完敗でした。相手の力が上回っていたといえるでしょう。
試合も、後半10分ごろまで、常に相手のペースで進みました。点差が開き攻める中で、大阪朝高にやはり焦りがあり、ミスや反則が多く、チャンスを逃す場面が多く見られました。相手のトンガからの留学生の2選手のパワーもすごかった。
大阪朝高の呉英吉監督も、「力不足だった」と試合後に語っていました。
試合の詳しい内容は、月刊イオの2月号で報告しますが、私個人として、1回戦で負けることは想定していなかったので、ショックが大きいです。
選手たちはそれでも、最後まであきらめることなくボールを追いました。今年のチームは1、2年生が多いので、来年はこの敗戦を糧に、またすばらしいチームを作ってくれるでしょう。呉監督もそのように誓っていました。
キャプテンの洪泰一選手が試合後に語っていた言葉が印象に残りました。
「朝鮮学校をとりまく状況が良くない中で、僕たちががんばって勝ち、同胞の皆さんに喜んでもらおうと思っていたのに、それができずに心が痛いです。残念です」
その言葉を聞いていて、高校生たちにそんな思いをさせて、大人のわれわれこそ、申し訳ない、「全国大会」に3年連続で出場しただけで大きな力をもらったと、心の中がすまない気持ちでいっぱいでした。
大阪朝高ラグビー部には、明日からまた、新チームでがんばってもらいたい。来年もぜひ花園で取材をしたいと思っています。
ブログ日刊イオは、今日で今年の更新は終わりとなります。激動の1年でしたが、来年は良い年になるように願っています。今年1年間、月刊イオ、日刊イオともども、ご愛読ありがとうございました。(k)