迷走日報。。。

競艇・競輪・オートレース・ばんえい競馬…博多の小バクチ打ちが綴るグダグダ日記です。目標は毎日更新。

大宮ハピバスデイ(4)

2016年06月09日 | 旅打ち
はじめから読む方はこちらから…大宮ハピバスデイ(1)


開演時間までまったりと過ごす。開演時間が近づいているのに客足が鈍い。
番組は良いのにサテ何故でしょう?と思うも、外は大雪で寄席に来る客層(年配者)が少ないのは当然。
こっちからすりゃ落ち着いて落語を見れてラッキー!なのだが、演者からすりゃ少ない客相手にやる気も下がろう。
12時20分くらいに前座さんが一席噺して12時半に開演。寄席独特の空気を満喫する。
道具屋・転失気など、私でも分かる噺から講談、新作落語などを聞いて、すっかり私もご満悦。
歌武蔵は例によって「只今の一番について協議した結果…」の相撲審判ネタ。さすがは元力士、生歌武蔵は想像以上にデカかった。


番組は進み、めくりに「二楽」の文字が。紙切りの二楽だ。
この紙切りという芸は、いつ見ても凄ぇと思う。客の出すリクエストに応えて紙をハサミでチョキチョキ切って、
一つの作品に仕上げるのだから。これを芸と言わずに何と言うか。
で、二楽が初っ端に切った作品を「(切った作品を)欲しい人いませんか~」と言うも、誰も動かず。だったら…


貰った。二楽作・羽子板を打つ少女。正月らしくて実に良い。すごいプレゼントを貰ってご満悦。
しかし、改めて実際に見ると凄さが分かる。小さい女の子の足元から切り始めて、ちゃんと1枚の絵になっている…
二楽でこれなら、師匠の正楽はどれだけ凄いのかと思わざるを得ない。紙切り、おそるべしである。

そうこうしている内にトリの出番、春風亭一之輔の登場だ。
何をやるんかなと思っていたら、開口一番「えー、今日は落語をします」。いや、そりゃそうでしょうよ。
で、マクラもなくいきなり本題。噺を聞き始めて2分、何の噺かわかった。これ芝浜だ!
一之輔の芝浜を寄席で聞けた感激たるや。サゲを言って頭を下げた瞬間、感謝と感動の意を込め、大きな拍手を送った。
この雪の中、少ない客の前で大ネタをかけてくれるとは…有難い有難い。

~続く~