日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

ウリハッキョの英語活動

2013-10-31 09:00:00 | (瑛)のブログ


今年4月から、朝鮮学校の初級部では「英語活動」が始まりました。

10月26日、初級部の「英語活動」をレベルアップさせるための第2回研究授業が横浜朝鮮初級学校と神奈川朝鮮中高級学校で行われ、取材に行ってきました。関東地方の英語教員たちが参加した研究授業のテーマは「初級部と中級部の連携」。朝鮮学校で英語は中級部から習いますが、すでに70%の初級学校で「英語活動」が進められています。開始時期、頻度、教材、講師は学校ごとに違いがありましたが、今年4月から統一教材をもとに授業を進めるようになりました。もちろん、一斉にというわけではありません。

参加者たちは、まず横浜初級6年の「英語活動」を参観。講師は神奈川中高で十数年間、英語を教えるサマンサ・ヤロビーさん。サマンサさんは、「What colors do you like?」「What sports do you like?」などの質問を手がかりに、子どもたちがゲーム感覚で好きな色やスポーツ、果物を聞いて答えられるよう、授業を進めていきました。互いの表情を伺いながら会話を楽しむ雰囲気作り、全員参加型の授業に教員たちは興味津々。続いて中1の教室に移動し授業を参観しました。

その後は、同校の教員を交えた意見交換。サマンサさんは、「朝鮮学校の子どもは二つの言葉を学んでいるので英語の習得も早い。知識欲が旺盛な子どもたちに私自身も刺激を受けている。注入式の授業は嫌がるので、一人ひとりの状態を見ながら授業を進めている。クリエイティブな授業を心がけている」と経験を語っていました。初級部6年担任の成明美さんは、「外国人講師への興味もあり、英語を通じて異文化を学んでいる。英語をよりよく学ぶためにもウリマルをきちんと学ばなくては、という意識が芽生えており、言語全般への興味も湧いている」と、「英語活動」が始まってからの変化を伝えていました。

初級部の「英語活動」は、英語を通じて、異文化への興味と理解を広げ、積極的なコミュニケーション能力を育むことが目標です。英語の音声や基本的な表現に慣れることも目指しています。

神奈川県下では川崎初級幼稚班が週に2回、鶴見朝鮮幼稚園が週1のペースで英語を教えるなど、早期英語教育に熱心な地域と言えます。神奈川中高は以前から語学教育に力を入れているので、初級部の英語活動を進めるうえでも人材が豊富な地域と言えるでしょう。

参加者たちは、◇中高級学校が併設されていない初級学校における講師の確保や学区内の連携◇「英語活動」の開始時期や頻度◇初級部の「英語活動」を踏まえた中級部の授業開発◇民族教育全般における英語教育の位置づけについて、活発に意見交換を行っていました。まとめを行った朝鮮大学校外国語学部の姜承福教員は、「中級部へのスムーズな移行を実現するためにも、今必要なのは経験だと思う。『英語活動』がどんなメリットやデメリットがあるのか、理論と実践を積み上げてほしい」と期待を語っていました。

 
最近、日本の文部科学省は、今後小学校の英語教育の開始時期を現行の5年生から3年生に引き下げ、5年生からは正式な教科にする方針を決めました。日本の学校では2011年度から5、6年で週1回の外国語活動が必修化され、英語熱がますますヒートアップしています。このような流れを受け、朝鮮学校の保護者のなかでも「英語を」という声は高いですが、英語をいつ、どういう形で始めるのかは、慎重な議論が必要だと思っています。

朝鮮語、日本語、英語という3つの言葉を話せるのはもちろん理想ですが、一度に多くの言語を学ぶことは大変なことですから…。

朝鮮学校の言語教育は、朝鮮語を中心に日本語、英語の3言語を伸ばすという観点で進められていますが、初級部で英語をするとなると、考えるべき論点がいくつかあると感じます。

2008年2月号のイオで「朝鮮学校はイマージョン!」という特集を組んだとき、神奈川中高の朝鮮語、日本語、英語の先生に協力いただき、「朝・日・英3言語を学ぶ良さは」と題する座談会をしました。
以下は英語を教える張先生の発言の一部です。

…朝鮮学校で、アイデンティティ教育としての朝鮮語教育を進めてきたことは成功だった。高級部になると、生徒たちは外国語としてではなく、自己証明の証として、民族のシンボルとして自身が修得した朝鮮語を挙げる。それが朝鮮語や他の言語の修得の意欲にもつながっていく。…生徒たちと海外研修に出るが、海外のコリアンと朝鮮語で話せることも誇りや自信につながっているようだ。

一般的に人間は生まれた国の言葉が母語となるが、人間の言語に関する知識、経験は他の言語を学ぶことでもっと豊かになると思う。その点、朝鮮学校では3つの言語を学んでいるので、日本学校よりも、いいものを与えているだろうし、異文化へのスイッチ機能も持っているだろう。この現状に満足するのではなく、朝鮮学校のすべての教科教員が「朝鮮語イマ-ジョン」の言語空間で教科教育、言語教育をしているという意識をもってそのレベルを高めていくことが肝心だ。…

座談会では3つの言語を生かした学内イベントや、民族教育の中で3つの言葉をどう位置付けるのかという「長年の宿題に答えを出すべきだ」という課題も提案されました。5年たった今も大事な課題であり続けていると思っています。

日本の教育の趨勢を無視することはできませんが、それに押し流されることなく、ウリハッキョ独自の英語教育を打ち出すことが大切だな、と改めて感じた取材でした。

さて、11月3日、横浜朝鮮初級学校で「第15回ムジゲフェスタ」が行われます(11時半から)。
13時10分からの学生公演では、近隣の青木小学校の合唱クラブも友情出演し、14時からは歌謡グループ「コッタジ」の公演があります。皆さん、ぜひお誘い合わせのうえ、お楽しみください。(瑛)


 

悪夢と仕事

2013-10-30 09:00:00 | (K)のブログ
 毎日、寝ているときに夢をみる。
 前にも書いたかと思うけれど、いま抱えている問題がストレートに夢に出るので、非常に嫌だ。楽しい夢も見ているのかもしれないが、そういう時はたいてい朝起きるとどんな夢だったのか忘れている。結果、悪い夢だけ覚えているということになる。

 何か普段よりちょっと大きな仕事を処理する、ちょっと厄介な仕事が迫っているという時に、その仕事をやっている夢をみることが多い。ちょっと前もそんな夢をみた。夢の中でいつものように仕事がうまくいかず、うなされるように目が覚めた。目が覚めて、楽しいことを考えようとするのだが、眠りに落ちていく過程で考えている内容がだんだんとその仕事のことになり、またうなされる。そんなことが繰り返された。失敗するパターンがその都度、変わっているのも嫌になる。待ち合わせ場所に取材相手が来ないとか、取材相手が急に怒り出すとか、録音していたつもりが録音されていなかったとか、そんな感じだ。
 このような失敗は、これまで何度かやってきていて、実際にやった当時は、非常に落ち込んでしまう。それが記憶の奥底に眠っていて、夢となって出てくるのであろう。

 自分がやった失敗は、自分が責任を取って処理するしかないけれど、一人の人間が処理できる程度の失敗ならたいしたこともないと言える。
 最近、大手ホテルのレストランでメニューの表示と違う食材が使われていたり、人気テレビ番組でやらせが起こったりということが明るみになった。この手の問題は、周期的に起こっている。
 私の失敗と意図的な不正とは違うけれど、私が失敗のことで悪夢にうなされるのは、雑誌編集の仕事がそれなりの影響と言うか、対社会との関係のなかにあるからなのだと思う。対する社会が大きければ大きいほど問題が波及する範囲も広く問題が深刻になるのだろう。

 編集過程における編集者個々の失敗は読者には見えないしリカバリーもできるが、雑誌が完成した後の誌面上の失敗は取り返しがつかない。そういう時は本当に何日も落ち込んでしまう。雑誌を作っていると、こちらが気づかなかったことで、読者からいろいろな批判を受けることがある。その批判がどういうものであれ、非常にありがたいものだと思っている。失敗を恐れすぎるのも良いことではないのだが、誤字脱字からはじまりどんな小さな失敗も無くすようにしていきたい。(k)

(麗)の朝鮮日記02~平壌はお祭りムード!~

2013-10-29 09:00:00 | (麗)のブログ
9月5日に日本を発ち、9月6日に7年ぶりに朝鮮の地を踏んだこの日、当初予定されていた宿泊先がよんどころなき事情で入れなくなり、最初の1週間は「平壌ホテル」で過ごすことになりました。
「平壌ホテル」は在日同胞にとって最もポピュラーなホテルとして親しまれています。

2013年は共和国創建65周年を迎える年であり、これを祝うため日本や海外から数多くの在日同胞代表団が訪問していました。
私もその一員として訪問したわけですが、ホテルではすでに他の代表団たちや朝鮮大学校の学生・教員たちが滞在しており、ロビーで知り合いに挨拶をしている光景もチラホラ見られました。
在日同胞にとって平壌ホテルは「第二の家」とでも言いましょうか、それほど多くの在日同胞が宿泊しているので、かなりアットホームなのです。

8日から「中央報告大会」「アリラン公演」、金正恩第1書記を迎え盛大に行われた「9.9節労働赤衛軍閲兵式および市民パレード」、「朝鮮人民軍サーカス」「朝鮮人民軍合唱団公演」などなど、共和国創建65周年を祝う一連の行事に参加しました。
中でも、「アリラン公演」と「閲兵式と市民パレード」は人生初とだけあって、大きな衝撃と感動を受けました。

報道などで何度も見たことはありましたが、統率のとれた団体行動、随所に見られる芸術性の高さ、一糸乱れぬ行進と鳴り響く足音…。実際に目の前で見ると鳥肌ものでした。
今回、初めて目の前で見ることが出来た閲兵式と市民パレードでは、共和国創建65年を迎え「強盛国家」建設の最後の勝利のため、一心団結し前に進もうという朝鮮の強い「信念」が感じられました。
行事の写真は、報道陣以外すべてNGだったので残念ながらありませんが、証拠として(笑)市民パレード後、ホテルから撮った平壌市の雰囲気と各行事の「招待状」を載せておきます。^^



9日の夜には、平壌ホテルの食堂で在日同胞・海外同胞たちを招待した宴会が催されました。

宴会の招待状。「朝鮮民主主義人民共和国創建65年慶祝 海外同胞宴会に招待します」と書かれています。

宴会では豪華な食事やお酒などが並べられ、私のテンションは最高潮!笑


お酒は朝鮮でシェアNo.1の「大同江ビール」、朝鮮で最も有名なブドウ酒「仁風ブドウ酒」、ナシを使った蒸留酒「百露酒」など。
特に一度飲んでみたかったのが「大同江ビール」! 噂通り、すっきり爽快な味わいで飲みやすい。
平壌ホテルの売店で販売しているキリンビールとドイツのビールを飲み比べてみましたが、大同江ビールが一番美味しかったです。^^

宴会はホテルの従業員たちによる公演、朝鮮大学生が学部別で準備してきた歌などが披露され、歌に踊りと大盛り上がりでした。


次回は、引き続き平壌ホテルでのエピソードをお届けします!(麗)

珍しい…

2013-10-28 09:00:00 | (理)のブログ
 夜、雷、椿、影、星、…何のことだか解りますか? 正解は、朝鮮民族の姓の種類なんです。これだけでもかなり珍しいですが、魚金、長谷、岡田、網切などただでさえあまり目にしない2文字の中でも特に珍しいものもあるようです。

 現在、朝鮮民族の姓は286種類あるといいます。人口順位は1位が圧倒的な数で金。次に李、朴、崔、鄭と続きます。一番少ないのは京、肖、氷、乂、宇で、ともに1人でした。これは韓国での統計なのですが、在日同胞も人口順位はほぼ同じだと思います。実際、大学時代はクラス18人中5人が金、4人が李でした。ちなみに私の姓は16位。今でも同じ姓の人を見つけると、それだけで親近感がわいてきます。

 少し前にキラキラネームというのが話題になりましたが、もしも夜や雷といった漢字が与えられたらついつい魔が差して格好いい名前をつけてしまいそうです。夜月仙とか雷撃破とか…2つ目はあんまりですが。

 族譜や名前というものに興味があって、実家にあるものをたまに見せてもらいます。ずらーっと並んだ名前の中にアボジやハラボジの名前を見つけると、不思議な感覚になります。私と弟の名前はまだ記されていなかったので、アボジが油性ペンで書いていました。族譜に名前が刻まれたんだな、と手書きのそれを見てすこし感慨深かったです。オモニ方の族譜もそのうち見せてもらおうと思います。

 いつか夜さんや星さんにも会ってみたいものです。(理)





ゆるキャラについて考える

2013-10-27 09:00:00 | (愛)のブログ
イオ12月号の特集はドキュメンタリー映画に関する特集ですが、
特別企画は同胞社会の中のゆるキャラを紹介する企画です。
いまやゆるキャラは、くまモンを筆頭に社会現象を起こしているほど多大な影響力があります。
同胞社会でも様々なゆるキャラが見られますね。
こういった企画は子どもでも楽しめる企画になるのではないでしょうか。

この企画が決まる際、企画内容についても編集部で議論され、
話はどんどんはずみイオのゆるキャラを募集するのはどうかという話になりました。
その際、イオのデザイナーの二人もゆるキャラ試しに作ってみて~という話に。
編集部内で盛り上がる中、私ひとりその提案に引き気味に。。。
個人的に、新たなキャラクターを考えるというのはとても労力がいる作業だと思ってます。。
少し前、情熱大陸でくまモンを生み出した
クリエイティブディレクターの方のドキュメンタリーを見ました。
ひとつのキャラクターを作るにしても、
目、鼻、口などひとつひとつのパーツをほんの少しずつ変えながら、
一番いいものを選んでいってました。
それを見ながら、こうやってあの大人気ゆるキャラを生み出したのかと感嘆したのです。

ゆるキャラ。ゆるくて愛されるようなキャラクター。
ここ数日、ゆるキャラ、ゆるいキャラクター、ゆるいって何だ? 
イオに関連して愛されるキャラクターって?
と、いった具合にゆるキャラについて頭をめぐらせていました。
締め切り間際は忙しくなるので、いまのうちに考えなくては大変なことになるからです。
思考を行ったりきたり、過去に作ったイラストなども見直して、
何パターンかつくってみて、あーでもない、こーでもないと試行錯誤して、
ようやく、何とか、カタチになり、担当の(麗)さんに渡しました。
最後は勢いでまとめてしまいましたが。

紙面ではたくさんのゆるキャラとともに、
イオのゆるキャラが、私だけではなく、(麗)さんや何人かの方にもお願いして紙面にて紹介されます。
イオ12月号ぜひ見てみてください。(愛)

この頃の仕事模様

2013-10-26 08:12:41 | (淑)のブログ
 雑誌編集の仕事をしていてよく思うことは、1週間、1ヵ月が過ぎるのがものすごく早く感じるということ。少し前に11月号の校了日を迎えたばかりなのにあと10日もすればまた締め切り地獄がやってきます。

 2014年度の新企画もすべて決まり、今は2013年を締めくくる12月号の作成と新年号の準備を同時進行しています。毎年この時期が編集部にとってもっとも忙しい時期ですが、早くも散らかり始めたデスクがその兆しを見せており先が思いやられます。

 朝鮮のことわざで<시작이 절반>という言葉がありますが、新年号で雑誌のイメージが大体決まるので、とくに新連載は責任重大です。
 やらなければならないことを並べると気が遠くなりそうですが、なまけず一つひとつ丁寧に進め、少しでも良いものにしたいと思います。外部の筆者をはじめとする、イオを一緒につくっていく新しいメンバーも迎えます。たくさんの情熱と情報や材料を集めて、イメージを一新させたい。リニューアルされたイオを楽しみにしていてくださいね。

 ちなみに次号は、ドキュメンタリー映画に関する特集を組んでいます。特集と関連してここ数日で数人の映画監督とお会いして話を聞きました。毎度、ひと通り取材が終わったあとはここぞとばかりに、「最近観た映画」や「お勧めの一作」を聞きました。取材ノートの端っこに書き記した映画監督イチオシの良作を観るのが今から楽しみでもあります。

 台風は当初予想されたほど強くはないみたいですが、せっかくの週末は雨降り。皆さま足元に気をつけて、良い週末を。

秋、平壌と開城の旅へ

2013-10-25 09:41:45 | (相)のブログ
 近年、朝鮮民主主義人民共和国は観光事業に力を入れている。意外に知られていないが(いや、案外知られているのかも)、朝鮮は豊かな観光資源を持つ国だ。白頭山に妙香山、金剛山、首都平壌に開城…。世界遺産も、04年に指定された高句麗壁画古墳群(63基)と今年7月に指定された開城の遺跡群(12ヵ所)の二つがある。周辺に高句麗壁画古墳が集中する平壌は高句麗時代の首都、開城は朝鮮初の統一国家・高麗の首都として有名だ。

 そして、本誌イオの発行元でもある朝鮮新報社がこのたび「平壌・開城世界遺産ツアー」を企画した。開城の世界遺産登録を機に、両古都の歴史遺跡をはじめとする観光地を訪れてみたいという要望に応えたものだという。5泊6日のツアーに参加したのは29人で、在日朝鮮人、日本人が半々ずつ。一行は昨日、成田空港と関西国際空港を発ち、今日平壌入りする予定だという。
 季節は秋。事情が許すなら私も平壌と開城の歴史遺跡めぐりを楽しみたい(無理なら日本国内の旅行でもいい)。社会人になって都合8回訪朝したが、仕事以外の目的で訪れたことは一度もない。普通では行けないような場所を訪ね、さまざまな分野の人たちと会う取材も楽しいが、観光地を訪れた場合でも、(その後の記事執筆も含めて)「仕事」という意識が先立って精神的に緊張を強いられるケースが多くなる。
 ただ、高句麗壁画古墳は04年の世界遺産登録直後に内部に入って取材できる機会に恵まれた。専門家のナビゲートつきで2日間、主要な古墳を回ることができたのは、普段誰もが気軽に訪れることができる場所ではないうえに世界遺産登録直後だっただけに、自分にとって幸運な経験だった。一方の開城の高麗時代の遺跡群も、まとまった時間はとれなかったが何度か訪れる機会があった。
 
 現在、朝鮮と日本は国交がなく、関係もよくない。日本政府の制裁措置によって、訪朝するのにもさまざまな制限が存在する。在日同胞はもちろん日本人も何の気兼ねもなく自由に訪朝して観光を楽しむ時代が来ればどんなにいいだろう。このような厳しい情勢の中でも、今回のツアーなどの取り組みを通じて少しでも交流やつながりが維持されることを願っている。(相)
 

新校舎の着工式

2013-10-24 09:00:00 | (瑛)のブログ


19日、東京朝鮮第6初級学校(大田区)の新校舎建設の着工式が行われました。

2011年3月の東日本大震災を機に、本校は校舎の安全性確保がまったなしの課題になっていました。厳しい現実を前に、この地域の同胞は議論に議論を重ね、新しい校舎を建てることを決めました。高校無償化から朝鮮学校が外される、という逆風の中で、本当に学校を建てられるのか、という不安がうずまく中での船出でした。

新校舎建設員会が発足したのは今年2月11日のこと。保護者対象の説明会も幾度となく開かれ、私も足を運びました。

ある会議の時、一回りほど年上に見えるあるアボジが「今の校舎が地震でつぶれるようなことがあったら、私たちは二度とこの場所にハッキョを建てられない」と厳しい表情で話していた姿が目に焼き付いています。

今回の新校舎建設は東京・西南地域の同胞たちで進めていますが、この間、今は門を閉めた東京朝鮮第7中級学校、東京朝鮮第8初級学校を想う人々の気持ちにも触れることができました。同胞社会にとってハッキョとは、果てしなく大きい存在だし、だからこそ、失った悲しみもまた深いのです。

未来のための新校舎建設を「今、やらねば」という思いが、この日の着工式に結び付いたと思うと、着工式にこぎつけたことが奇跡のようでした。

新校舎は①安全性の最優先、②学校機能の充実、③体育館の併設をコンセプトに設計され、いよいよ工事が始まります。募金運動も追い込みです。

新校舎の1階では幼稚園児が、2階で初級部生たちが過ごします。同校に体育館が建てられるのも初めてのことです。



すでに校舎の半分は取り壊され、更地です。このまっさらな土地と子どもたちの笑顔を見ながら、何かを始めなきゃ、という思いが湧いてきました。

児童数の増加、地域に開かれた学校作り…。ハードもソフトも充実した学校をめざして!

運動会と政治

2013-10-23 09:00:00 | (K)のブログ
 秋と言えば、運動会の季節です。先日、息子が通う東京朝鮮中高級学校の運動会に参加してきました。東京中高の運動会に参加するのは初めてで、初級学校の運動会とはまた違った趣がありました。仕方のないことですが、生徒数が多いので初級学校のときと比べて出番が少なかったですし、高級部が主役という感じで中級部の存在感が薄かったように思えてちょっとさびしかったです。

 初級学校の運動会と変わらないのは、運動会の応援席が地域同胞たちの交流の場、いこいの場、宴会の場になっていることです。私の座っていた場にも、いろんな人たちが現れては飲んでしゃべり去っていきました。朝鮮学校を取材している韓国からの取材者がお弁当を撮影していったり、在中同胞が来たり、昔の職場の同僚が子どもを連れて来たり。

 個人的に一番盛り上がったのは、各クラブ別の行進でした。スポーツクラブだけでなく文化クラブも行進します。サッカー部や舞踊部といった大所帯のクラブもあれば、3~4人という少数クラブもありました。数学部というクラブがあるのにちょっとびっくりでした。クラブ別の行進は、朝鮮学校がクラブ活動を重視しているということの表れでもありますが、朝鮮学校の伝統、歴史の重みがこの行進に凝縮されているように思えました。
 この日に集まった同胞たちの多くが東京中高の卒業生、もしくは他の朝鮮高校の卒業生であります。スポーツクラブ経験者なら、自分たちが学生時代に汗を流したこと、ライバル校として戦った思い出などや、日本の大会に出ることができなかった時代から日本の大会で活躍するようになった歴史が思い浮かぶことでしょう。文化クラブ経験者なら、大小、いろんな集まりや大会に出場した思い出、同胞たちの前で披露し拍手を浴びたこと、デモ行進で演奏したこと、日本社会との交流のための舞台などを思い出すことでしょう。だからこそ、今の生徒たちがそれぞれのクラブの衣装を着て行進する姿を同胞たちはみな感慨深い顔をして見ていました。朝鮮学校がただの学校ではない、同胞社会を支える柱であり歴史そのものであることを、クラブ活動が一つ端的に象徴しているのでしょう。


 印象深かったのは、運動場の会場に、朝鮮民主主義人民共和国の国旗と統一旗が飾られ、朝鮮の国旗がいろんな場面で現れたことでした。「北朝鮮バッシング」の中で、「高校無償化」からの排除、補助金の停止など、朝鮮学校が政治的に弾圧されている状況で、なぜ朝鮮の国旗を掲げるのか。それを本当に理解するには植民地時代から解放後の朝鮮半島と在日同胞、朝鮮学校の歴史を知るしかないと思います。いずれにしろ、どんな旗を掲げようと、日本の植民地支配により日本に住むこととなった在日同胞の民族教育を弾圧することは許されることではないし、国際法や基本的人権に照らしてもあってはならないことです。


 月刊イオ11月号の特集は「スポーツと政治・考」で、スポーツと政治の関係についていろいろと語っています。スポーツに政治的な問題が絡むというと、国際大会や国家代表といった大きな問題だと思いますが、そうではありません。東京中高の運動会に参加し、そこでも「スポーツと政治」ということを考えさせられました。(k)


(麗)の朝鮮日記01~北京から平壌へ~

2013-10-22 09:00:00 | (麗)のブログ
今日から、1ヵ月間朝鮮に滞在していた時のエピソードを順に紹介していきます。

朝鮮へは羽田空港から北京経由で行ったのですが、この日は北京にそのまま一泊しました。
大学生の頃に朝鮮へ行った時は大連経由でそのまま平壌へ向かったので、中国には一時的な滞在だけだったのですが、今回はゆっくり観光することが出来ました。
この日は特にスケジュールもないので、訪問メンバーでバスに乗って天安門広場へ行くことになりました。

北京のバスは入り口付近に添乗員がおり、そこでまず料金を支払います。
すでに車内は超がつくほどの満員状態。「これ乗れるのかな…?」と不安になるくらいでした。笑

北京市内のバスに乗って驚いたのは、歩行者が信号など気にせず、道路を縦横無尽に駆け抜けていたことです。見ているこちらからすればかなりのヒヤヒヤものでしたが、なんというか、いい意味でそこが中国らしくて微笑ましかったです。これが北京の日常なのでしょう。^^


バスから見た北京市内の街並み

ギュウギュウ詰めの車内と格闘しながらバスに揺られること20分、やっと目的地に着きました。


肝心の天安門は工事中…
天安門広場には露天販売などがちらほら見られ、中には可愛い小物や雑貨などを売っている商人もいました。

夜はちょっと高級なレストランで食事をし、ホテル近くの酒屋でまったりお酒を飲みました。^^
北京では、今回一緒に朝鮮へ行った同い年の金くんが中国語を勉強中とのことだったので、通訳などはすべて金くんにまかせっきりでした。
酒屋でも注文などはすべて金くんがしてくれました。
注文の際、「ドラゴンボールで『チャオズ(餃子)』っていうキャラクターがいるけど、『チャオズ』って言ったら通じるのかな?」と誰かが言ったので、ためしに「チャオズ!チャオズ!」と言うと見事に通じました。日本の漫画がこんなところで役に立つとは…笑


さて、北京で一泊したあとは、いよいよ高麗航空の飛行機に乗って平壌へ!


機内食はおなじみのハンバーガー。
「え、ハンバーガーだけ!?」と思われたかと思いますが、私はこの添加物を一切使用していない素朴な味が美味しいので好きです。飲み物もジュース、コーヒー、ビールにワインなどが選べます。^^

機内では外国人の観光客も多く見られました。北京から平壌へは1時間半くらいで到着します。
次週からは平壌でのエピソードを紹介していきます。(麗)

ピョンアリ

2013-10-21 09:00:00 | (理)のブログ
 月刊イオの人気ページ「ピョンアリ(朝鮮語でひよこの意)」。0~満3歳までの子どもたちを紹介するこのコーナーに、毎月かわいい写真が送られてきます。編集部に届いた封筒を一番最初に開けるのは写真係である私の特権です(笑)。封を切って写真を取り出すときのワクワク感は、プレゼントを開けるときと似ています。いつもわざとゆっくりと引き出して、満面の笑顔が少しずつ現れるのを楽しみます。それと比例するように私の口元も緩んでいくのですが、ニヤニヤしながらいつまでも写真を眺めている姿は周りからすればさぞかし不気味に見えることでしょう。それくらい子どもたちがかわいくて癒されます。

 個人的に「ピョンアリ」といえばトル(1歳のお祝い)の写真というイメージがあったのですが、最近は日常生活の自然な笑顔を切り取った写真もよく送られてきます。チマチョゴリやパジチョゴリを着ている姿はもちろん、そのような写真にも胸をわしづかみにされます。同封された手紙には子どもの名前の由来が丁寧に書かれているのですが、それを読んでまた温かい気持ちになります。

 毎号、(私を含め)読者を微笑ませてくれる「ピョンアリ」。もっとたくさんの子どもに登場してもらいたいと思っています。イオは読んでいるけどついうっかり対象年齢を過ぎてしまっていたり、このコーナー自体を知らなかったり…。たまに「あー、ピョンアリに出してもらえばよかった!」という声を聞くと、とても残念な気持ちになります。そういえば、親戚や知り合いの子どもも何人か対象年齢の子がいたはず。近いうちに、写真を送ってくれるようお願いしたいと思います。「ピョンアリ」がもっと色とりどりで、笑顔がいっぱいのページになれば嬉しいですね。

 自分の子どもはもちろん、家族・知り合いの子どもを紹介したい! という方は、ぜひイオ編集部写真係までおたよりを。(理)

来年度のイオ企画と福島菊次郎写真展

2013-10-20 09:00:00 | (愛)のブログ
イオ編集部ではようやく年間企画会議がひと段落し、来年度の連載企画が出揃いました。
毎年チームにわかれて、企画案を練り、
その2チームでプレゼンをしあい、最終的に企画が決まって行きます。
今回私は若者チームに入れてもらい、先月から会議を重ねてきましたが、
例年に比べ、ポンポン企画案がでて、びっくりするほどスムーズに進行できました。
時には場所を会議室から街中の喫茶店に変えるなどしたおかげかもしれません。
(時には新鮮な空気を取り入れることは大事ですねw)

とにもかくにも、全員での会議も経て、来年度の連載に向けてこれから本格始動です!
年に一度、目のまわる忙しさになると思いますが、
来年度のリニューアルに向けて気を引き締めてがんばりたいと思います。

さて、今日は日曜日。先週末に私の机の上にある写真展のチケットが置かれていました。
それは「92歳の報道写真家 福島菊次郎展」。
行きたい!と思ったものの、会期は今日10月20日まで、しかも場所は横浜。
まだ小さい子供を連れて横浜まで行けそうには思えず、断念して
編集部の(淑)さんに渡しました。
以前ブログでも福島菊次郎氏のことを紹介しましたが、
(映画「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」を見て
http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/be8e40b945258f9577e68c3157bff42d
「福島菊次郎遺言集 写らなかった戦後3」を読んで
http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/8a330d4bd70bd286987702695abae533
良い内容の写真展だと思いますので
時間のある方は行かれてみてはいかがでしょうか。
日本新聞博物館で開催されているそうです。
http://newspark.jp/newspark/index.html

私もぜひ行きたかったです(><)(愛)

在日朝鮮人フットボーラーたちの軌跡から

2013-10-19 09:00:00 | (淑)のブログ
 11月号の特集は「スポーツと政治・考」。表紙で登場してくれた男性も実はスポーツマンです。FCコリアの社会人一部リーグ初優勝の快挙は、11月号の誌面でも紹介していますが、表紙の康成宇さんはFCコリアのゴールキーパーです。
 今回、表紙は撮り下ろしで、モデル選びをする際、特集がスポーツなので何かしら関連した方がいいなぁと思い、FCコリアをツテにアタックしたところ、二つ返事。当日ロケ地で初めて顔を合わせたのですが、康さんはなんと学部時代の同級生の弟さんでした。
 表紙を見ればわかるようにロケ地は渋谷スクランブル交差点です。撮影日は日曜日とあって、多くの若者でごった返していました。横断歩道の真ん中で撮ったので、カメラマンさんとモデルさんは信号が青になっては出動、赤になっては退散、という一連の動きを20回以上は繰り返したんじゃないでしょうか。こんな感じで。

 終盤はカメラマンさんとモデルさん、息が合ってきてあうんの呼吸で「寄せては返して」を繰り返していました。私はといえば、荷物当番しながらただ二人を見守っていました(笑)。

 11月号のこぼれ話はこのくらいにして。
 (相)さんも書いていたとおり、特集記事はなかなかの力作ぞろいです。個人的には、とくに慎武宏さんの文章をぜひ読んでいただきたいです。
 私も今回、2010年に出た慎武宏さんの著書、「祖国と母国とフットボール」を遅まきながら手に取り読みました。
 同書は、安英学、鄭大世、梁勇基、李忠成といった若い選手から、金光浩さんはじめ在日朝鮮人のサッカーの礎を築いた往年の選手まで、在日朝鮮人のフットボーラーたちのサッカーにかける情熱を追った渾身のルポルタージュです。在日朝鮮人のサッカー史を語る上で、必然的に関わってくる国籍や再入国の問題、高体連の問題、そして書籍名にあるように朝鮮半島の北と南、生まれ育った日本とのはざまで生きるさまざまな葛藤など、サッカーにとどまらない輻輳的な在日朝鮮人の記録になっています。在日朝鮮人史においても、価値ある資料だと思います。
 とくに注意深く読んだのは、第7章「祖国と母国とサッカーと」で登場する李忠成選手の箇所です。李忠成選手とは母校が同じ東京朝鮮第九初級学校ということもあり、かねてから何かと「気になる」存在でした。かれは一級下ですがサッカーの腕前は当時から折り紙つきで、注目を集めていましたね。周知の通りかれはサッカーに専念するために中学から日本の学校へ、そして「日本国籍取得」という生き方を選んだわけですが、初級部時代の李選手の同級生からかれの話を聞いたり、SNSなどで同窓会の写真を見た時は、勝手に安心感のようなものも感じていました。
 同書で紹介されている李選手はじめ多くのサッカー選手たちの言葉からは、「在日朝鮮人」という存在と「サッカー」をめぐったさまざまな人生、生き方を垣間見ることができ、この本は、読む人にサッカーを通じて在日朝鮮人に対してものすごく柔軟な理解を与えるかもしれない、と思いました。サッカーやスポーツの持つ力が、政治が越えられない一線を飛び越えるように。
 何より、世代を越えて脈々と受け継がれる在日朝鮮人サッカー選手たちのサッカーにかける情熱、在日同胞社会への深いまなざしには、胸に熱いものがこみ上げてきます。読みながら何度も目頭が熱くなりました。
 ルポルタージュそのものとしても、その取材量には頭が下がります…。一つのテーマを掲げ、追いかけ、これほど厚みのある読み物を生み出す信念に、いち記者として大いに刺激を受けました。
 詳しくは、ぜひ同書を読んでいただきたいです。合わせてイオ11月号を読んでいただけたら、サッカー以外のスポーツとともにより理解が深まると思います。(淑)

イオ11月号が完成しました

2013-10-18 09:00:02 | (相)のブログ


 今週火曜から水曜にかけて、「10年に一度」といわれた大型台風が日本列島を襲いました。
 伊豆大島では大規模な土砂崩れが発生、今朝現在で死者22人に加え27人の安否不明者がいるなど甚大な被害が報告されています。安否不明者の方々が一人でも多く救出されることを願っています。
 千葉県在住の私は、というと、関東上陸が予想された水曜日の朝、窓を打つ雨と風の音で普段より早めに目が覚めました。さっそく枕もとのスマートフォンで鉄道の運行状況をチェックしてみると、千葉から東京方面の通勤路線は大幅に本数を減らしているものの、何とか動いているとの情報が。とりあえず様子を見ようと、再び目をつむり7時過ぎに起きると状況は一変していて、電車は強風の影響で軒並みストップ。雨足は弱まっていたものの、風の方はおさまる気配がまるでなし。結局、その日は臨時の休日となりました。
 2年前の9月、台風15号が首都圏を直撃した際は帰宅のタイミングを誤ったせいで半分帰宅難民のような酷い目に遭いましたが、今回、自然相手の敵わぬ戦いはなるべく避けたほうがいいと改めて実感した次第です。

 さて話は変わって、イオ11月号が完成しました。
 特集は「スポーツと政治・考」。これまでスポーツ関連の企画は何度も立ててきましたが、今回の特集はスポーツと政治やナショナリズムの結びつきの問題にフォーカスするという一味違った仕上がりとなりました。
 国籍、政治、制度の壁に挑む在日スポーツマンを追ったルポ「切りひらく―“雑草”のプライド」や、在日フットボーラーを描いた「祖国と母国とフットボール」などの著書があるスポーツライター・慎武宏さんの寄稿「格闘するアイデンティティは夢を生む」、「オシムの言葉」などで有名なジャーナリスト・木村元彦さんへのインタビューなど、なかなかの力作揃いとなっています。
 ほかにも、先月15日に大宮で行われた「ウリ民族フォーラム 2013 in 埼玉」のレポートやFCコリアの関東社会人リーグ1部初優勝、大阪朝鮮高級学校の李健太選手(ボクシング)の国体優勝&高校6冠達成、短期連載「沖縄のなかの朝鮮人」の(下)など盛りだくさんの内容。
 11月号もどうぞご愛読ください。(相)

バザーの季節です

2013-10-17 09:00:00 | (瑛)のブログ


3日後の20日は地元のハッキョ(学校)のバザーです。

今年は、初めて飲食部門を担当することになりました。

から揚げ、ヤンニョムチキン、豆ステーキ、トッポギ、カルビスープ、キムパプ、モツ煮込み、キムチ…。本校のバザーは「コリアフェスタ」というタイトル通り、朝鮮料理をたくさん用意します。材料の仕入れから仕込み、販売はオモニ会が担当しますが、何もわからない私は、テキパキと動く先輩の後ろをアタフタと付いていくのに必死。それにしても、600人のお客様の胃袋を満たす食糧を用意し、販売するなんて、「なんか商売できるんじゃない?」いう笑いが飛びかうほどです。

40もない世帯が学校の運営のために、あれやこれやとアイデアを出し合ってバザーを作り上げていく過程は、大変ですが楽しいものです。

中国出身のオンマは大寸胴の鍋に大量のカルビスープ、豆腐ステーキのヤンニョムは味が評判のあの先輩、鶏粥はキムチが評判のOGのオモニ…といった具合に「あうん」の呼吸で分担が決まっていきます。準備の過程でオンマたちの特技も知ることができました。喫茶コーナーのメニューはユチバンのオンマたちが考案。手作りのホールケーキやマフィン、アツアツのホットク、タピオカドリンクなど種類もバラエティに富んでいるので今から楽しみです。

ハッキョという空間を楽しんでもらうために、子どもたちはミニコンサートを用意し、地元の日本の方はボランティアでスポーツ吹矢コーナーを設けてくれます。イオOBのデザイナーさんたちはなんと!当日似顔絵コーナーを担当してくれます。

関東地方では10月20、27日、11月3日とバザーが続きますが、どの学校も一人でも多くの人に来ていただこうと互いにアイデアを交換しあっています。バザーの成功はなんといっても集客力!先日伺った川崎の大交流祭では、キョウリュウジャーのキャラクターショーや動物ふれあい広場が盛況でしたが、ある学校はモンダンヨンピルの有名俳優をゲストに呼んでいるとのこと! わが地元は地元のゆるキャラ「観音通りのカノンちゃん」が来てくれますし、お得なタイムセール(ティッシュと野菜詰め放題を予定)を企画しています。

新聞に折り込みチラシをはさみ、それが集客につながっている地域も多いと聞きます。都内のあるハッキョは区から協賛をいただき、区報にもお知らせが載るとのこと。それを見て足を運ぶ方も多いと教えていただいたので、地元でもぜひトライしたいと思っています。

とにもかくにも、秋は各地の朝鮮学校が公開されることが多いので、皆さんもぜひ!足を運んでみてくださいね!(瑛)