迷走日報。。。

競艇・競輪・オートレース・ばんえい競馬…博多の小バクチ打ちが綴るグダグダ日記です。目標は毎日更新。

タモ吉さん

2017年02月26日 | たわいない日常
私が小学生高学年だった頃、世間では空前のファミコンブームが起こっていた。
と同時に、出版業界ではファミコンに関する様々な雑誌が出版されるようになっていった。
その中のひとつ、ファミコン通信という雑誌に一風変わった漫画が掲載されていた。
オールカラーで縦書きだったり横書きだったり、ファミコンの雑誌なのに釣りのネタとかを描いていたり。
しかし抜群に面白かった。作品名は「し・あ・わ・せ・の・か・た・ち」作者は桜玉吉氏。

それから幾年月、作風・画風・ネタの方向性を変えながらも、氏の独特の世界観に魅了され続けてきた。
そんな桜玉吉先生の最新作「伊豆漫玉日記」が出版されるという事で、近所の本屋に買い求めに行く。
あっさり見つかったので買って帰ろうと思うも、文春で掲載されていた「日々我人間」も一緒に買いたいと思う。
が、置いてない。他の本屋に行くも、どこにも置いていない。何という事でしょう。
ならば最終手段、九州最大規模の本屋に行くしかない!という事で、福岡市のド真ん中にある天神のジュンク堂へ行く。
私はどうもジュンク堂が苦手だ。無駄にだだっ広いし、どこに何があるかわからんし。でも品揃えは文句無し。
30分程コミックコーナーを彷徨い続けてようやく発見。買い損ねていた「さらばゲイツちゃん」もあったので一緒に購入。

で、伊豆漫玉日記を読んで寂しくなる。ここ数年で笑いの力が確実に弱まりつつある。
某漫画家が「ギャグ漫画を描くよりシリアル漫画を描いた方が楽」的なコメントを出していたが、すごく良くわかる。
ギャグは消費されるもの、枯渇していくもの。生き方そのものをギャグにして、作品にしてきた桜玉吉先生もまた然り。
しかしこれからどういう方向に向かっていっても、私は桜玉吉先生を追い続ける。氏の作品に魅了され続けてきた一ファンとして。

それにしても、どこの本屋もナンボ新刊を出しても桜玉吉先生コーナーを作ってくれんのな。
ワンピースコーナーは当然として、羽海野チカ先生コーナーや平野耕太先生コーナーもあるというのに。
もし今でもヒロポンがいたら「今すぐ死んで高く売る販売戦略プレミアム大儲けー!」とか言いそうな気が。
売れる売れないは何とも言い難いが、作品数は多いんだから桜玉吉先生コーナー作ってくださいな町の本屋さん。