日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

W杯壮行会

2010-05-21 10:03:51 | (茂)のブログ
 朝鮮代表として南アフリカに乗り込む、安英学、鄭大世、梁勇基の壮行会が18日、東京朝鮮中高級学校で行われたので行って来た。
 関東の朝鮮学校の子どもたちが多数集まった壮行会は、3選手への質問やサイン入りグッズの抽選会など、大いに盛り上がった。

 初級部の、とくにサッカーをしていない子どもたちにとって、W杯に出場するというすごさがどこまで伝わっていたかははなはだ疑問ではあるが、それでも朝鮮学校の先輩である3人が世界の舞台に飛び出すんだということは理解していたと思う。
 子どもたちの嬉々とした表情がそれを物語っていた。

 そういえば私にも、ちょっとした思い出がる。
 Jリーグが発足した当初、私が通う某県の朝鮮学校に、同胞Jリーガーが訪れた。
 当時は現在のようにチーム数も多くなく、同胞プレーヤーはたったの一人しかいなかった。
 その同胞Jリーガーのパイオニアは、ジェフユナイテッド市原(現・千葉)でプレーした申在範さん。
 当時Jリーグに熱中していた、朝鮮学校のサッカー小僧たちにとって、申さんは憧れだった。
 全校生徒(だったと思う)が集まる体育館で、申さんがちょっと照れながら話をしていたことを今でも憶えている。

 この仕事を始めて申さんにお会いする機会が何度かあり、そのことに触れると、申さんは「よくそんなこと憶えているな」と言って、また照れていた。

 さてさて、そんな壮行会。

 面白かったのが、質疑応答での3選手の「優等生」度。
 席順から、テセ、ヨンハさん(彼だけ私より年上なのである)、ヨンギの順番で、質問にそれぞれ答えていったのだが、テセが自由気ままなNGギリギリ(?)の答えを言うと、次のヨンハさんはうまく軌道修正し、最後にヨンギが子どもたちにしっかりとアドバイスする、といった感じ。
 事前に打ち合わせたコントのような3人の発言が、とても笑えた。


 3選手は昨日(20日)に成田を飛び立ちスイスで行われている朝鮮代表合宿に合流、その後、決戦の地である南アフリカに向かう。(茂)
※写真は、朝鮮新報提供。

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3 コメント

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気になる記事 (Unknown)
2010-05-21 12:58:31
今日ネットでニュースを見ているとこんな記事が目に飛び込んできましたが・・・

>Jリーグが浦和サポーターの差別的発言認定
>Jリーグの羽生英之事務局長は20日、J1浦和のサポーターが15日の仙台戦(宮城スタジアム)で仙台の外国籍選手に対して差別的発言をした可能性があったとされる問題で、「発言はあったということを前提にして調査を進めている」との認識を示した。

これ、ヤジられた相手はまさか梁勇基選手だったりするんでしょうか? 気になったのでこちらで伺ってしまうのですが・・・
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Unknown (Unknown)
2010-05-22 08:24:08
勇基に直接聞いて見ました。
本人ははっきりと聞こえてなかった見たいですが、多分俺の事だと思いますと言ってました。
残念そうな表情が忘れられません。

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Unknown ()
2010-05-22 13:31:33
報道では、「外国人選手」への暴言とだけ書いてあり、誰に何を言ったのかはわかりません。

ベガルタには他の外国人選手もいますが、暴言の対象にヨンギが含まれていたのは確かなようです。

決して許されるべきことではなく、Jリーグの資質に関する大きな問題として、Jリーグには厳しい態度で臨んでもらいたいと思います。
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