日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

楽しい運動会 

2012-05-31 09:00:00 | (瑛)のブログ

  

快晴に恵まれた5月27日はハッキョの運動会でした。保護者としては2回目の運動会、朝鮮学校の運動会は保護者や祖父母、地域同胞が参加する競技が多いのですが、今年はいくつかの競技に参加して、体を動かしてきました。

子どもの通うハッキョは全校生が70人弱の小さな学校ですが、運動会は祖父母や親戚、地域の同胞や日本の皆さんで賑わいます。なかには孫の顔を見に遠方から足を運ぶハルモニ、ハラボジもいらっしゃいます。

ある保護者から学校が置かれた窮状を聞いたことがきっかけとなり、ハッキョを支援してくれているBさんは、昨年に続き顔を見せてくれました。朝鮮学校と関わりを持つのは地方の母校を卒業してから約30年ぶりだそうです。また今春、長女が初級部に入学したCさんは子どもが通っていた保育園の先生と一緒でした。日本の保育園ではほとんどの子どもが地元の小学校に行くので、朝鮮学校を知る機会はほとんどありません。運動会で卒園した後の教え子の姿を見られた先生方の感想、聞いてみたかったです。

朝鮮学校の高学年に進むとサッカーの全国大会に参加するのですが、会場のすみではその遠征費を工面するための出店も出されていました。出店をのぞくと、今春子どもを卒業させたOGのオモニの姿が! 後に続くオモニたちのために、休日返上で手伝ってくれたようです。

このように、色んな人たちのハッキョへの思いを実感できる一日でありました。

内のハッキョでは、近隣の日本の学校と互いの学芸会や運動会に参加しあっている学校もあるそうです。本校も歩いてすぐそばにあるC小との交流が始まったばかり。いつか、互いの運動会に参加して、交流の輪を広げられればいいですね。

さて、運動会では、素敵なペアルックに身を包んだご夫婦を写真に収めることができました。

朝鮮大学校で購入されたというハンマウムTシャツです。

リョンスさん、フィソンさん! 撮影へのご協力ありがとうございました。(瑛)

コメント

日本軍「慰安婦」写真展が中止の危機―写真家・安世鴻氏にきく

2012-05-30 09:00:00 | (K)のブログ

 日本社会における排外主義の広がり・深刻化を物語る出来事がまた起こった。日本のマスコミなどでも報道されたので知っている方も多いと思うが、6月26日~7月9日に東京新宿で予定されていた「中国に残された日本軍「慰安婦」女性」安世鴻写真展(重重プロジェクト)が、会場となっていたニコンサロン側の一方的な通知により中止の危機に直面している。

 ニコンサロンは、カメラメーカーとして有名なニコンが運営する歴史のある写真サロン。写真家の安世鴻氏が昨年12月にニコンサロン側に展示会審査を要請しニコンサロンが審査会を開いて今年1月に展示が決定していた。その後、何の問題もなく準備が進められ、ニコンサロン側は大阪でのアンコール写真展まで要請していた。ところが5月22日、突然、そのニコンサロンが中止を一方的に通告してきたのだ。ニコンサロン側は理由を明らかにしていないが、排外主義を唱える者たちの抗議に屈したのは明らか。

 昨日、上京していた安世鴻氏に直接会い写真展について話を聞いた。

  安氏は1996年に韓国の雑誌「キル」に日本軍「慰安婦」ハルモニたちの写真を発表したのを皮切りに日本軍「慰安婦」問題に深くかかわっていった。
 「最初にハルモニたちと会ったときは、男性としていてもたってもいられない気持ちになった。ハルモニたちを撮影するよりもまず話を聞くことが大事だと思いハルモニ一人ひとりに2~3日話を聞くようにした。写真はそのなかで自然に撮ったものだ」と安氏は振り返る。
  その後安氏は、韓国挺身隊研究所の活動にボランティアで参加するようになり、2001年、韓国挺身隊研究所が中国にいる慰安婦ハルモニたちの実態調査を行った際に記録の写真を撮影するために参加した。その後、個人でも中国を訪ね撮影作業を続けてきた。今回、ニコンサロンで展示される予定だったのは、その過程で撮影された中国の「慰安婦」ハルモニたちの写真だ。
 「中国では12人のハルモニたちと出会ったが、ハルモニたちはみんな『故郷に帰りたい』と、故郷に対する思いを語っていた。70年近くも前に故郷から連れ去られ家族の記憶もほとんどなく、ウリマル(言葉)も忘れているハルモニも多かった」と回想する。
 韓国にいるハルモニたちは政府からの支援金が出るが、中国にいるハルモニたちには支給されておらす、韓国挺身隊研究所では支援運動を繰り広げ、2人が韓国にもどり6人が韓国籍を取得したという。しかし、12人のうち現在すでに確認できるだけで7人がこの世を去ったそうだ。

 安氏は「中国にいる慰安婦ハルモニの存在を広く知らせなくてはいけない」と、2003年にソウルで写真展をスタートさせている。「一人でも多くの人たちが知り行動することで、日本軍『慰安婦』問題が解決に向かうことになる」と安氏は強調する。
 予定されていた東京ニコンサロンでの写真展では38枚の作品が展示されることになっていた。ニコンサロンは、「一人でも多くの人たちに知らせたい」という安氏の思いを踏みにじっただけではない。「一人でも多くの人たちに知らせる」という自分自身に課せられた使命を自ら断ったのだ。そして、日本軍「慰安婦」問題をなかったことにしようとする勢力に加担したのだ。
 安氏が中止の理由を尋ねてもニコンサロン側は「複数の抗議があったことは認めるが、中止の理由については諸般の事情により、としかお応えできない」という言葉を繰り返すだけだという。
 ネット上では排外主義者たちが写真展を行うことに対しニコンサロンを攻撃する言葉があふれニコン製品の不買も呼びかけられていた。実際にニコンサロンの前で「抗議行動」を行う団体もあった。
http://shukenkaifuku.com/?p=1957
 ニコンサロンが口を閉ざそうが、現実にはこのような「抗議」に屈したのは明らかだ。報道の最前線にあるカメラを作ってきたニコンが、中止という決断を下したこと自体が現在の日本の状況を如実にあらわしていると思う。

 安氏は、「口頭で中止を告げられただけ。公式に文書ももらっていないし、責任者と話したいというこちらの要望も実現していない。いずれにせよ、一方的な中止を受け入れるわけにはいかない。写真展が実現するよういろいろなところに呼びかけ最後まで闘いたい」としている。今回の事態を日本や韓国などのマスコミも伝えており中止決定に抗議の声が上がっている。中止発表を受け韓国では逆にニコン製品の不買運動も起こっているそうだ。
 中止を撤回させる世論を広げることが何よりも大切だ。

  安世鴻氏は最後に次のように語っていた。「現在生存している『慰安婦』ハルモニたちは85~92歳の高齢で、あと何年生きられるかわからない。日本政府はハルモニたちがすべて亡くなるのをまっているとしか思えない」
 今回の問題は、ニコンというひとつの企業の問題ではなく、根本には日本が日本軍「慰安婦」問題と真摯に向き合うどころか、歪曲・矮小化し自らの責任から逃れようとし続けてきたことにある。(k)

 重重プロジェクトHP
http://juju-project.net/

 ハンギョレの記事
http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/534478.html

ニコンサロンについて
http://www.nikon-image.com/activity/salon/info/

 

コメント (1)

夢の話

2012-05-29 09:00:00 | (麗)のブログ
(淑)さんブログで以前書かれていた「夢の話」。
私は中・高と6年間バスケットをしていた訳ですが、何故か最近、その頃の夢をよく見ます。
内容は下手なプレイをしてチームメイトに怒られたり、先生に怒鳴られたりと、どちらかというとマイナスな夢です。

先日見た夢も、やはりバスケ部の頃の夢でした。
この時は「12時から練習」というメールが入り、学校に向かおうとするのですが、
何故か12時に家を出てしまうという「部活に遅刻する」内容でした。
途中で気付き焦っている最中、友達から「残りの高校生活で練習することももうあまりないのに、今日来ないでどうするの」というメールが。
ちょっとリアルです。

学校にたどり着くまでに場面がころころ変わり、道の途中で、なにか授業らしいものをしている部活の後輩たち…
結局は学校に着くまでに起きてしまったのですが、こういった感じで頻繁に高校時代の部活の夢を見るのです。
今回見た夢は、メールの内容も現実的でした(笑)

他にも、誰かに追いかけられる夢を見るときがあったのですが、
その時は必ず浅い水の中を走っている夢で、走りたくてもなかなか前に進めない−という夢や、
「あ、これ夢だな」とわかって起きたら、それがまた夢だったというパターンも。

寝ながら見る夢は、その人の普段は抑圧されて意識していない「願望」などが現れるケースが多いとされているそうで、
夢を見ている状態を「レム睡眠」と呼ぶのは聞いたことがあると思いますが、
一晩の睡眠では4〜5回のレム睡眠が現れるそうです。
朝方に見た夢を覚えているのは、レム睡眠が朝方に近づくごとに時間が多くなり、夢の記憶が残っているのだそう。


夢診断や夢占いなどありますが、なぜバスケなのか、なぜマイナスな夢ばかり見るのか、
解決出来たら多少はすっきりできるのかも…。(麗)
コメント

アメリカの不当な「2重基準」

2012-05-28 09:00:00 | (里)のブログ
アメリカを筆頭に、日本、韓国などが、朝鮮の「核実験説」云々を持ち出し、問題視している。
朝鮮が2度目の核実験を断行した2009年と同じような状況が作り出されていることは確かだが、そもそもの原因は今回もアメリカ側にある。


アメリカは朝鮮の衛星「光明星-3」号の発射計画が3月に発表されるやいなや、それを理由に2.29朝米合意の核心事項である食糧支援公約の履行を中止することを発表し、衛星発射を「長距離弾道ミサイル発射」と決めつけ「糾弾」する国連安保理議長声明を採択した。
これを「露骨な敵対行為」と見なした朝鮮側は、4月17日に朝鮮外務省声明を発表し、
2.29朝米合意が破棄されたとの見方を示した。

そもそも2.29朝米合意には、朝鮮のウラン濃縮活動や核実験と長距離ミサイル発射の一時停止などの内容が含まれていた。
しかしアメリカの敵対行為によって2.29朝米合意が破棄されてしまった以上、これらの中止措置も解除されることになったといえる。


5月19日、アメリカで開かれたG8首脳会議で、朝鮮の核実験の自制などを求める宣言が採択された。
これに対し朝鮮側は外務省スポークスマンを通じて、「朝鮮の平和的な人工衛星打ち上げと自衛的な核抑制力に対して不当に言いがかりをつけたこと全面排撃する」とし、
朝鮮は初めから平和的な科学技術衛星打ち上げを計画していたため、核実験のような軍事的措置を予定したことはなかった、と「核実験説」を否定した。
それにも関わらず、「核実験説」を持ち出し対決をあおっているアメリカが、引き続き制裁圧迫行動に走るのならば、朝鮮も自衛的な対応措置を取らざるを得ない、と警告した。

2009年に、朝鮮が2度目の核実験を断行したのは、「光明星-2」号の発射を問題視した、アメリカ主導の国連安保理議長声明採択を受けてのことだった。
その時と同じ対決構図が再現されている今、確かに朝鮮が今後再び核実験を行う可能性はゼロとはいえない。
しかし朝鮮の立場はあくまでも、アメリカとの関係において対決と緊張激化という悪循環が繰り返されることは望まないというものだ。
要はアメリカの出方次第という訳で、決して初めから核実験ありきの姿勢ではない。
しかしこのような話はニュースではなかなか伝えられておらず、朝鮮の真意はまったくわい曲されてしまっている。


朝鮮側が問題視しているのは、他の国の人工衛星打ち上げは認める一方で朝鮮に対してはそれを認めないといった、
アメリカによる不当な2重基準だ。
アメリカは今までも、自国の要求に即した身勝手な「2重基準」の適用を、朝鮮に対して強行してきた。
主権尊重と主権平等の原則に基づいた対話と交渉の場であるべき国際機構に対しても、
この2重基準を押し付けてきた。
朝鮮法律家委員会は5月17日に発表した白書の中で、アメリカは朝鮮に対する敵対的観念と政策を国際化するため、国連を悪用していると非難した。
白書によると、米議員上院外交委員会の委員長であったヘルムズはかつて、国連安保理で演説し、
国連が米国の意思に従って改革を行い、「米国の効果的な外交道具」にならなければならず、
米国の国内法が国際法の上にあるため、他国に対する米国の行動は国連の委任が必要なく、
国連は米国の政策に対して意見を発表する権利がないとまで言い放ったという。


アメリカが引き続き、不当な2重基準を適用し続け、朝鮮の自主的かつ合法的権利を剥奪するならば、
朝鮮は今回も何らかの「対応措置」が取らざるを得ないと思う。(里)



コメント

仕事の効率化

2012-05-26 09:00:00 | (淑)のブログ
 英語で、worker holicという言葉があります。“work(仕事)”と“alcoholic"(アルコール依存症の)”の合成語で、直訳すると“仕事依存”、仕事に埋没する人を揶揄して表す言葉です(“仕事中毒”の方がニュアンスは合ってるかも)。良くも悪くも、私はこの言葉が結構好きです。

 イオ編集部に勤め始めて1年以上が経ちましたが、この1年はまさに「光陰矢のごとし」、これまでのどの1年より早く感じられました。
 記者として活動するようになって、以前と比べて仕事のことを考えている時間/仕事に費やす時間が飛躍的に増えたように思えます。といっても、決して以前の職場でいい加減に仕事していたわけではありません(笑)。前の職種は、雑誌編集のようにある程度長いスパンで行うのではなく、その都度迅速さが求められる類の仕事内容だったので(アバウトですみません、わかりづらいですね)、「仕事を溜め込む」ということがほとんどなかったからです。
 ですから最初の頃は雑誌編集のサイクルに慣れず、寝ても覚めても頭の中は仕事仕事仕事。焦ってばかりでした。悪循環で、非生産的だと分かっていながらも。
 1年が過ぎて、少しずつですが自分なりのペースをつかんできたかな、と最近思います。
 仕事を効率化する方法は人それぞれですが、私は最終目標(脱稿)を細分化し、細分化したものにそれぞれ期限を設けて、一つひとつクリアする、というシンプルな方法を実践しています。イオは月刊誌なので、ひと月後の校了日をゴール地点に、weeklyとdailyでタスクを設定しています。翌日や翌週にずれ込むこともざらですが、これが今のところ自分を統制するのに最も効果的みたいです。
 あとは取材の準備や原稿、依頼書などのフォーマットを作っておいて、仕事がダブらないようにする、一般的ですがショートカットキーを活用する、など。
 今はスマートフォンのアプリケーションにも「仕事効率化」というカテゴリーがあるほど、多様なツールがあるので、いろいろ試して自分に最適のスタイルを見つけながら、今後も「仕事力」をアップしていきたいと思います。

 余談ですが「仕事の夢」をよく見ます。それもかなりの頻度で。内容は大概上司や先輩に叱られていたり、大失敗をして青ざめる・・・など、悪夢ばかり。今年で社会人6年目ですが、これは新社会人の頃からずっとで、もう体質みたいになっています。つい先日の日曜日なんて、今の仕事と以前の仕事のダブルヘッダーでした・・・。
 ごく稀に、夢からひらめきを得ることもありますが、夢の中まで仕事に追われるよりも、現実世界でもっとスマートに仕事をこなしたい!
 皆さんは自分なりの「仕事効率化」、ありますか?(淑)
コメント

朝鮮の3Dアニメ

2012-05-25 09:00:00 | (愛)のブログ
私はSPTVを使い、平壌放送の児童放送をみるのが好きです。
なぜ児童放送かというと、朝鮮で放送されている最新のアニメを見ることができるからです。
朝鮮のアニメーションは月刊イオ2010年10月号で「アニメーションの世界」という特集でも紹介しましたが、実はとっても技術も高く、おもしろいのです。
(技術の高さを裏づける話として、90年代にはとある有名なアニメを担当していた日本人アニメーターが朝鮮のなめらかに動くアニメーションを習いに朝鮮を訪れていたという話を聞いたほど。)

さて、先日いまはどんなアニメがやってるのかな~と久々にのぞいてみると、驚きました。
(おお~! 3DCGアニメではないか!)
そう、3DCGアニメーションが放送されていたのです!
タイトルは<불씨를 찾은 아왕녀>(火種をみつけたアワンニョ→古代の人々が寒い冬に火種を探し求めるというお話です)。
2年前の特集でも3Dアニメが製作されているとは書かれてましたが、実際に見たことがなかったので、直接みると新鮮でそして感動的でした。


場面を多様に動くカメラワーク。
1場面1場面、詳細に緻密に描かれたアニメーション。
奥行きのある世界にどんどん引き込まれました。
そしてド迫力の画面の切り替え。
今度は何がでてくるんだろう~とワクワクドキドキしながら見れました。
見ていて飽きることのない、素晴らしいアニメーションです。
そこに朝鮮の情緒や歌などが入っていて、朝鮮独特の世界観を醸し出していました。

このアニメーションをみて、改めて朝鮮アニメの質の高さを感じ、朝鮮のアニメーションは確実に世界レベルに一歩一歩近づいているのだなと再確認しました。
沢山の方にこの素晴らしいアニメーションをぜひ!みてほしいです。
http://www.sptv.co.kr/bbs/board.php?bo_table=01_02&wr_id=9411&sca=
2本立てになっているので、<불씨를 찾은 아왕녀>3Dアニメは15分頃から始まりです。

朝鮮のアニメーションは世界にも誇れるアニメーションだ!!と個人的には思っています。(愛)
コメント (7)

朝鮮語小辞典

2012-05-24 09:00:00 | (瑛)のブログ

 金環日蝕を翌日に控えていた夜、初めて息子の口からウリマルの寝言が飛び出した。
 「ハジマラ!(하지마라・やめろ)」。
 笑いながら足をバタバタさせているのを見ると、どうも夢の中で友だちとじゃれあっているようだ。初級部2年に進級して早や1ヵ月。弟、妹にあたる新1年生を迎え、今は3日後に迫った運動会の準備に明け暮れる日々である。

 当然のことだが、進級してから勉強が少しずつむずかしくなっているようだ。毎日の帰宅は3時半ごろで、おやつを食べたあと、宿題にとりかかる、というパターンで過ごしている。時々、近所の習字教室を終えた保育園時代の友だちが寄ってくれて公園で遊んでいることもあるが、大体は家でのんびりしている。

 1年生の頃は私が5時半ごろに家に戻ると、宿題を終えて遊んでいることが多かったが、ここ数日は私の帰りを待っている。짧은글짓기(短文作り)につまづいているのだ。聞くと、「속삭여요(ささやく)」という単語で作文を作りたいけど、作れないという。まずは言葉の意味を知っているのかと聞くとモゴモゴ。祖母からプレゼントされた국어사전(朝鮮語辞典)を開いたが、意味を理解できなかったとのこと。朝鮮学校に入学して1年。まだまだ朝鮮語の語彙が少ないので、当然のことだろう。

 こういう時は、朝鮮語と日本語の対訳がついている学友書房の朝鮮語小辞典の出番だ!




 しかし、この貴重な辞典、残念なことに絶版だという。適当な辞典を探している最中だったので、「ささやく」という日本語の訳を教え、日本語の辞典で調べればと言ってみた。例文がピンと来なかったようなので、「弟が耳元でささやいた」なんてどう?と助け舟を出すと、朝鮮語に訳してノートに書き込み、宿題は完了した。

 1986年に出版された朝鮮語小辞典は、日本語圏で暮らす朝鮮学校の子どもたちが朝鮮語を学ぶための工夫が随所に散りばめられており、とても使いやすい。

 例えば…
 속삭이다【동】귀속말로 조용조용 말하다.(ささやく)
 례:어머니의 귀에 대고 속삭이는 아이.동무들이 속삭이며 걸어간다.
 
 ↑↑↑のように、どの言葉にも日本語訳がついており、例文も豊富。発音法や漢字、同義語、反対語なども明記されており、それぞれの語彙を総合的に学べるようになっている。

 朝鮮語小辞典には、朝鮮学校の初級部、中級部を対象にした1万8390の単語が載っている。
 辞典は、調べれば調べるほど、わからない言葉が芋づる式に出てきて、「言葉の果てしなく大きな海」を感じさせてくれる不思議な本だ。

 ウリマルを習いたての頃は、動詞の活用形を身につけることもむずかしい。それぞれの単語の活用形や連語を頭に叩き込んで覚える、ということを重ねていくしかないけれど、辞典を繰るワクワク感が伴えばウリマルペウギ(우리말배우기)がもっと楽しくなる、と思う。

 さて、のどから手が出るほど欲しい学友書房の朝鮮語小辞典、数年後の完成に向けて新しいものを作成中とのことです。
 読者の皆さん、初級部児童にお勧めの辞典があれば教えてくださいね。(瑛) 
コメント (3)

金環日蝕―宇宙の神秘と人間の不思議

2012-05-23 09:00:00 | (K)のブログ
 21日の金環日蝕、私も6時過ぎには近くの公園にキャンプ用のイスを持ち込んでスタンバイしその時を待っていました。
 太陽が欠け始めた最初は雲が覆い、あまり良く見えませんでした。これはダメかと思っていたのですが、



 みるみる雲がなくなりリングができる20分ほど前からは、はっきりとその一部始終を観察することができました。写真も撮影できて非常にラッキーでした。
 そのときだけ青空が広がったのは、後で聞くと息子は正真正銘の「晴れ男」だそうで、そのおかげだったようです。



 今回の金環日蝕騒動で感心したのは、いつどこで日蝕が起こるのか、非常に正確にわかっていることです。19日のこのブログでも(淑)さんが「日本で観察できるのは、1987年に沖縄などで見られた以来25年ぶりで、次回は18年後の2030年(北海道でのみ見られる)だそうだ」と書いています。
 「これだけ広範囲で見られるのは○○年ぶり、今度東京で見られるのは○○年後」とか、何百年も前や先の日蝕のこともわかっているんですね。

 それだけ、太陽、月、地球(他の天体も)の動きというのは、寸分たがわずと言っていいほど決まった動きをするということなのでしょうし、また、人間の言う1000年ほどの時間は宇宙の流れの中では長い時間ではないということなのでしょう。それにしてもその動きをコンピュータが何年も先にわたって正確に計算できるということは、頭ではわかっていても、「本当なのか」と思いつつ、人間というのはすごいものだと感心してしまいます。


 ところが、同じ人間が、5分先のことでもわからないことが多い。また、例えば、「差別は悪いことだ」と万人が思っている(?)のに、人種差別、男女差別、職業差別、障がい者差別…と数え切れないほどの差別を行い解消することができない。生まれた瞬間から一生使い切れないほどの富を持つ人間がいる一方、その日食べるものさえなく死んでいく人がいるという貧富の差。これも解消できていません。
 月に何度も人を送り込むほどの英知がありながら、自国のエゴのために他国を武力で押さえつけ、他民族を虐殺するということも繰り返されています。不思議です。子どもの頃からただ単純に不思議に思っていて、今も不思議です。

 世間と同じように今回の金環日蝕にうかれながら、そんなことを考えていました。
 今回の金環日蝕は満足だったのですが、ひとつ残念だったのは太陽があれだけ隠れたのに、思ったよりも地上が暗くならなかったことです。確かに暗くはなったけれど、曇った程度。予想に反しました。皆既日蝕に期待したいと思います。次の日本での皆既日蝕は2035年9月2日、能登半島から長野、前橋、宇都宮、水戸あたりで見られるそうです。(k)

コメント

いよいよ開業!

2012-05-22 09:08:44 | (麗)のブログ
金環日食で湧いた日本列島。私は寝ぼけ眼な状態でテレビの実況中継でその瞬間を見ました。なんだかんだテレビは便利です。人生損しててすみません…。
そして今日、高さ634メートルの世界一高い電波塔「東京スカイツリー」が開業します。初日は20万人の来場が見込まれているそうです。

スカイツリーは、朝鮮出版会館の13階にある食堂から見ることが出来ます。
いま思い返せば「いつのまにか」建設されていた東京スカイツリーですが、
食堂に行く度、窓から見える建設風景をここ2年間ほどちらちらと眺めていました。

2011年1月、隅田川で撮った建設中のスカイツリー

そしてスカイツリーの出現でTV電波塔として役目を終える「東京タワー」(正式名称は「日本電波塔」らしいです)。
生まれて一度も行ったことがないタワーのひとつです。
もうひとつは大阪にある「通天閣」。この展望塔も、大阪に生まれ暮らしていた間、一度も行ったことがありません。
連休中は折角なので上まで登ってみようと思い新世界界隈まで足を運んだのですが、2時間待ちの長蛇の列! 
「地元だから簡単に入れるやろ」と思っていた私が甘かったです…。
まあ、どれも「一度は行ってみたいなー」程度ですが。

日本のタワーは他にもありますが、深夜番組で「東京スカイツリーほど混んでない!」という企画のもと、
「スカイタワー西東京(通称・田無タワー)」の観光ガイドもしていました。
「あ〜あの天気を色で知らせてくれるタワーか」と学生の時たまに通ったくらいで何の思い入れもなかったのですが、
改めて紹介されると、「スカイタワー西東京」も魅力タップリの塔でした。どうやら一般公開はしていないようです。


毎日のように紹介されているスカイツリー。どちらかというとその周辺の商店街の方が気になるところです。
これからの来場者の多さを考えると、まだまだ遠くから眺めている方がよさそうです…。(麗)
コメント (1)

平壌宣言から10年、朝・日国交正常化交渉の再開を願う

2012-05-21 09:00:00 | (里)のブログ
17日、民主党の中井洽衆院予算委員長に近い関係者と朝鮮の政府関係者が中国・瀋陽で会談を行い、日本の敗戦後に朝鮮国内に残された日本人の遺骨問題などについて協議したという。
このような水面下での接触が、今後の朝・日関係改善を進めていくうえで、何らかの糸口になってくれればと、切に思う。


2002年の朝・日平壌宣言から、今年で10年が経とうとしている。
朝・日平壌宣言は今までも、そしてこれからも朝・日関係改善に向けた里程標となってはいるが、
小泉元首相が訪朝して以降、朝・日関係は悪化の一途をたどったといえる。
日本側は落着したはずの拉致問題について「全員の生還なくして国交なし」として交渉を自ら断絶してしまった。
朝鮮と日本との間に国交がない状況は、いまだに続いている。


小泉元首相が訪朝する以前にも、朝・日国交樹立に向けた取り組みと、そのための具体的成果となった出来事はあった。
1990年9月、自民党元副総理の金丸信が朝鮮を訪問し、朝・日国交樹立への扉を開いた(その前にも、当時の社会党が訪朝団を派遣(1963年)したり、超党派の日朝議連代表団が訪朝(1972年)するなど、朝・日関係改善のための日本の政治家たちの取り組みはあった)。
金丸訪朝団は朝鮮に赴いた際、総理親書をもって金日成主席と会談し、朝鮮労働党、自民党、社会党の三党共同声明を調印・発表した。
そこには「三党は、過去に日本が三六年間朝鮮人民に与えた大きな不幸と災難、戦後四五年間朝鮮人民が受けた損失について、朝鮮民主主義人民共和国に対して、公式に謝罪をおこない十分に償うべきであると認める」とあった。
しかし彼らの訪朝は日本の右翼から「土下座外交」などとはげしい抗議を受けた。また三党共同声明が発表された後、自民党、アメリカ、韓国から交渉に対する「注文」がつけられたこともあり、その後複数回行われた交渉で朝・日双方の主張の違いが浮き彫りになるなど様々な理由から、交渉は打ち切られた(1991年1月、金丸は脱税容疑で逮捕された)。
結果はどうあれ、これらは朝・日関係史において歴史的な出来事だった。


朝・日国交正常化問題は、いまだ未解決の外交課題として横たわっている。
現政権の野田首相は、朝鮮に対して歴然と敵視政策をとっている。
朝・日関係を本気でどうにかするんだという気概をもった政治家が現れなければならないと思う。


日本が朝鮮に対する敵視政策をとる中で、対朝鮮制裁、そして在日朝鮮人に対する政治弾圧、人権弾圧も引き続き公然と行われている。
私がこの前、朝鮮から日本に帰ってくる際に、お土産品をすべて押収されたのは、日本の対朝鮮制裁によるものである。
平壌宣言から10周年を迎える今年、朝・日国交正常化交渉が再開されること、そして対朝鮮制裁と在日朝鮮人に対する弾圧が解消されることを強く願う。
とくに、万景峰92号の入港禁止措置など、祖国往来の権利を脅かす非人道的な制裁措置などは即刻廃止してもらいたい。(里)
コメント

スマホデビューと天文当たり年

2012-05-20 09:00:00 | (愛)のブログ
この度ようやく、いわゆる「ガラケー」からスマートフォンに変えました。
(いまさらかよ!)と突っ込む方も大勢いると思いますが、電話するだけであれば何の支障もなかったので、そのままずるずる使ってたわけですが、
周りがどんどんスマホデビューを遂げているのにも焦り、いろいろ便利機能もあるということでこの度デビューを決意。

ただ安い買い物ではないし、ずっと使っていかなくてはいけないので、まず入念な下調べをして満足いくものにしようとだけ決心しました。
それから、自分の気になる機種の口コミをのぞいては、方向転換し、
雑誌を購入して自分に適した機種を探したり、電気屋に出向き実際に触ってみたり…。
そしてこの度ようやく手にしたわけです!

実際日常生活で使ってみると、まあ便利!!
世界が一気に広がった気がします。なぜ今まで使わなかったんだろうと思うくらいに。。。
一番感動したのが、声を吹き込むと、それを自動認識し検索してくれる機能。
時代はこんなに進んでたのかと愕然としました。
いまはまだ試行錯誤してる段階なので、サクサク使えるようになれば本当に便利なアイテムになるだろうな~と思っています。

さて、話変わって(淑)さんも書いてましたが、明日はいよいよ金環日食です!
今年の日本は天文現象の当たり年だそうです。
6月4日には部分月食。
6月6日は(淑)さんも書いていた金星が太陽を通過する「金星の日面経過」。
8月12日は「ペルセウス座流星群極大」、今年見える流星の数が最も多いそう。
8月14日は「金星食」、金星が月に隠される現象だそうです。
12月13~14日はふたご座流星群極大。
今年は空を眺めるには絶好の年なんですね。楽しみです。

明日の金環日食に備えて、父が天体好きなこともあり、日食用サングラスも人数分用意してくれてました。
私も歌手のDreams Come Trueの歌にもでてくる「太陽のリング」をかねてからずっと見たかったので、
明日は早起きしてすべて整えて、日食鑑賞に挑みたいと思ってます。(愛)
コメント

にわか天体ファンのたわごと

2012-05-19 09:00:00 | (淑)のブログ

 来週の月曜日、21日の午前7時半ごろ、九州地方、四国地方、近畿地方、中部地方の南部、関東地方など広範囲で金環日食が見られるそう。話題になっているので知ってる方が大部分だろうが、一応説明を。金環日食とは、月が太陽を完全に覆い隠せないために月の外側(周囲)に太陽がはみ出し、環状(光輪状、リング状)に見える現象のこと。

 この金環日食が日本で観察できるのは、1987年に沖縄などで見られた以来25年ぶりで、次回は18年後の2030年(北海道でのみ見られる)だそうだ。この非常に珍しい「金色に輝く光の輪」を見逃してなるものか!と、年初からカレンダーに記して、観測場所を自宅の屋上と定め、楽しみにしている「にわか天体ファン」がここにも一人…。日食グラスも購入済み、準備はばっちり。あとは晴天を祈るのみ・・・。

 上記のようなミーハー(私のこと)がいるおかげで、今回の金環日食、経済効果は抜群。関連グッズや本は飛ぶように売れ、観測ツアーなどイベントも各地で開催、大学教授の調べによると約164億円の経済効果を生むそうだ。
 このような人為的な影響とは別に、自然現象や自然の摂理は人間の心と体に何かしらの影響を与えるのではないかと、私はスピリチュアルなものを感じている。まぁそもそも、人間が地球上に存在するはるか前から陸・海・空、自然現象があり、その中であらゆる生命体が生まれてきたので、人間の中に自然現象の仕組みが組み込まれてるのは至極当たり前で、スピリチュアルでもなんでもないが(苦笑)。
 話があっちこっち飛んでしまったが、要するに「見れるものならなんでも見たい」という好奇心と、それで元気になれたらいいいなという至って単純な発想だ。 

 ちなみに、この件でネット上を散策していたら、近々もう一つ興味深い現象が起こることを発見。6月6日(東京では午前7時10分ごろ)、金星が太陽の前を横切るのだそう。どういうことかというと、太陽の表面を金星が黒い影となって通過する現象、らしい。これもかなり稀なことで、次回は105年後。確実に生きてない。ただ、こちらは肉眼では見えにくいとのことで残念。

 さて、気になる月曜日の天気予報は曇りときどき晴れと、少々心配。晴れたらいいな。
 皆さま、良い週末を。(淑)

コメント (2)

2年ぶりに平壌へ

2012-05-18 09:00:00 | (相)のブログ

 突然ですが、本日5月18日から日本を離れ、3ヵ月ほど朝鮮民主主義人民共和国に行ってきます。
 自分自身、訪朝は2010年以来2年ぶりになります。月刊イオが属する朝鮮新報社の平壌支局駐在記者としての赴任です。
 朝鮮新報は1980年代後半から平壌で取材拠点としての支局を運営しています。社内の朝鮮半島問題担当記者らが交替で平壌に駐在し、現地のニュースをカバーするわけです。日本や海外メディアとの違いを挙げるとすれば、2~3年の長期で滞在する特派員に比べて、私たちは3ヵ月~半年間のサイクルで繰り返し駐在するのが特徴です。
 私はイオ編集部に配属される前は朝鮮新報の記者として朝鮮半島問題を担当し、日本と朝鮮を行ったり来たりする生活を6年ほど続けていました。通算の朝鮮滞在期間は2年くらいになるでしょうか。
 自分が最後に訪問した2010年以降、朝鮮民主主義人民共和国をめぐる情勢はめまぐるしく変化しています。昨年以降の動きだけを見ても、金正日総書記の逝去にはじまって、金正恩第1委員長の朝鮮労働党第1書記および国防委員会第1委員長就任、人工衛星の打ち上げなど内外で注目を浴びる出来事が相次いでいます。
 このような時期に現地で取材を行えるというのは記者として非常にやりがいを感じる半面、はたして2年のブランクを経て平壌での仕事に対応できるのかどうか不安もあります。雑誌から新聞へと仕事のサイクルも変わりますし。平壌現地での取材はさまざまな制約を伴うもので、実現した仕事より実現できなかった仕事のほうが多いことは確かです(だからこそ、よしやってやろう、というモチベーションも生まれるのですが)。
 平壌で仕事をするたびに思うのは、自らの「立ち位置」の問題です。総聯メディアの記者として、在日朝鮮人の記者として自分は何を取材して何を伝えられるのか。韓国メディアでもなく日本のメディアでもない独自のポジションで伝えたいこと、伝えるべきこととは何なのか。平壌での取材経験はある程度ありますが、いまだにわからないことだらけです。
 現地でも可能な限りブログの更新は続けたいと思います。乞うご期待を。(相)

コメント (2)

小説「私の学校」

2012-05-17 09:00:00 | (瑛)のブログ



新潟朝鮮初中級学校では、福島朝鮮初中級学校の子どもたちが5月末の運動会に向け、合同授業を始めたという。

この福島初中が創立された1971年から教員を務めた姜一生さんが書かれた「私の学校」(同時代社)は30年前の1982年に出版された。

 …二千人足らずの同胞達が、福島県内に分散的にすむ条件と、学校が位置する地理的条件のため、初・中級学校としては全国でもめずらしく、初級1年から中級3年まで、全寮制の学校としてスタートした。

…人里離れたこの地には電気も水道も引かれていない。そこで学校の子供達のために父兄が多額な資金を投じて、1キロほど離れた部落から電気を引き、水も部落の前を流れる川の横の水田に井戸を掘り、山の上へ通して来た…(「私の学校」から)

小説の主人公は著者とも重なる教師・英哲。

物語は冒頭、たまの連休に実家へ戻る子どもたち見送る教員たちの慌しい様子が描かれる。

しかし、中には子どもを迎えにこられない親もいて、「英哲は異国に住む在日朝鮮人の不安定な職業や、この子供達に見る複雑な家庭環境を考え合わせてみる」。

とくに英哲と同僚の久美先生は、日本学校から転校してきた順伊、妹の順子の二人の姉妹が気になっている。両親が不仲で寂しい思いをしているからだ。二人を不憫に思う英哲と久美は、休み返上で泊まり先を手配したり、ドライブに連れていったり、習ったウリマルを反復させたりと余念がない。

そして、小説は順伊のアボジが朝鮮で新しい人生を始めたいと、「帰国の決心」を固めたことから急展開する。母親への愛情に飢える幼い姉妹、日本での差別に苦しむ父親…。両親の狭間に揺れる姉妹を前に、英哲と久美の葛藤は募る…。

英哲も教員である前に一人の人間だ。小説では、体が弱っていく母親を前に教員を続けるか否かを葛藤する英哲の苦悩も描きだされる。女手一人で息子・英哲を育ててきた日本人の母・清。教職に心血を注ぐ息子や久美を見守る母のまなざしは常に温かい。

著者は闘病生活を送りながらこの小説を完成させ、30代の若さで亡くなった。

福島における民族教育の始まりを温かく伝えてくれた「私の学校」。
亡き姜先生に感謝の言葉をささげたい。(瑛)

コメント

囲碁の話いろいろ

2012-05-16 09:00:00 | (K)のブログ

 昨日観た映画が、最悪に気持ちを落ち込ませたので、少しでも気持ちを楽しくするために、今日は私の唯一の趣味ともいえる囲碁のことを書きたいと思います。興味のない方には申し訳ありません。

 囲碁に興味のない方にはまったく意味のない情報ですが、昨日からプロのタイトルのひとつである本因坊戦が始まっています。今年は初代本因坊算砂が徳川家康からプロ棋士として俸禄を受けて400年の節目ということで、いろいろとイベントをもち盛り上げているようです。

 ちょっと前の話になりますが、3月にショックな出来事がありました。
 コンピュータの囲碁ソフトがプロのトップ棋士と2局対局して2局とも勝利したのです。「勝利した」と言ってもコンピュータ側が5子、4子のハンディ(あらかじめ5つ、4つ黒石を置いてはじめる)をもらってのものですが、それでも十分ショックでした。
 私の実力では、プロ棋士に4~5子のハンディでは逆立ちしても勝てません。ということは、コンピュータは私よりも囲碁が強いということになります。2年前は私より弱かったのに、追い抜かれてしまったわけです。

 コンピュータと対戦したプロ棋士は、武宮正樹9段。過去に本因坊や名人など多くのタイトルを獲得したトッププロです。「宇宙流」と呼ばれる独特の囲碁で、世界中に多くのファンがいます。私もファンで、以前、雑誌編集者という立場を利用し武宮さんに会うためインタビューをしたこともあります。
 武宮さんの囲碁のスタイルが、コンピュータと相性が良いということはわかるのですが、対局のプロの解説を読んでも、コンピュータの実力が相当高いことがわかりました。

 チェスの世界では、1997年に世界チャンピオンのカスパロフさんがコンピュータに敗れました。また、日本の将棋も今年1月、引退したとはいえ米長邦雄永世棋聖がコンピュータに敗れています。女子プロも負けました。これらの敗戦はすべてハンディなしの対戦です。将棋はもうすぐ人間の名人とコンピュータの真剣勝負が見られるかも知れません。
 囲碁はチェスや将棋に比べ、19×19と盤が大きく「場合の数」が圧倒的に多いので、「コンピュータが人間に迫るのは不可能」と言われていたり、まだまだ先のことだと考えられていました。しかし、ここ数年の進化のスピードを見ると、それほど遠くない未来に人間に追いつくのではないかという感じを受けます。

 局後、武宮正樹九段は「コンピュータが人間の実力にこのように近接したのはしらなかった。人工知能ソフトウェアは最善の手を読んだし、硬い手法を駆使した」と語っていたそうです。ハンディ戦だったとはいえプロを倒した今回の結果は、様々なところで話題となり波紋を呼んでいるようです。
 今回対局したのは、モンテカルロ方式を利用した人工知能プログラムですが、私の予想では、プロのトップ棋士に3子からまでは今の調子で進化しそうですが、それから先はまた新たな発想のプログラムが開発されプラスされないと、ハンディなしの対戦は難しいのではないかと思っています。いずれにせよ、コンピュータが今後どれだけ強くなるのか本当に興味がそそられます。
 もう少し進化して市販のソフトでも私よりずいぶんと強くなったら、ソフトを購入してコンピュータに囲碁を教えてもらいたいと思っています。

 

 話は変わりますが、第33回世界アマチュア囲碁選手権大会が中国の広州市で13日から今日の16日まで開かれています。ここには朝鮮民主主義人民共和国の代表であるリ・グァンヒョク選手も出場していて、現在確認できる段階で4勝1敗の成績を収めています。韓国と中国の選手が5勝でトップ。
 この世界アマチュア囲碁選手権大会は、以前はずっと日本で行われていました。はじめは朝鮮の代表も参加し来日していましたが、途中から来日できなくなりました。その原因は、日本の朝鮮に対するバッシングです。
 2007年、2008年に日本で開かれた大会では、朝鮮民主主義人民共和国の国号、国旗の使用を禁止するよう日本政府が国際囲碁連盟に指示するという信じられないことが起きています。それにより、朝鮮の選手は大会をボイコットしました。また、日本による「制裁措置」により、朝鮮から人々が来日できなくなって今日にいたっています。

 それに関連する朝鮮新報日本語版の記事がこれです。
世界アマ囲碁選手権 朝鮮の国号、国旗使用禁止を指示 日本政府が国際囲碁連盟に圧力
 
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2007/07/0707j0226-00001.htm

朝鮮 国際囲碁大会不参加、日本外務省が圧力 国号に関し不当な指示
 
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2008/07/0807j0523-00001.htm

 こんなことをするのなら、昨年のサッカーW杯予選でも日本は朝鮮の選手の入国を断固拒否するくらいの根性を見せてほしかったものです(もちろん皮肉です)。(k)

 

コメント (3)