리행하며 조선반도를 항구적인 평화지대로 만들기 위한 실천적조치들을 적극 취해나가기로 하였다.

② 북과 남은 북남군사공동위원회를 조속히 가동하여 군사분야합의서의 리행실태를 점검하고 우발적무력충돌방지를 위한 항시적인 련계와 협의를 진행하기로 하였다.

2. 북과 남은 호혜와 공리공영의 원칙에서 교류와 협력을 더욱 증대시키고 민족경제를 균형적으로 발전시키기 위한 실질적인 대책들을 강구해나가기로 하였다.

① 북과 남은 올해안에 동,서해선철도 및 도로련결과 현대화를 위한 착공식을 가지기로 하였다.

② 북과 남은 조건이 마련되는데 따라 개성공업지구와 금강산관광사업을 우선 정상화하고 서해경제공동특구 및 동해관광공동특구를 조성하는 문제를 협의해나가기로 하였다.

③ 북과 남은 자연생태계의 보호 및 복원을 위한 북남환경협력을 적극 추진하기로 하였으며 우선적으로 현재 진행중인 산림분야 협력의 실천적성과를 위해 노력하기로 하였다.

④ 북과 남은 전염성질병의 류입 및 확산방지를 위한 긴급조치를 비롯한 방역 및 보건의료분야의 협력을 강화하기로 하였다.

3. 북과 남은 흩어진 가족,친척문제를 근본적으로 해결하기 위한 인도적협력을 더욱 강화해나가기로 하였다.

① 북과 남은 금강산지역의 흩어진 가족,친척상설면회소를 빠른 시일안에 개소하기로 하였으며 이를 위해 면회소시설을 조속히 복구하기로 하였다.

② 북과 남은 적십자회담을 통하여 흩어진 가족,친척들의 화상상봉과 영상편지교환문제를 우선적으로 협의해결해나가기로 하였다.

4. 북과 남은 화해와 단합의 분위기를 고조시키고 우리 민족의 기개를 내외에 과시하기 위하여 다양한 분야의 협력과 교류를 적극 추진하기로 하였다.

① 북과 남은 문화 및 예술분야의 교류를 더욱 증진시켜나가기로 하였으며 우선적으로 10월중에 평양예술단의 서울공연을 진행하기로 하였다.

② 북과 남은 2020년 여름철올림픽경기대회를 비롯한 국제경기들에 공동으로 적극 진출하며 2032년 여름철올림픽의 북남공동개최를 유치하는데 협력하기로 하였다.

③ 북과 남은 10.4선언발표 11돐을 뜻깊게 기념하기 위한 행사들을 의의있게 개최하며 3.1인민봉기 100주년을 북남이 공동으로 기념하기로 하고 그를 위한 실무적방안을 협의해나가기로 하였다.

5. 북과 남은 조선반도를 핵무기와 핵위협이 없는 평화의 터전으로 만들어나가야 하며 이를 위해 필요한 실질적인 진전을 조속히 이루어나가야 한다는데 인식을 같이하였다.

① 북측은 동창리발동기시험장과 로케트발사대를 유관국 전문가들의 참관하에 우선 영구적으로 페기하기로 하였다.

② 북측은 미국이 6.12조미공동성명의 정신에 따라 상응조치를 취하면 녕변핵시설의 영구적페기와 같은 추가적인 조치를 계속 취해나갈 용의가 있음을 표명하였다.

③ 북과 남은 조선반도의 완전한 비핵화를 추진해나가는 과정에서 함께 긴밀히 협력해나가기로 하였다.

6. 김정은국무위원장은 문재인대통령의 초청에 따라 가까운 시일안에 서울을 방문하기로 하였다.

조선민주주의인민공화국
국무위원회 위원장
김 정 은

대한민국
대통령
문 재 인

2018년 9월 19일

コメント

平壌で北南首脳会談、統一へと向かう北と南

2018-09-19 09:52:32 | (K)のブログ
 昨日の18日から5回目となる北南首脳会談が始まった。午前9時すぎから生中継される映像を見ていた。平壌の飛行場で両首脳が抱擁を交わす姿、オープンカーで市内を回る両首脳を歓迎する平壌市民の姿に心が躍った。今日も継続し会談が行われる。どのようなことが話し合われ決められるのか、午後には会見を開くということなので、明らかにされるだろう。

 注目したいのは、先週の14日に、開城工業団地内に北南連絡事務所が開所したこと。韓国のハンギョレ新聞は「南北、開城連絡事務所開所で南北連合制度化へ第一歩」(http://japan.hani.co.kr/arti/politics/31615.html)という記事を掲載し、「統一部は「連絡事務所が、交渉・連絡業務▽当局間会談・協議業務▽民間交流支援▽往来人員便宜保障などの機能を遂行することになる」と明らかにした」と伝えている。
 タイトルが「南北連合制度化へ第一歩」となっており、記事には「南と北は4・27板門店宣言に明記された両側の当局者が常駐する連絡事務所の開所式を14日に行い、すぐに業務に入ると統一部が明らかにした。米国側の牽制を貫き、南北当局の常設協議窓口を開いて「平壌首脳会談」の成功へ進む踏み石をさらに一つ置いた格好だ。“対話の窓口の常設化”により、初歩的な水準でも南北連合の制度化への一歩を踏み出したと評価される。連絡事務所の初代所長は、統一部次官と祖国平和統一委員会(祖平統)副委員長が兼職する」と書かれている。「初歩的な水準でも南北連合の制度化への一歩を踏み出したと評価される」の部分に注目したい。

 今年に入り3度目の北南の首脳会談。2007年10月の第2回首脳会談から10年半の間、行われてこなかったが、半年の間に3回も開かれた。
 私は、北南関係が冷え切っていた2011年6月22日の日刊イオ「統一旗」という文章の中で6.15時代の北と南の交流の様子を紹介しながら、「このときは取材をしていて、すでに統一のプロセスに入ったのだという話をいろいろな場で聞きました。たった6年前はこうだったんですね。逆に言えば、6年後にはどのような状況になっているのか想像できません」と書いた。この文章から7年、今の北と南の関係を見ると感慨深いものがある。

 2000年6月の6.15共同宣言では第2項で、「北と南は、国の統一のための北側の低い段階の連邦制案と、南側の連合制案が互いに共通性があると認定し、今後、この方向で統一を志向することにした」と明記している。その時から18年。ハンギョレが伝える「南北連合の制度化への第一歩」がどのような意味で使われているのか、よくわからないのが正直なところだが、統一に向けた前進であることに間違いない。
 昨日の1日目だけでも、様々な映像や晩餐会の両首脳のあいさつなどを見ると、北と南が統一へと共に歩んでいることが確認できる。(k)

コメント

イオ10月号が完成しました

2018-09-18 10:00:00 | (相)のブログ
 

 イオ10月号が完成しました。
 今月号の特集は「30代を探して」。
 今年で創刊から22年になるイオですが、30代、40代の在日同胞の方々にとくに読んでいただきたいと考えています。そこで10月号では「30代を探して」と題して、雑誌のメインターゲット世代でもある30代の在日同胞にスポットをあてました。仕事や家庭、子育ての悩み、将来への不安、そしてアイデンティティ…。かれ、かのじょたちの等身大の姿に迫りました。
 
 特別企画は、「大人なひととき~ほろ酔いBAR巡り~」です。王道のオーセンティックバーからカジュアルバー、ジャンルに特化した変わり種のバーまで、一言でバーといってもさまざま。今月号では東京、横浜、前橋、大阪、京都5ヵ所でステキなお店を紹介します。同胞バーテンダーにバーでのマナーやバーの楽しみ方についても聞きました。
 
 これ以外にも、8月から9月にかけてあったさまざまなニュースをフォローしています。
 8月20日から26日にかけて金剛山で行われた北南離散家族の面会を現地発の臨場感あふれる記事と写真で伝えます。北と南の統一チームが金メダルを獲得したことでも話題となったインドネシア・ジャカルタでの第18回アジア競技大会や、8月にスイス・ジュネーブで行われた国連人種差別撤廃委員会の日本審査についても詳報しています。
 また、朝鮮新報社と韓国のメディア「民プラス」などが共催した8.15解放73周年共同討論会「4.27板門店宣言時代と私たちの役割」、日本列島を襲った台風21号と北海道胆振地方での地震の被害についても伝えます。
 表紙は、サッカー・J3のFC琉球で監督を務める金鍾成さんです。(相)
コメント

締め切り間近のマストアイテム

2018-09-14 10:04:09 | (全)のブログ

今週の月曜日に締め切りを無事終えることができました。
原稿に追われていた私ではありますが、締め切り間近の必須アイテムがあります。

それは、「エナジードリンク」。
日本では「レッドブル」「モンスターエナジー」といったものが代表的です。

エナジードリンクにはカフェイン、アルギニンといった成分が含まれており、覚醒作用、眠気を覚ます、運動能力の向上、倦怠感の改善といった効果がみられます(個人差有り)。
また、味も甘く、炭酸飲料なので爽快感もあり「これから頑張るぞ」というときにはもってこいの飲みもの(個人的な感想)。

高級部サッカー部時代、「炭酸飲料を飲むのは禁止」という暗黙の了解が存在していたのですが、なぜか試合前にエナジードリンクを飲むことは見過ごされていました。
大学時代も、課題や論文執筆など徹夜のたびにエナジードリンクに頼っていました。

私のなかでは必須アイテムとして欠かせないエナジードリンク。

しかし、日本国内では日常的にエナジードリンクを飲んでいた20代の男性がカフェイン中毒により死亡した例や、飲みすぎることで心拍数が上がるといった副作用も明らかにされいます。
実際、私もエナジードリンクに依存していた時期があり同じ経験をしたことがあります。

なにごとも飲みすぎ、食べすぎは注意ということですね。
なにより、11月号ではエナジードリンクに頼ることなく原稿執筆や編集作業を早めに進めていきたいと思います。(全)


コメント

物件探しが楽しい

2018-09-13 10:00:00 | (麗)のブログ
物件探しをするのが楽しい。
ここ数日、引っ越すわけでもないのに無心でホームページにかじりついている。

上京する女性の物件探しに密着するテレビ番組を見ては、自分もこんな風に家を探したなと懐かしむ。

朝鮮籍が理由で断られたことが何度もあったが、それも経験してみないと分からないこと。
住む家を決めるのは簡単ではないと思い知らされた20代の頃に、
すんなり決まるものだと思っていた私に「あんたは甘い」と母が言っていたのを思い出す。

一人暮らしをして結構経つが、段々と物も増えてた。
大量の粗大ゴミを出してもまだまだ物がある。

あともうひとつ部屋が欲しいという思いから探し出したのがきっかけだが、
実際に引っ越すわけではないので、お気に入りの物件を登録しては
「ここだと職場まで何分」だとか「この部屋だと家具はこう置いて…」といった妄想をして楽しんでいる。(麗)
コメント

イオ10月号の編集を終えて…

2018-09-11 09:54:23 | (瑛)のブログ
イオ編集部は、昨日が締め日でした。印刷業者にデザインした誌面データが完納されると、約1週間をかけて雑誌が刷られます。1週間後、トラックに搬入され、イオは届きます。

最近、誰かと一緒に仕事をする、ということをよく考えるようになりました。

私は今の会社に入ってから、10年ほど新聞記者をしていましたが、最初に配置されたのは整理部でした。記者が書いた原稿を組む仕事で、整理部にいた1年は仕事の基本を叩き込まれました。

入社1年前の仕事の失敗と、空回り続けた日々は、思い出すたびに恥ずかしくなりますが、中でも誤字を出し、冷や汗にまみれて、1階の輪転機まで走った日のことは忘れられません。

輪転機が止まると、発送が遅れる→

発送担当の職員が駅まで車を飛ばすことになる→

到着時間に間に合わない場合、日本全国への発送が遅れる…

など、自分のミスが及ぼす多大な影響を「失敗」から学びました。失敗には、自分が責任を取れるものと取れないものがあり、後者は多くの人を傷つけ、会社の信用を失墜させます。

あれから時は流れ、今では印刷も外注になり、「目で、肌で」一緒にモノを作る実感のようなものは薄れてきました。寂しいことではありますが、誰かと協力しあいながら「モノを作る喜び」、刺激しあい、フォローしあいながら、「モノを作る感覚」を伝えていきたいと思うこの頃です。

ささやかですが、最近嬉しかったことは、印刷会社の方から誌面の感想を聞けたこと。

7月号に掲載した「朝鮮半島現代史きほんのき」の問答が分かりやすかった、「私たちは朝鮮半島のことをよくわかりませんから~」と感想を伝えてくれ、デザイナーのRさんを前に、「Rさんのブログを楽しみにしている。Rさん、もっとはじけてください!」と期待をかけてくれました。

数日前から、ある大先輩のOBが会社の仕事を手伝ってくれているのですが、20数年前には一世の記者がまだ編集の現場にいたことを思い出しました。本場のウリマルが飛び交い、意見がぶつかり合い、緊張が走る現場。若い私なんぞの原稿は真っ赤に染まり、ちっぽけなプライドはどこかへ飛んでいきました。

それでも、書いた原稿に真剣に目を通してくれ、意見をくれては次の課題を与えてくれ、落ち込んでいるときに励ましてくれた数多くの先輩たちがいて、今日まで書く仕事を続けてこられたと思っています。

思い出す面々…鬼籍に入った方を想うと悲しくなりますが、御世話になった先輩たちとの付き合いは今でも続いています。

イオのホームページhttp://www.io-web.net/のデザインを手がけてくれたHさんもその一人。

編集部を離れても、イオを思い、自分の技術を惜しみなく差し出し、「次の一手」を提案してくれるカッコいい先輩です。

ご無沙汰している筆者も多いです。忙しない日常の中でも、一人ひとりの顔を思い出せる心の余裕を持ちたいですね。

さて、編集部では、いよいよ来年度の企画会議が始まります。(瑛)
コメント

大阪で遭遇した台風21号

2018-09-10 10:00:00 | (相)のブログ
 6月18日の大阪府北部地震、7月の西日本豪雨、7月~8月にかけての記録的な猛暑、そして9月4日の台風21号、そして6日未明の北海道胆振東部地震と、3ヵ月足らずの期間に大規模な自然災害が相次いで日本列島を襲った。
最近の台風21号では11人が亡くなり、292人が負傷、北海道胆振東部地震ではこれまでに39人の死亡と600人以上の負傷者が確認されている。
 短期間にこれだけの大きな自然災害が集中的に起こるのは前例がないのではないだろうか。

 台風21号が日本列島を襲った際、私は台風上陸ど真ん中の大阪にいた。
 その日の昼頃から新幹線で広島へ移動する仕事スケジュールを立てていたのだが、この日中に大阪に戻ってくる必要があったことなどさまざまな事情を総合的に考慮して、結局広島行きをキャンセルした。現地で予定されていた仕事は現地の協力を得て済ませることができた。
 その日は一日中ホテルに缶詰めになりながら原稿を書いたりしていたのだが、昼過ぎから天気が一変し、猛烈な雨と風が襲ってきた。部屋の窓越しからでもそのすさまじさがわかった。部屋を12階の高層階に取っていたのだが、部屋にいても風でビルが揺れているのが体感できた。今年初めに建てられた新しいビルが(いくら強いとはいえ)風で倒壊することはありえないとはわかっていても、建物が揺れれば怖い。食料その他を買い込むためにホテルから20~30メートル先のコンビニまで行こうとしたのだが、建物の外に出た瞬間、強風で看板やら自転車やら傘やらが四方から飛んでくるような状況にさすがに恐怖を感じ、すぐホテルへ引き返した。
 これまで東京やその周辺地域で台風に遭ったことは何度もあるが、電車が止まって通勤or帰宅難民になるくらいで、身の危険を感じたことはほとんどなかった。しかし今回は、外に出てみて、大げさではなく本当に命の危険を感じた。
 
 この台風被害によって、翌日に大阪市内で取材のアポを取っていた人が海外から日本に戻ってこられなくなり、取材を中止せざるをえなくなるなど仕事のスケジュールにも少なくない悪影響があった。その人は北京から関空に4日夜に戻ってくるはずが、結局7日夜まで北京に足止めされてしまったという。関空の被害状況を見ればそれもいたしかたないが、当の本人たちからすると災難以外の何物でもないだろう。「ご愁傷さま」としか言いようがない。
 台風がやってきて公共交通機関がストップすると、これまでは「なぜ止まる? 早く動かせ!」と心の中で毒づくこともあったが、今回を機にその考えを完全に捨て去った。自然災害の際は安全第一でストップさせるべきだし、無理して仕事場に行く必要もない。命あっての物種だ。(相)
コメント

共和国創建50年→70年、人工衛星の打ち上げと今日の朝鮮半島

2018-09-07 09:36:03 | (K)のブログ
 9日の日曜日は、朝鮮民主主義人民共和国の創建70周年に当たる日だ。その日、朝鮮ではマスゲームなど様々な行事が行われることだろう。1948年の建国から70年、常に米国をはじめとする帝国主義国からの圧力を受け続けた。その中で創建70周年を迎えることが、私自身、本当に誇らしい。
 今回の70周年は特に、朝鮮半島情勢が好転する中で迎えるだけに、祖国の人々はもちろん在日朝鮮人の喜びも大きい。

 20年まえの創建50周年の時に、私は朝鮮にいた。当時はマンギョンボン92号がまだ就航していた時で、7月22日に元山に到着、9月12日に元山を出航。2ヵ月弱に渡って朝鮮を取材することができた。1998年の9月9日の当日には、午前の軍事パレード、午後のマスゲームと100万平壌市民のパレード、夜の松明行進を現場で写真撮影した。

 取材期間、最も大きな出来事だったのは、創建50周年を前にした8月31日、朝鮮初の人工衛星「光明星1号」の打ち上げだった。日本では「ミサイル発射」と大騒ぎで朝鮮に対するバッシングがすごかったようだが、平壌にいたので実感がない。平壌でも発射したのが人工衛星だったと伝えられたのは9月4日だったと記憶する。報道されてからの平壌市内の盛り上がりはすごかった。マスゲームのリハーサルの様子を9月3日に取材したのだが、その時になかった人工衛星発射の場面が9日の本番ではちゃんと入っていたのには驚かされた。

 振り返ってみると、その時の人工衛星の発射が今の朝鮮半島の現実につながっていることがよくわかる。光明星1号の発射はとてつもなく大きな出来事だったと思っている。

 1998年11月号の月刊イオに創建50周年の特集を組み、その中で「この国に生まれ、育ち、支えてきた人々」という原稿を書いた(写真)。その中に次のような一節がある。
 「共和国滞在中、製鉄所や工場、協同農場、牧場などさまざまなところを訪ね、働く人々の姿を見た。その姿は皆、『われわれはこの国で生まれ、この国で育ち、そしてこの国を支えてきたんだ』と語っているようであった。その姿もまた自然で気負いのないものであった。」

 訪問した当初はまだ「苦難の行軍」の時期で、工場を訪ねても稼働率が高くなく、人々は苦しい生活を強いられていた。しかし、創建50周年、人工衛星発射を境に、朝鮮は上昇気流に乗り「苦難の行軍」を克服したと言える。
 50周年の様々な行事を目の前で見て取材できたことも良かったが、記事に書いたように、朝鮮の人々の自分たちの国に対する愛情、そこで生まれ生きて支えてきたことに対する誇りを身近に感じることができたことが、本当にうれしかった。70周年を迎える今日の朝鮮の人々も同じであろう。

 9月には、文在寅大統領の平壌訪問(18~20日に決まった模様)、国連総会(18~30日)がある。同じ二人による3回目の北南首脳会談でなにが話し合われるのか。国連総会に、北と南、米中からどのような人物が参加し、どのような協議が繰り広げられるのか。本当に楽しみだ。(k)
コメント