日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

〝平壌市民が歓迎してくれたように” ーソウル、釜山で首脳会談歓迎委員会が続々

2018-12-10 10:10:00 | (瑛)のブログ
 今、朝鮮半島の南では「9月平壌共同宣言」に記された金正恩委員長のソウル訪問を一日も早く実現させようと、市民たちがさまざまな歓迎プロジェクトを立ち上げている。

 その中心にいるのがウリキョレハナトェギ運動本部(우리겨레하나되기운동본부、略称:キョレハナ、2004年創立)。

 ユニークなイベント企画やグッズ作成でその輪を広げている。今回、イオ編集部はソウルと釜山の現場で、市民たちを取材。地方都市では釜山が盛りあがっていると聞き12月3日、現地へ向かった。釜山は文在寅大統領の出身地だ。




 
 ソウル駅からKTXに乗り2時間強。向かった先は釜山の一番南側に位置する影島区。釜山駅から影島大橋を渡り、南北首脳会談成就・歓迎影島区準備委員会の発足式が開かれているという区庁舎の会議室へ。入口には「9月平壌共同宣言」の記念切手や朝鮮半島を描いたバッジが飾ってある。




 同準備委員会は、保守・進歩といった立場を越えて北南首脳会談開催を支持し、その成功を願う政党、市民社会、宗教団体をつなげるために約1ヵ月の準備期間を経て発足。「ヨンドから統一を、首脳会談を願う心を表現したい。平壌市民たちが歓迎してくれたように、金委員長を迎えたい」と語るのは準備委員会執行委員長で釜山キョレハナのリ・ボヨンさん(43)。「12万人のすべての区民にこのプロジェクトを伝えることを目指している」との言葉からその意気込みが感じられた。

 この日に向けて釜山市や市内の自治体、各政党、女性組合、教組、保護者団体などに協力を要請し、結果16の団体がこの事業に参加することに。会議には区長や区議会議員ら約30人が参加。その姿に目的が広く共有されたことが伝わってくる。



 会議ではソウル首脳会談の「その日」に向けたプロジェクトが次々と発表された。

 南北首脳会談歓迎1000人宣言を発表しよう/会談の日には、影島大橋からヨンソン消防署までの区間を統一旗で飾り、沿道に300人を集めよう/首脳会談歓迎団を募集し、前夜祭や歓迎イベントを開こう/ソウルにも代表を送ろう…次々と発表されるプログラム。参加者からは、「企業からもバスを出してもらえるよう広報しましょう」と積極的な提案がなされていた。



  区議会議員のキム・ギタクさん(35)は、「ここは老人たちが多く住む保守的な地域だが、板門店と平壌での首脳会談後には統一を反対する人が本当に減った。ソウルでの首脳会談に市民たちも参加できるような雰囲気を作り、盛り上げていけば首脳会談の持つ意味を伝えられる。とにかく全国民の祝祭になるでしょう」。

 「金委員長がソウルに実際に来られたら、南における반북의식(反北意識)は100%変わるでしょう」とリさん。1976年生まれのリさんは、自身も育つ過程で反共教育を受けてきた一人だという。「北の人々も私と同じ言葉を話すけれど、私たちとは『違う』と感じてきた。北の子どもたちが笑うことすら想像できなかった。板門店宣言が発表され、かの地に同じ同胞が暮らしていると思えるようになった。だからこそ、金委員長には必ず来ていただきたい」と目を輝かせる。翌4日からは区庁舎の2階で北南首脳会談の写真が展示されるという。

官民あげて知恵を絞り、行動する市民たち。一人ひとりの確かな歩みがあってこそ、「統一=平和」を勝ちとれるのだと胸が熱くなった。(瑛)
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批判高まる入管法改正案~技能実習制度の廃止を

2018-11-30 10:00:00 | (瑛)のブログ


 11月27日に衆議院を通過した外国人労働者の受け入れ拡大に向けた出入国管理法(入管法)改正案。28日から参議院本会議で審議入りしたが、外国人の新たな人権侵害につながる「欠陥法案だ」だと批判が高まっている。

 そもそもこの法案は「人手不足を解消したい」という経済界の要望を受けて成立が目指されているが、外国人の慢性的な低賃金状態をより拡大する「第2の技能実習制度」だと危惧されているのだ。

11月21日に参議院議員会館で行われた院内集会「今こそ、包括的な移民政策を!-政府が進める『新たな外国人材の受入れ』を問う」(主催:移住者と連帯する全国ネットワーク、以下、移住連)には、衆参の両院議員、専門家や外国人労働者が多数参加し、制度の問題点が指摘された。

 日本政府が「外国人材」を受け入れるために法案を制定した経緯はこうだ。

政府は、2018年6月15日、経済財政諮問会議の答申を経て、「経済財政運営と改革の基本方針2018」(以下、「骨太の方針2018」)を閣議決定し、この中で就労を目的とする新たな在留資格を創設し、外国人労働者の受け入れ拡大を表明した。これを受け、同年11月2日、新たな在留資格として、「特定技能1号」と「特定技能2号」を創設し、入国管理局に代えて「出入国管理庁」を創設することを内容とする入管法改定案が閣議決定され、第197回国会に提出された。

 政府は19年4月からこの2つの在留資格に基づく外国人の受け入れを始め、2025年までに34万人の外国人労働者を受け入れるとしている。受け入れ分野については、当初は農業、建設、宿泊、介護、造船の5分野だったが、その後は外食や飲食料品製造が加わり、14分野に及ぶ可能性が示されている。

 これまで日本政府は、専門的・技術的分野以外の、非熟練労働(いわゆる「単純労働」)としての外国人労働者は受け入れないという方針を維持してきた。しかし、実際には技能実習生や留学生といった、本来は就労を目的としない在留資格を持つ人たちが非熟練労働の分野に就労し、日本経済を支えてきた経緯がある。

新たに創設される 「特定技能1号」とは、「相当程度の知識または経験を要する技能を要する業務に従事する活動」、

「特定技能2号」とは、「熟練した技能を要する業務に従事する活動」とされており、「1号」には家族帯同も認められていない。

 5年もの間、家族と離れて暮らすということ自体、人道的に問題があるとして移住連などは廃止を求めていた。

 さらに、今国会で法案が審議されるなかで法務省が提出した資料「失踪技能実習生の現状」の中に多くの誤りがあることが判明し、批判の声が高まっている。

 この資料は、17年度中に退去強制手続きを受けた外国人中、「実習実施者等から失踪した技能実習生」に対して行われた聴取の結果に基づいたものだ。

 資料では、「失踪の原因」について、「①技能実習を出稼ぎ労働の機会と捉え、より高い賃金を求めて失踪するものが多数」「②技能実習生に対する人権侵害行為等、受け入れ側の不適正な取り扱いによるものが少数存在」等と報告していた。

 しかし、その後、報告の基礎資料となった聴取票には、「より高い賃金を求め」たという項目が存在せず、他にも多くの数値が誤っていたことが判明した。低賃金を理由に失踪する労働者は最低賃金を下回る賃金しか支払われず、休日のない連続勤務を強いられたため離職するケースも多い。この実態を隠そうという意図があったという批判は免れないだろう。

 この日の集会で同法案の問題点をまとめたアピールが発表されたので、ぜひ読んでいただきたい。
 http://migrants.jp/wp-content/uploads/2018/10/ff84091fb1cd117b41ec2a7a261dcc8c.pdf

 日本にはアジアの国々から多くの労働者が入ってきているが、遡ると日本の植民地支配を受けた朝鮮半島からも多くの労働力を搾取してきた。歴史的に見ると、この時代への反省がないからこそ、在日朝鮮人への差別がいまだ続いているのだ。外国人といえば、その労働力として安価に利用しようという視点しか出てこない政策の乏しさ…。問題山積みの法案、施行された後の大混乱が予想される。(瑛)


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「今こそ、包括的な移民政策を!」11.21院内集会アピール
〜外国人労働者が「人間」として暮らすために〜

「『単純労働者』は受け入れない」「移民政策ではない」。もう建前は十分だ。その建前の陰で、外国人労働者・移民、外国にルーツをもつ人びとの権利や尊厳がないがしろにされてきた。
「外国人が増えると治安が悪化する」「日本人の雇用条件が悪化する」「外国人が日本の保険制度にただ乗りをしている」。もうデマは十分だ。そうして日本人と外国人の対立が煽られ、多様な人びとがともに暮らすこの社会の現実は見えなくさせられてきた。

 外国人技能実習生の過酷な労働実態に再び注目が集まっている。周知のように、技能等の移転を通じた国際貢献を目的とする外国人技能実習制度は、実際には、安価な労働力を受け入れる経路として利用されてきた。
この制度は、技能実習生に家族の帯同や転職の自由を認めないことによって、「労働力」が「人間」として暮らす局面を最大限制限している。それは「『単純労働者』は受け入れない」「移民政策ではない」という建前を維持するために作り出され、維持されてきた制約ともいえる。

 しかし、今明るみになっている技能実習生の数々の人権侵害は、結局、この制度が、彼・彼女らの労働者としての権利を制限し、生活のあらゆる部分を管理下に置くことによってしか維持され得ないことを示している。つまり「人間」を「労働力」としてしかみない制度は、「人間」としての暮らしを制限することによってしか成り立ち得ないのだ。そうして、「人間」としての移民を「労働力」としてしか扱ってこなかったのが、日本の過去30年間の、いわば「移民政策なき移民政策」である。

 今、ようやく、政府から外国人労働者を正面から迎え入れる案が出されたことを私たちは歓迎する。しかしその中身はまたもや、移民を「労働力」としてしかみないものである。

 今、私たちは岐路に立っている。過去30年の「過ち」を再び繰り返すのか。それとも現実を直視し、「人間」が「人間」として暮らすことのできる社会をともにつくる方向に踏み出すのか。

 私たちは、「人間」が「人間」として暮らすことのできる社会を求める。なぜなら外国人労働者・移民、外国にルーツをもつ人びとは、すでに「ここにいる」からだ。彼・彼女らは「人間」としてここにいる。国家がいかにコントロールしようとしても、社会がいかに「労働力」として扱おうとしても、この厳然たる事実は変わらない。
とするならば、彼・彼女らが、「人間」として暮らせるための権利と尊厳が保障されなければならない。この原則に立ち、現在の政府案に関し、以下のことを求める。

1. 多くの人権侵害を生み出して来た外国人技能実習制度を新たな受け入れ制度への入り口とはしないこと。技能実習制度は直ちに廃止すること。

2. 「特定技能1号」「特定技能2号」の区別をやめ、就労可能な他の在留資格と同じように、はじめから家族帯同が認められ、永住につながり得る在留資格を設けること。また新しい在留資格による受け入れは直接雇用によるものとし、技能実習制度の構造に酷似する受入れ機関や登録支援機関などの仕組みは排除すること。さらに外国人労働者に、日本人と同一の賃金を実質的に保障するための体制を整備すること。

3. 「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」の検討にあたっては、管理強化の体制を全面的に改めること。そのためには、出入国管理を司る法務省には司令塔的役割を与えないこと。内閣府もしくは専門的省庁がその役割を担うこと。

4. 外国人労働者が社会の一員として暮らすための体制を整備すること。すなわち家族帯同、日本人と平等の社会保障(健康保険、年金等)、日本語教育、子どもの教育など、生活者としての権利を実質的に保障すること。非正規滞在者については、彼・彼女らの日本社会とのつながりを考慮し、正規(合法)化を認めること。

5. 国籍差別や人種差別の実態を踏まえ、移民基本法、差別禁止法を制定し、移民の権利保障の体制を整えること。
以上

2018年11月21日
特定非営利活動法人
移住者と連帯する全国ネットワーク
院内集会参加者一同
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「病を生きる」人たちを取材して

2018-11-21 10:00:00 | (瑛)のブログ


先日発売された月刊イオの12月号では、「病を生きる」という特別企画を組んだ。

巻頭では、グラフィックデザイナーのホ・サンホさんと、キャンサーペアレンツの西口洋平さんに「『がんを生きる』ということ」をテーマに対談をしていただいた。

ホさんは32歳の時に、血液がんが発症し、苦しく厳しい闘病生活を送ってきた。

西口さんは35歳で胆管がんを告知され、現在も抗がん剤の治療を続けている。

お二人とも、告知された当時は、働き盛りでお子さんも保育園や小学生と幼かった。生活の心配、何より突然に襲った「死の不安」に、どれほど心を痛められただろうか。

お二人がすばらしいのは、自分の病気を、自分だけに留めなかったことだ。

西口さんが「キャンサーペアレンツ~子どもをもつがん患者でつながろう」https://cancer-parents.com/という団体を立ち上げたのは「がん告知」の翌年。周りに相談できる相手が誰もいなかったからだったという。

西口さんの活動については、NHKニュースで偶然知ったが、小さい子をあやしながら、患者同士で話をしている若いママの姿に心臓がドクドクした。「もし自分ががんになったら…」―この思いが押しよせると同時に、患者をつなげるネットワークの必要性に大きくうなづいた。

ホさんは、母校を元気づけるためのプロジェクトやフライヤー作成、特技の空手を生かした活動がどれもユニークで力強く、さまざまな場所で人の輪を広げている。

お二人の来たし日を綴りながら、病気になった当人と家族の苦しみは、計り知れないが、大変なときこそ、人のつながりだと強く感じた。何より、患者への社会の目が温かければ、その苦しみは少しでも癒されるのではないか。

治療の方法や、遺されるであろう家族の心配、そして、日々の生活と、病を生きる人たちの悩みは尽きない。2人に一人が、がんを患う時代。率直で切実なお二人の話に、自身の人生観を大きく試されたのだった。(瑛)
※画像提供=西口洋平さん
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朝鮮学校を弾圧する安倍政権糾弾国際宣言

2018-11-16 10:00:00 | (瑛)のブログ
 今日は金曜日。東京・虎ノ門の文部科学省前で朝鮮学校への就学支援金適用を求める「金曜行動」が行われる日だ。

 ソウルの日本大使館前でも毎週金曜、同様の行動が開かれている。

東京無償化裁判控訴審判決(10月30日)が出た2日後となる11月2日の「金曜行動」には、韓国の「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」メンバーで構成された、「朝鮮学校差別反対! 高校無償化適用要求! 金曜行動11次訪問団」の40人が文科省前に集まり、「高裁敗訴」に涙を飲んだ生徒たちに大きな勇気を与えた。韓国のみならず、米国、ドイツなど海外からも支援者が集まった。



代表たちは先だって東京・永田町の衆議院第一議員会館で文科省、外務省、法務省、財務省、経産省代表に「朝鮮学校を弾圧する安倍政権糾弾国際宣言」に賛同した5462筆の署名を提出。宣言は、①植民地支配の謝罪、②対朝鮮敵対政策の撤廃と日本独自制裁の撤廃、③在日朝鮮人への弾圧の中止、④朝鮮学校への高校無償化制度への適用―を求めている。



席上、「市民の会」の共同代表で弁護士のチョン・テヒョさんは、2018年8月に国連人種差別撤廃委員会が日本政府に無償化差別の是正を再度、勧告したことをあげ、「差別禁止と平等は国際人権法の基本だ。日本政府は具体的で明確な措置を講じなくてはならない」と訴えた。米国・ロサンゼルスから来日した女性は、「私はアメリカで民族教育を受けられなかったが、昨年に朝鮮学校ツアーに始めて参加したとき、海外でもこのようなことが可能なのかと感じた。初めて見た自信と誇りに満ちた姿だった」と在日朝鮮人の民族教育を称えた。





印象深かったのは、大手新聞社の記者が「総聯系の朝鮮学校をなぜ支援するのか?」という趣旨の質問を投げた時。堰を切ったように、発言が続いた。

 ある在米同胞は、「日本が植民地時代に、在日コリアンを強制的に連れてこなかったなら、日本でこのようなことは起きなかった。無償化差別は反人権的な仕打ちだ。撤回を求める」と語り、韓国の女性詩人は、「一人の子どもを育てるのに、一つの村が必要だという言葉がある。差別と弾圧は子どもたちに傷を与えている。祖国への修学旅行で買ったお土産を没収するという野蛮な行為に体が震えた。日本には(朝鮮半島)分断の根本的な責任がある。平和と平等のために率先して取り組んで欲しい」と訴えた。

 また、ドイツから来日した男性は、「(高校無償化制度からの朝鮮学校排除は)基本的な民主主義に反すると考える。どの国であっても自国の歴史に対する責任を取るべきだ。しかし日本はそうではないようだ」と再考を求めた。

この日、関係省庁から要望への返事はとくになく、思いを聞いてもらうにとどまったが、職員たちは彼らの言葉に「何か」を感じ取ってくれたはずだ。





16時からの金曜行動は、世界各国から集まった大応援団で、朝大生たちや保護者のオモニたちは、大きな力を得ていた。裁判闘争は「法廷だけにあらず」と力を得た取材だった。(瑛)
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伊藤孝司さんのドキュメンタリー「再会 ~日朝に別れた姉妹の58年~」

2018-11-05 10:00:00 | (瑛)のブログ
 東京無償化裁判控訴審判決のあと、新聞、テレビなどの報道を見ると、原告が負けたから、ベタ記事で報じるメディアが大部分だった。東京高裁が法律が定める当然の権利を認めない問題点を扱ったのは、神奈川新聞だけだったのではないだろうか。

日本のメディアの朝鮮報道は、なかなか改善されないが、そのなかでもしっかりと朝鮮への取材を続けているのが、フォトジャーナリストの伊藤孝司さんだ。

来る11月11日に、伊藤さんが撮った在朝日本人妻の番組が地上波で放映されるのでご紹介したい。

 1959年12月から始まった在日朝鮮人の帰国事業を通じて多くの朝鮮人が朝鮮へ帰国したが、そのうち、朝鮮人と結婚していた日本人配偶者は1831人。ほとんどが女性だったという。

 伊藤さんは、2017年4月から4回、朝鮮で暮らす残留日本人と日本人妻の在朝日本人たちに会い、報道を続けてきた。今回の番組は、朝鮮に渡った日本人妻・中本愛子さんと58年ぶりの再会を果たしに訪朝した妹さんのドキュメンタリー映像だ。

…日本政府が要求していた日本人妻の里帰り事業は1997年11月から始まり、3回にわたって43人が里帰りした。ところが2002年10月に予定されていた第4回は、拉致問題による日本での世論悪化を理由に急遽中止される。それに参加することになっていた愛子さんは、兄弟たちとの再会と両親の墓参りという夢を絶たれた。その時に、愛子さんを受け入れることになっていた長男の紘一さんは09年に亡くなる…。(伊藤さんのHPから)

 見逃した方のために、2018年11月12日(月)深夜に大阪ローカルで放映される1時間番組をお知らせしたい。

 私も10月に首都圏で放映された番組を見たが、日朝の歴史に翻弄され、肉親と会えずにいる人たちの存在を思い起こすことができた。朝鮮半島融和のなかで、離散家族の面会がやっと始まったが、日本と朝鮮の間にも多くの離散家族がいる。在朝日本人妻を取材し10年以上たつが、かのじょたちの苦しみを忘れていた自分を恥じた。読者の皆さんにも、ぜひ見ていただきたい。

 伊藤さんのドキュメント「再会 ~日朝に別れた姉妹の58年~」は、朝日放送テレビ、11月12日、2:55 ~ 3:55に放映される。

 伊藤さんは、朝鮮が建国70年を迎えた今年、3回も訪朝された。通算40回目だという。「週刊金曜日」に定期的に記事を出されている。

 平壌日記というブログhttp://kodawarijournalist.blog.fc2.com/も運営されているので、ぜひご参考ください。(瑛)
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司法への落胆、軽蔑…またもやヘイト判決/東京無償化裁判控訴審判決

2018-10-31 10:00:00 | (瑛)のブログ


 東京朝鮮中高級学校の61人の生徒が国に対し、就学支援金制度の支給を求めた東京無償化裁判控訴審判決が10月30日、東京高裁第101号法廷で行われ、朝鮮高校への不指定処分が「違法とは言うことができない」として、昨年9月の一審判決と同様、原告の請求が棄却された。無償化裁判は他にも大阪、愛知、広島、福岡で行われているなか、高裁判断が示されるのは9月27日の大阪に続く2ヵ所目だ。90席の傍聴席を求めて889人が列をなした。

●争点かくし、国を勝たせる詭弁

 審理の過程で東京高裁は、文科省が朝高を不指定とした2つの理由(①規定ハの削除②規程13条の適合性)の関連性について、理論的に説明するよう促し、その過程で国は「2つの理由は論理的には成立しえないもの」と認めるに至った。しかし、裁判所はこのプロセスを完全に無視し、「本件省令改正をしなくても、本件規程13条に適合しなければ不指定処分をすることは可能である」と政治的外交的理由で規定ハをなくした経緯すら認定せず、無償化裁判の最大の争点である規定ハ削除の違法性についても、判断を避けた。東京地裁に続く不当判決だ。

 東京高裁はさらに、「行政処分の成立と効力の発生は別問題」という審理にも上がらなかった論理を展開。「関係証拠によれば、不指定処分は遅くとも省令改正の官報公告がされるまでには、すでに成立していたものと認められる」という詭弁を展開した。何を意味するかというと、規定ハをなくす前に、文科省内部では不指定処分が成立しているから、本件不指定処分告知時に根拠規定がなくなっていても違法ではない、とのことだ。

 13年2月20日に規定ハ削除が官報告示されたことは動かせない事実であるにも関わらず、同裁判所は、19日に行政処分が成立していたという暴論を展開した。

 国を擁護するに留まらず、新たな理屈を持ち出してまで、「朝鮮学校差別」を社会全体にまきちらす司法―。法廷の外では、同胞や日本市民の怒りが渦巻いていた。







●弁護団長「最高裁判例に違反する」


 判決言い渡し後に、原告側による記者会見が司法記者クラブで行われた。




喜田村洋一弁護団長は、東京高裁が「行政処分の成立と効力と発生は別問題」という判断を示したことについて、「明確に最高裁判例(1999年10月22日)に違反する」と指摘。「2013年2月20日に規定ハが削除されたにも関わらず、19日に不指定処分が成立している訳はない。行政処分は、相手側に到達した日に効力が発生するというのが最高裁の判例だ。高裁判決は最高裁判例に違反するということを改めて強調したい」と述べた。

また李春熙弁護士は、「最後の最後に逃げた判決だった。阿部裁判長の訴訟指揮をふまえると、裁判所は、一審判決が重要視した朝鮮学校の適正運営ではなく、省令を削除したことをしっかり認定するとしか考えられなかった。しかし裁判長は、規定ハの削除が内部的に成立していたから関係ない、不指定処分の真の理由は『規程13条』だとあっさりと認定した。国の矛盾について厳しく指摘したが、どこかでその決心が変わったのだろう。控訴審で議論したことの意味がない。地裁判決を踏襲しただけの判決だ」と非難した。

●原告の勇気、無駄にしない

 記者会見では、原告や保護者も裁判所への怒りと絶望を伝えた。

 原告の元生徒は、「とても悲しい悔しい判決でした。この裁判をきっかけに弁護士を目指しましたが、法律を学ぶ者としても絶望するばかり。本当は原告61人がここで悔しさを話してほしい。今日は後輩たちが裁判所に訪れたが、道の先に街宣車が停まっており、大きな声で『朝鮮人帰れ』と生徒や私たちに向かって叫んでいるのが聞こえていた。このようなことは、私が中高生の頃から変わらず、この裁判をすると決めたのも、裁判に勝利することで社会を変えたいと思ったから。絶対にあきらめません。私たちの主張が認められる日まであきらめません」と声を振り絞った。

 東京中高に2人の子どもを通わせる保護者は、「今日の裁判で、裁判官は、『法服を着た役人』だと実感しました。政府に忖度することなく、人権や教育の権利を正しく守ることが裁判官の責務のはず。やってはならない人が、こうも簡単にやってしまう。良心があるのか、生徒たちの目を見られるのか、自分の親や子に誇れる仕事をしているのか。裁判官の目の前に立って聞いてみたい」と怒りを鎮めながら言葉を発した。

 「子どもたちの『あたり前の権利』を学ぶ権利を保障するための闘いだということで、今日も絶対勝てると思って来た。しかし、やはりこの日本でなかなか難しいのかと。今日、やれることは、まだまだあると思っている。原告の勇気を無駄にすることなく、正義は勝つということを子どもたちに証明していくために闘っていく」




●1100人が報告集会へ

 夜7時からは、東京都内で報告集会が行われ1100人が会場を埋めた。弁護団の発言、東京朝高生や東京中高オモニ会のアピール、大阪、愛知、広島、九州、海を越えた韓国からの支援のメッセージが続いた。



 弁護団は8人が集結。生徒たちに悔しい思いをさせて申し訳ないと頭を下げる姿に、この裁判にかけた思いが伝わってきた。

 松原拓郎弁護士は、朝鮮大学校で教えた学生たちが各地の無償化裁判の弁護を担っていることを挙げ、「かのじょたちが悲しむ姿を見たくてやってきたのではない。さらに立ちあがり、社会のうねりになるようにしたい。これからも一緒に闘っていければと思う」と言葉を振り絞った。

 師岡康子弁護士は、「今日こそ、皆さんに喜んでもらいたかったが、残念で申し訳ない。判決を聞きながら裁判所に対する怒りと軽蔑を感じた。やってきたこととまったく違うこと書いていて、恥ずかしくないのか。国を許せないという気持ちだ」と思いを述べた。

金舜植弁護士は、悔し涙をにじませながらも、決心を伝えた。

「何度も学生に絶望を味わわせて本当に申し訳ない。最高裁ではっきりさせたい。4.24教育闘争が示す通り、希望と勇気をもって、進んでいく。勝つまで闘えば負けはない」





 朝鮮学校の子どもたちを誇る言葉も続いた。

 尹誠進・大阪朝鮮高級学校校長は、9月27日に下された大阪高裁判決に触れ、「本質的に日本の司法、政治の力に勝てなかった。民族教育をつぶすという国の姿勢は過去も現在も変わらない。しかし大阪高裁で負けたとき、生徒たちは10日後に控えた運動会を成功させ、今まで闘ってくれたアボジ、オモニ、同胞、日本市民に力と勇気を与えたいと奮起していた。涙が出ました」と教え子たちを誇った。

 集会を締めくくった長谷川和男・「高校無償化からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」代表は、「私たちが勝つために何をなすべきか。住む地域、それぞれの活動の場で多くの仲間を誘い、この運動を広げていくため、世論を変えるために全力を尽くしましょう。来年2月、規程ハを削除した安倍政権に対して全国から怒りの行動を結集させ、成功させよう」と呼びかけた。

 長谷川代表の「最高裁で勝利するぞ!」のシュプレヒコールに続き、8年間の闘いを象徴する「声を集まれ 歌となれ」の大合唱に鳴り響いた。

 国を相手に裁判を闘う厳しさ、しんどさを感じながらも、訪れた人たちは、「明日」からの闘いを自問自答していた。

 裁判、報告集会に参加された皆様、本当におつかれさまでした! がんばりましょう!(瑛)

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10月30日は、東京無償化裁判控訴審判決!

2018-10-26 10:00:00 | (瑛)のブログ


 10月30日に東京高裁で控訴審判決が出される東京無償化裁判をめぐって25日、東京・霞ヶ関の司法記者クラブで原告である東京朝鮮中高級学校生徒の弁護団による記者会見が行われた。

 本裁判は2014年2月17日、東京中高高級部の元生徒(現在は卒業生)61人が国に対して各自への10万円の支払を求めた国家賠償請求訴訟。17年9月13日の一審判決は原告敗訴の結果に終わっている。

 東京地裁判決は、朝鮮高校はずしを目的とした「規定ハ削除」の違法性については、「政治的外交的理由だと裏付けるものとはいえない」とし、不指定処分が適法である以上、規定ハ削除の違法性は「判断する必要なし」として、本裁判の最大の論点である「規定ハ削除の違法性」については判断しなかった。

 しかし、今年3月20日から始まった東京高裁の審理過程では、国が東京朝鮮学園を不指定とした、2つの理由について裁判所から疑問が呈され、裁判長は国側が朝高を不指定とした2つの理由が論理的に成立しない可能性を指摘。「規程13条に適合すると認めるに至らない」という理由だけを判断した東京地裁判決に疑念が表明された。

おさらいすると、国が東京朝鮮学園を不指定にした2つの理由とは、
 ①規定ハを削除した
 ②規程13条に適合すると認められるに至らない
というものだ。

 記者会見で、喜田村洋一団長は、国が述べる2つの理由が論理的に両立しえず、理由としてもありえない、ということを実定法に基づいて説明した。要旨を整理する。

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 国が朝高を不指定にした理由は、
 
  ①規定ハの削除したと、いう「規則の問題」と

  ②規程13条に適合すると認められるに至らない、という「規程の問題」だ。

 法律は国会、政令は内閣、規則、規程は文部大臣が決めるものだ。

 重要なものほど上の機関が決め、その下にどんどん落としこんでいく。

 下位法は、上位法に委任された範囲内で決められる。上位法に反する下位法は無効だ。

 規定ハを削除した以上、下位法である規程13条は成立しえない。

 監獄法や薬事法で、規程が上位法に違反しているという最高裁の判断がある。

 上位法がなくなれば、下位法は自動的になくなる。

 2013年2月20日の官報に規定ハの削除が載った。法令が適用されるのは、官報に告示された日で、公布と同時に効力が発生する。規定ハについては、20日付けで効力を失ったことになる。それと同時に規則に伴う規程もなくなったことになる。

 東京朝鮮中高級学校側に不指定の通知が郵送で着くのは、早くて21日。行政処分は、相手方に届いたときに効力が発生する。

 しかし、20日付けで規定ハが削除されたので、21日の時点で法律は存在していない。

 つまり、東京地裁が朝鮮高校側の請求を棄却した理由とした、②は成立しえないのだ。これは行政法の基本に立った主張だ。法律、政令、規則、規程という、日本の法律体系の上下関係を基準にして考えれば、原判決が維持されることはありえない。

 ②の判断を採用するということは、行政法の考え方をすべてひっくり返すことで、法体系が崩れる。

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 高校無償化裁判をめぐっては、地裁レベルで広島、東京、愛知が敗訴、高裁では大阪で一審を覆す原告敗訴の結果になっているが、すべて国の主張を丸呑みしたヘイト判決で、「規程13条」の考え方を採用している。

 喜田村団長の主張は、各地の裁判で国を勝たせている②の理由が、そもそも理由にならないと論破したもの。国の不指定理由や不当判決の根拠を崩す判断が示される可能性がある――東京高裁の判決が注目されるゆえんだ。

 記者会見では、李春熙弁護士が発言。他地方の裁判では、朝鮮学校と総聯との関係が問題にされているが、東京高裁が審理の過程で、13年2月20日の不指定処分以降の証拠は「必要性なし」「関連性なし」として、国側が提出した、朝鮮総聯の活動が「反社会的である」とする証拠の多数を却下したことも紹介した。

 そもそも朝鮮学校と朝鮮総聯との関係は、本件の争点とは、まったく関係がない。

 最大の争点は、国が拉致問題を口実に朝鮮高校を外すために「規定ハ」を外したことが違法かどうか、だ。この論点を隠すために国が出してきた「論理」が、「規程13条」を利用した朝鮮学校叩きだった。

 「規定ハ削除」の違法性を「違法」と判断したのは、17年7月の大阪地裁判決だ。大阪地裁は、規定ハの削除は、「拉致問題を口実にした政治的理由によるもので、違法」「指定しないのは、裁量権の逸脱乱用」として原告の大阪朝鮮学園が勝訴。しかし、今年9月27日の大阪高裁ではこれがひっくり返された。

 司法すら国の差別を上塗り、ヘイトを撒き散らしている現状。

 そもそも文科省が、無償化法を法律の趣旨に添って適用していれば、原告を二度苦しめる裁判など起こす必要もなかった。

 東京高裁は「法の番人」としての、役割を果たせるのか―。

 判決は10月30日(火)16時から東京地裁101号法廷。抽選は15時半まで。(瑛)
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イオ11月号が完成!

2018-10-18 10:00:00 | (瑛)のブログ



 イオ11月号が完成しました。

 表紙に登場いただいたのは、大阪朝鮮高級学校オモニ会の洪貞淑会長、副会長の朴京任、高己蓮さんです。

 高校無償化制度から朝鮮高校が排除されて8年目。

 大阪は無償化排除と同時に大阪府、市の補助金も大幅に削減され、民族教育の現場は、厳しい闘いを強いられてきました。しかし、その厳しさを跳ね除ける「逞しさ」で子どもたちを守っているのが、オモニたちです。

 9月27日に下された大阪無償化裁判控訴審判決で大阪高裁は、朝鮮学園側が全面勝訴となった一審判決を取り消しましたが、この8年間、闘いの中心にはいつもオモニたちがいました。

 来る30日に東京も控訴審判決が下されます。勝利を信じ、大阪のパワーを読者の皆さんにお届けしたいと思います。

 特集は、「板門店の春、平壌の秋に」。

 今年3回目となる北南首脳会談が9月18~20日にかけて平壌で行われ、北南関係の発展をさらに加速させるうえで重要な里程標となる「9月平壌共同宣言」が発表されました。

 金正恩委員長と文在寅大統領は、2泊3日のほぼすべての公式日程を共に過ごしながらさらに親交を深め、わが民族同士、平和繁栄の新しい時代を共に切り拓いていく姿を全世界にアピールしました。

 本特集では、写真と両首脳の発言で3日間を振りかえります。また、宣言の意義について金志永・朝鮮新報編集局長が解説を寄せ、メーデースタジアムで15万人の観衆を湧かせた両首脳の演説を朝鮮新報の金淑美記者がレポートしてくれました。また、今後の朝米関係の展望について浅井基文さんが論考を寄せてくれました。今後の経済、民間交流についても現状をまとめています。

 特別企画は、冒頭で紹介した大阪無償化裁判控訴審判決です。

 大阪朝鮮学園が大阪朝鮮高級学校を高校授業料無償化・就学支援金支給制度の対象としないのは違法だとして、国を相手に不指定処分の取り消しおよび指定の義務づけを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は9月27日、昨年7月の1審判決を取り消す原告逆転敗訴の判決を下しました。司法が矜持を捨て去った不当判決への怒り、「不当な支配」で押し切った「結論ありき」の差別的判決について、解説を載せました。

 他にも、

 折り紙でチマチョゴリを作り、ギネス記録を打ち立てた茨城朝鮮初中高級学校のオモニたち、

クオリティ高い舞台で4000人の観衆を魅了した「ウリ民族フォーラム20181 in 兵庫」、

 群馬の「記憶、反省そして友好」の追悼碑をめぐる裁判についての朴順梨さんの寄稿、

 フィンランドの介護現場を訪れたシン・チャンスさんのエッセイなど、単独記事も充実しています。

 月刊イオ11月号、ぜひご覧ください。

 月刊イオは以下の定期購読フォームにてどなたでも注文することができます。
 http://www.io-web.net/subscribe/

 1冊からのご注文も承っています。定期購読ではなく1号のみの注文の場合は、「その他伝達事項」の欄にその旨と希望号数を記入して下さい。(瑛)
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「大きくそだて みんなの木」@第24回極美展

2018-10-10 09:59:35 | (瑛)のブログ


 東京・上野の東京都美術館で開かれた第24回極美展(9月28日~10月5日)に行ってきた。

 一番見たかったのは、この絵。「大きくそだて みんなの木」のタイトルのもとに、壁一杯に広がっていたのは、朝鮮半島の南北、日本、中国・延吉の子どもたちの絵とメッセージ!圧巻だった。

 朝鮮学校の美術教員たちが運営してきた「在日朝鮮学生美術展―東京展」は2001年から、韓国で平和統一教育を実践しているNGO「オリニオッケドンム」と日本のNGO「南北コリアと日本のともだち展」とともに、朝鮮半島の南北、日本に暮らす子どもたちの絵の交流を進めてきた。

17年度は、葉っぱをかたどった紙に自己紹介をしあう共同制作を行ったという。一枚一枚のメッセージを読んでいると、現地での暮らしぶりや、まだ会えずにいる子どもたち同士が、お互いを思い慮る姿が目に浮かぶようで、胸が熱くなった。10年以上、この展示を見させてもらっているが、地道な交流をつなげてきた人たちの努力には、いつも頭が下がる。







 朝鮮学校生は、北と南を訪問し、現地での共同制作で独自の役割を果たしてきたものの、朝鮮半島情勢の緊張により、07年を最後にソウル訪問は中断。日本の小学生の訪朝も数回に留まっている。10年以上の断絶の月日。それを繋いできたのが絵の交流だった。

 今年に入り、朝鮮半島の平和作りに向けた大きな歩みが始まったが、一般の人たち、何より「祖国分断」のなかで生きてきた子どもたちに、「統一」を実感できる体験をもっともっと増やしてあげたい。そんな思いをかき立ててくれた展示だった。

 極美展は、「自由闊達なる表現によって、具象、非具象にとらわれることなく、独創性を高め、新鮮な芸術を極めようとする人材の開発と新人の育成を目的とし、その成果を世に発信し、芸術文化の発展に寄与するとともに、アジア諸国の芸術家との交流を追求するという趣旨」で一般公募されている。今回も、在日同胞画家たちが多くが出展していて、見ごたえがあった。

「歓喜・2018.4.27―民族の春」(朴正文さん)が外務大臣賞・叙々苑賞、

「済州道 トルタン」(夫正鵬さん)がモンゴル大使館賞、

「街風景」(金任鎬さん)が極美審査員特別賞、

「月と日、時を越えて」(金聖蘭さん)が極美審査員賞、

「双鉢鼓舞」(姜俊成さん)が東京クロス賞、

「舞踏―暖かな雪につつまれて」(張留美さん)がアートジャーネル社賞を、

 それぞれ受賞する活躍ぶり。

 御世話になっている方々の作品が日本の展示会で評価されたことも嬉しかった。(瑛)
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8000万同胞の願いが結実~9月平壌共同宣言

2018-09-20 10:00:00 | (瑛)のブログ







金正恩委員長と文在寅大統領が、9月19日に「9月平壌共同宣言」に署名した。朝鮮中央通信による宣言全文(朝鮮語)を巻末に掲載する。

宣言によると、両首脳は民族自主と民族自決の原則を再確認し、北南関係を民族的和解と協力、確固たる平和と共同繁栄のために、一貫して持続的に発展させることにし、「北南関係発展を統一につなげることを祈るすべての同胞の志向と念願を政策的に実現するために努力する」とした。

両首脳は、板門店宣言を徹底的に履行し、北南関係を新しい高い段階に前進させるための諸般の問題と実践的な対策を論議したという。

「9月平壌共同宣言」は全6項で、

①軍事的敵対関係の終息、

②民族経済の均衡的な発展、

③離散家族問題を根本的に解決するための人道的協力の強化、

④多様な分野にわたる協力と交流(10月の平壌芸術団ソウル公演、2020年の東京五輪共同出場、2032年オリンピック共同開催のための誘致など)、

⑤核兵器と核の脅威がない平和の基盤作り、

⑥金正恩委員長のソウル訪問

などが骨子となっている。

また、同日、「歴史的な板門店宣言履行のための軍事分野合意書」も採択され、11月1日から、軍事境界線付近の軍事演習を中止するという。

同日夜に、両首脳は、5・1競技場で大集団体操と芸術公演を観覧した。

競技場を埋めつくした15万の平壌市民たちの大歓声に、鳴りやまない拍手…。

両首脳の演説に拍手を送りつづける平壌市民の表情は晴れやかで、希望に満ちており、統一が民衆の中に息づく姿に涙がこぼれた。

会場には朝鮮学校生徒や学生たちもいたという。大きな歴史が動きだした。(瑛)

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9월평양공동선언

조선민주주의인민공화국 김정은국무위원장과 대한민국 문재인대통령은 2018년 9월 18일부터 20일까지 평양에서 북남수뇌회담을 진행하였다.

수뇌분들께서는 력사적인 판문점선언이후 북남당국사이의 긴밀한 대화와 협상,다방면적민간교류와 협력이 진행되고 군사적긴장완화를 위한 획기적인 조치들이 취해지는 등 훌륭한 성과들이 있었다고 평가하였다.

수뇌분들께서는 민족자주와 민족자결의 원칙을 재확인하고 북남관계를 민족적화해와 협력,확고한 평화와 공동번영을 위해 일관되고 지속적으로 발전시켜나가기로 하였으며 현재의 북남관계발전을 통일로 이어갈것을 바라는 온 겨레의 지향과 념원을 정책적으로 실현하기 위하여 노력해나가기로 하였다.

수뇌분들께서는 판문점선언을 철저히 리행하여 북남관계를 새로운 높은 단계로 전진시켜나가기 위한 제반 문제들과 실천적대책들을 허심탄회하고 심도있게 론의하였으며 이번 평양수뇌회담이 중요한 력사적전기가 될것이라는데 인식을 같이하고 다음과 같이 선언하였다.

1. 북과 남은 비무장지대를 비롯한 대치지역에서의 군사적적대관계종식을 조선반도 전 지역에서의 실질적인 전쟁위험제거와 근본적인 적대관계해소로 이어나가기로 하였다.

① 북과 남은 이번 평양수뇌회담을 계기로 체결한 《판문점선언 군사분야리행합의서》를 평양공동선언의 부속합의서로 채택하고 이를 철저히 준수하고 성실히 리행하며 조선반도를 항구적인 평화지대로 만들기 위한 실천적조치들을 적극 취해나가기로 하였다.

② 북과 남은 북남군사공동위원회를 조속히 가동하여 군사분야합의서의 리행실태를 점검하고 우발적무력충돌방지를 위한 항시적인 련계와 협의를 진행하기로 하였다.

2. 북과 남은 호혜와 공리공영의 원칙에서 교류와 협력을 더욱 증대시키고 민족경제를 균형적으로 발전시키기 위한 실질적인 대책들을 강구해나가기로 하였다.

① 북과 남은 올해안에 동,서해선철도 및 도로련결과 현대화를 위한 착공식을 가지기로 하였다.

② 북과 남은 조건이 마련되는데 따라 개성공업지구와 금강산관광사업을 우선 정상화하고 서해경제공동특구 및 동해관광공동특구를 조성하는 문제를 협의해나가기로 하였다.

③ 북과 남은 자연생태계의 보호 및 복원을 위한 북남환경협력을 적극 추진하기로 하였으며 우선적으로 현재 진행중인 산림분야 협력의 실천적성과를 위해 노력하기로 하였다.

④ 북과 남은 전염성질병의 류입 및 확산방지를 위한 긴급조치를 비롯한 방역 및 보건의료분야의 협력을 강화하기로 하였다.

3. 북과 남은 흩어진 가족,친척문제를 근본적으로 해결하기 위한 인도적협력을 더욱 강화해나가기로 하였다.

① 북과 남은 금강산지역의 흩어진 가족,친척상설면회소를 빠른 시일안에 개소하기로 하였으며 이를 위해 면회소시설을 조속히 복구하기로 하였다.

② 북과 남은 적십자회담을 통하여 흩어진 가족,친척들의 화상상봉과 영상편지교환문제를 우선적으로 협의해결해나가기로 하였다.

4. 북과 남은 화해와 단합의 분위기를 고조시키고 우리 민족의 기개를 내외에 과시하기 위하여 다양한 분야의 협력과 교류를 적극 추진하기로 하였다.

① 북과 남은 문화 및 예술분야의 교류를 더욱 증진시켜나가기로 하였으며 우선적으로 10월중에 평양예술단의 서울공연을 진행하기로 하였다.

② 북과 남은 2020년 여름철올림픽경기대회를 비롯한 국제경기들에 공동으로 적극 진출하며 2032년 여름철올림픽의 북남공동개최를 유치하는데 협력하기로 하였다.

③ 북과 남은 10.4선언발표 11돐을 뜻깊게 기념하기 위한 행사들을 의의있게 개최하며 3.1인민봉기 100주년을 북남이 공동으로 기념하기로 하고 그를 위한 실무적방안을 협의해나가기로 하였다.

5. 북과 남은 조선반도를 핵무기와 핵위협이 없는 평화의 터전으로 만들어나가야 하며 이를 위해 필요한 실질적인 진전을 조속히 이루어나가야 한다는데 인식을 같이하였다.

① 북측은 동창리발동기시험장과 로케트발사대를 유관국 전문가들의 참관하에 우선 영구적으로 페기하기로 하였다.

② 북측은 미국이 6.12조미공동성명의 정신에 따라 상응조치를 취하면 녕변핵시설의 영구적페기와 같은 추가적인 조치를 계속 취해나갈 용의가 있음을 표명하였다.

③ 북과 남은 조선반도의 완전한 비핵화를 추진해나가는 과정에서 함께 긴밀히 협력해나가기로 하였다.

6. 김정은국무위원장은 문재인대통령의 초청에 따라 가까운 시일안에 서울을 방문하기로 하였다.

조선민주주의인민공화국
국무위원회 위원장
김 정 은

대한민국
대통령
문 재 인

2018년 9월 19일

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イオ10月号の編集を終えて…

2018-09-11 09:54:23 | (瑛)のブログ
イオ編集部は、昨日が締め日でした。印刷業者にデザインした誌面データが完納されると、約1週間をかけて雑誌が刷られます。1週間後、トラックに搬入され、イオは届きます。

最近、誰かと一緒に仕事をする、ということをよく考えるようになりました。

私は今の会社に入ってから、10年ほど新聞記者をしていましたが、最初に配置されたのは整理部でした。記者が書いた原稿を組む仕事で、整理部にいた1年は仕事の基本を叩き込まれました。

入社1年前の仕事の失敗と、空回り続けた日々は、思い出すたびに恥ずかしくなりますが、中でも誤字を出し、冷や汗にまみれて、1階の輪転機まで走った日のことは忘れられません。

輪転機が止まると、発送が遅れる→

発送担当の職員が駅まで車を飛ばすことになる→

到着時間に間に合わない場合、日本全国への発送が遅れる…

など、自分のミスが及ぼす多大な影響を「失敗」から学びました。失敗には、自分が責任を取れるものと取れないものがあり、後者は多くの人を傷つけ、会社の信用を失墜させます。

あれから時は流れ、今では印刷も外注になり、「目で、肌で」一緒にモノを作る実感のようなものは薄れてきました。寂しいことではありますが、誰かと協力しあいながら「モノを作る喜び」、刺激しあい、フォローしあいながら、「モノを作る感覚」を伝えていきたいと思うこの頃です。

ささやかですが、最近嬉しかったことは、印刷会社の方から誌面の感想を聞けたこと。

7月号に掲載した「朝鮮半島現代史きほんのき」の問答が分かりやすかった、「私たちは朝鮮半島のことをよくわかりませんから~」と感想を伝えてくれ、デザイナーのRさんを前に、「Rさんのブログを楽しみにしている。Rさん、もっとはじけてください!」と期待をかけてくれました。

数日前から、ある大先輩のOBが会社の仕事を手伝ってくれているのですが、20数年前には一世の記者がまだ編集の現場にいたことを思い出しました。本場のウリマルが飛び交い、意見がぶつかり合い、緊張が走る現場。若い私なんぞの原稿は真っ赤に染まり、ちっぽけなプライドはどこかへ飛んでいきました。

それでも、書いた原稿に真剣に目を通してくれ、意見をくれては次の課題を与えてくれ、落ち込んでいるときに励ましてくれた数多くの先輩たちがいて、今日まで書く仕事を続けてこられたと思っています。

思い出す面々…鬼籍に入った方を想うと悲しくなりますが、御世話になった先輩たちとの付き合いは今でも続いています。

イオのホームページhttp://www.io-web.net/のデザインを手がけてくれたHさんもその一人。

編集部を離れても、イオを思い、自分の技術を惜しみなく差し出し、「次の一手」を提案してくれるカッコいい先輩です。

ご無沙汰している筆者も多いです。忙しない日常の中でも、一人ひとりの顔を思い出せる心の余裕を持ちたいですね。

さて、編集部では、いよいよ来年度の企画会議が始まります。(瑛)
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朝鮮からのおみやげ

2018-09-03 09:41:11 | (瑛)のブログ


8月中旬、生まれて初めて祖国・朝鮮を訪れた中学生の息子が2週間を現地で満喫して帰ってきた。

トランク一杯に入った朝鮮のおみやげを見たときは驚いた。(没収されなかった!)という安堵と、朝鮮でこんなに大きな袋のお菓子を生産しているという事実に…。

14歳初の海外旅行。息子は、私が生まれた1972年に朝鮮に帰国した叔父や、その子どもたちとも初対面。朝鮮語で思いを伝えるのに苦労したようだが、二十歳ごろまで日本で育った叔父と日本語も交えながら話ができたようで、「楽しかった」と聞いたときは嬉しかった。

2002年、同胞障害者の家族たちが集う「ムジゲ会」に同伴し平壌を訪れて以来、16年もの間、朝鮮には行けずにいる。叔父もハラボジになったというし、5歳で帰国した従妹も海州で元気に暮らしているという。今回、息子が訪朝するということで、久しぶりに叔父や従妹に手紙を書いた。

地方に暮らす叔父は大袋のお菓子を息子に渡してくれた。目にした時には、その量と真心に心が温まり、子どもたちと小分けして世話になった人たちに配った。

帰日後、叔父から預かってきた手紙を父に渡したり、お土産話をすると、とにかく嬉しそうだった。日本で一つ屋根の下で育ったきょうだいが朝鮮に暮らしているのだ。「無事に幸せに暮らしているだろうか」という思いは、常に頭のすみにあるだろう。2世の多くは、親きょうだいといった、身近な親族が帰国しており、3世の私たちとは、祖国への思い入れが違うと感じるのは、こんなときだ。

息子がハラボジハルモニたちに買ってきたお土産を見て懐かしかったのは、そこに書かれた文字や刺繍。手の温もりが感じられるお土産が海を渡って人の手に渡る―。旅のささやかな喜びだ。この小さな幸せが「制裁」という名のもとに奪われてきたことを思うと、気が遠くなり、それを平気で続ける人間の意地悪さに腹が立ってきた。

訪朝中、息子は担任の先生がプレゼントしてくれた日記帳に、現地での出来事や自分の目でみた朝鮮の国の印象を毎日書いたという。世話になった平壌国際サッカー学校の先生が、別れる日、「サッカーは日本でもできる。けれど、朝鮮でボールを蹴ることで、私たちは友情を育むことができる」という言葉で見送ってくれたことに感動したという。一つひとつの話が心に染み入るのは、年をとったせいだろうか。

ルーツが宿る祖国―。

この大きな存在を、日本で生まれ育つ子どもたちに伝えていくことも、大人の責任だと感じたしだい。「制裁」なんぞに負けるものか。(瑛)

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非武装地帯に統一墓地を~国平寺の遺骨・35柱が故郷に返還

2018-08-24 10:00:00 | (瑛)のブログ


東京・東村山市の国平寺に安置されていた朝鮮人の遺骨35柱が、8月14日、日本からソウルへ渡った。1964年に創立された国平寺は、日本各地に散在している朝鮮人の無縁仏を集め、法要を行ってきた。その数300柱。国平寺に残る朝鮮人犠牲者の遺骨が故郷に渡ったのは昨年8月6日の33柱、今年2月27日の33体に続く3回目だ。

 日本の植民地支配時に日本で犠牲になった朝鮮人の遺骨返還に関しては、数年前から、非武装地帯に北と南の共同墓地を作る民間レベルの活動が始まっており、実現の日まで遺骨はソウル市内の寺院に安置される。



遺骨を見送るための日帝強制連行朝鮮人犠牲者遺骨奉還追慕法要が8月12日、国平寺で行われ、韓国・日帝強制徴用犠牲者遺骨奉還委員会のソ・ボンス団長ら南の市民、総聯西東京本部の金益淳委員長、朝鮮人強制連行真相調査団の河秀光事務局長、日本人有志、地元の同胞たちが約60人が集まった。

「朴聖守、金尚壽、具辰漢…」。午後4時から行われた法要では35名の名前が呼ばれた後、尹碧巌住職(62)が念仏を唱え、ソ団長が「最後の一人まで故郷の地に連れて帰りたい。奉還のために心をひとつにしよう」と呼びかけた。

国平寺が保管する遺骨中、生年や死亡理由が分からない人は多いが、朴聖守さん(享年40歳)の遺骨は栃木県朝鮮人強制連行真相調査団によって死亡の経緯が明らかになっている。

 1902年に慶尚南道で生まれ、栃木県の草木ダムの基礎工事場で墜落死した朴さん。同調査団は日本の行政機関の責任のもと、縁故者の照会、また遺骨を引き渡す家族を探すことを求めたが、放置されたままで、この間、足尾町の蓮慶寺が遺骨を安置し、調査団の日本市民が追悼を続けてきた。

 しかし、連慶寺の存続が難しくなったことにより、国平寺が受け入れ、このたび故郷への奉還となった。法要の場では、栃木県日朝交流県民の会・橋本浩一さん(73)のメッセージが代読され、「朴さんの遺骨が故郷に戻るというので感慨無量だ。これからも、栃木県に連行され、犠牲になった朝鮮の方の恨を供養し、追悼の意を表明することが、日本が朝鮮に対して行った過去の罪を謝罪し歴史の教訓に刻み未来を目指すことだと信じている」との思いが伝えられた。

 尹住職は、4月27日の板門店宣言後に北南の民間団体の間で遺骨奉還について合意が見られ、松代大本営の地下壕建設に従事した2600人の名簿が関係者を通じて北側の「日本軍性奴隷及び強制連行被害者問題対策委員会」に伝わるなど、遺骨返還をめぐる進展を動きを紹介しながら、

「日本の朝鮮強占期に犠牲になり、遺族の元に戻れなかった遺骨は数え切れないほど多い。

 今日、帰る遺骨はほんの一部。放置されたままの遺骨を統一した祖国に祀ることは、かれらの尊厳を再び取り戻すことにつながる。今日の法要はわが民族が二度と外勢の犠牲物にならず、植民地と分断で刻まれた過去を清算し、統一へ進む私たちの意志を示す場となる」と語った。



 最後に中庭で死者に捧げるクッ(ムーダンが行う祭祀)が行われた。

 来日した奉還委員会のリ・ジョンフィ事務局長は、「非武装地帯に統一墓地を作りたい。南北に住むすべての人たちが、植民地によって犠牲になった人たちを追悼する場があればと夢見ている。犠牲者への供養を通じて、引き裂かれた人々の心を集め、統一を近づけたい」と涙ぐんでいた。

尹住職は、「遺骨の返還は人道問題。しかし、日本政府の対朝鮮制裁のなかで朝鮮に暮らす遺族の来日すら許可されていない。南北、海外の民間団体が力を合わせることで、日本政府が過去の植民地支配の清算に向き合うよう働きかけたい」と積年の思いを話す。

労務動員による犠牲者の遺骨に関して、日本政府が南北の両政府と協議し、返還したことは過去に一度もない。 (瑛)
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民プラスとの討論会、北南サッカー大会…

2018-08-10 10:00:00 | (瑛)のブログ
先日、本ブログで告知した朝鮮新報、韓国のメディア「民プラス」、WEB統一評論の3者共催の討論会が、9日に都内で開催された。

歴史的な板門店宣言、朝米共同宣言を着実に履行していくためには、何が必要か。各々の立場で話がなされるなか、いくつかの論点が深く印象に残ったので書き留めておきたい。

・宣言履行のための民族メディアの役割

・米国のメディアをはじめ、宣言履行を阻止する人たちが流す「フェイクニュース」にどう対抗するか

・日本の植民地支配の清算、在日コリアンへの人権侵害といった長年の課題の解決に向け、北と南、在日同胞が力を合わせていくことの必要性

 3点目に関して討論会では、朝鮮への修学旅行から帰ってきた神戸朝鮮高級学校生のお土産が没収された(6月28日)際、日本や朝鮮の抗議に加え、韓国でも「朝鮮学校の子どもたちを守る市民の会」や「朝鮮学校と共にする人々」をはじめとする、224の団体と83の個人が声をあげた「共闘」が結実し、のちに帰日した大阪の生徒たちはお土産を没収されなかったことが、朝鮮新報記者から報告された。また、2005年、靖国神社に長らく置かれていた北関大捷碑が北南の仏教関係者の努力によって、100年ぶりに朝鮮民主主義人民共和国に返還された際の話も、共同作業の重要性を再認識させるものだった。

 南の社会と在日朝鮮人社会は、2000年の6・15共同宣言以降に交流が増えたとはいえ、まだまだ互いを知らない。民プラスの記者が、朝鮮半島北部の同胞、在日同胞、また、朝米共同宣言の相手国である、米国を正しく知ることを提案していたが、まさしくその通りで、1980年代から平壌に支局を置いてきた朝鮮新報、そして、イオが果たすべき役割は小さくないと感じた。

 さて、明日からはソウルで北南労働者統一サッカー大会が開かれる。

 民プラスのサイトには、モンダンヨンピルでおなじみのクォンヘヒョさんの応援メッセージが流れていた。http://www.minplus.or.kr/news/articleView.html?idxno=5718

 ソウルには、元イオ編集部の淑さんが平壌から向かうというので、現地からの報道を楽しみにしている。

 さて、明日11日から16日まで日刊イオはお休みし、次回は17日からとなります。猛暑が続きますが、どうぞお元気でお過ごしください。(瑛)
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8月9日、東京で共同討論会「板門店宣言時代と私たちの役割」

2018-08-02 10:00:29 | (瑛)のブログ



祖国解放73周年を記念した共同討論会「4.27板門店宣言と私たちの役割」が8月9日、東京の文京区民センターで18時から行われます。

朝鮮新報http://chosonsinbo.com/jp/、韓国のメディア「民プラス」http://www.minplus.or.kr/、Web統一評論https://www.facebook.com/pyongron.tongilの3者の共催。朝鮮新報が南のメディアとイベントを共催するのは初めてとなります。

討論会のテーマは、「平和と繁栄、統一の4・27時代の開幕と自主統一運動の課題、そして、私たちの役割」。

2時間にかけて行われる討論会には、南から「民プラス」のキム・ジャンホ編集局長、4・27時代研究院のハン・チュンモク院長、リ・ギョンジャ・労働者民衆党副代表、在日からは、統一評論の崔錫龍編集長、6・15共同宣言実践日本地域委員会の宋世一代表議員、朝鮮新報編集局の金志永局長、姜イルク副局長らが登壇します。

冒頭に「新しい世界秩序と4・27時代の開幕」(金志永局長)、「4・27時代の自主統一運動の課題」(ハン・チュンモク院長)の基調報告がなされた後、討論、質疑応答が行われます。

板門店宣言がもたらしたものは何か―。南の同胞たちと語り合える貴重な場となります。

8月9日の18時から、ぜひご参加ください。

●共同討論会「4.27板門店宣言と私たちの役割」

日時:2018年8月9日 18時から(17時半開場)

場所:文京区民センター(地下鉄三田線「春日」駅下車)

参加費:1000円

問合せ:朝鮮新報編集局(℡03・6820・0103)

※朝鮮語での進行となります。同時通訳はありません。
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